○○×リクからNiziUを探る~Part8 リクニナ編~
こんにちは。カモメです。
大変お待たせしました。「NiziUを探る」シリーズ、今回でようやく完結です。
まだ大学生だった1月末、「卒論のつもりで書く」と宣言して早や3ヶ月。こんな奴がどうやって卒業できたか不思議でなりません。
本シリーズの大元の目的は「様々な視点を通じて、NiziUをもっと好きになってもらう」ことにありました。一番好きが増したのは筆者だったというオチは置いといて。
noteはその一手段にしか過ぎませんが、それでも確かな魅力はあります。
平たく言えば、ここは思考や感情をぶつける場です。
ただそれは一側面に過きず、文を書くことで生まれる発見や感情がある。むしろこちらこそが本質だとさえ思います。
点と点を繋げて線にしようとした時、新たな点を見つけて思わぬ形の線になる。そこでNiziUの新たな魅力に気づき、何事にも代えがたい喜びを感じる。
140字の檻を抜け出す意義はここにあると考えます。
書きたい題材が見つからない?何でも構いません。NiziUはどんな些細なことも物語にしてしまいます。
文章力に自信がない?心配ありません。読んでくださるのは、NiziUが好きでたまらないWithUなのですから。
前回↓
Part1↓
1,アンビバレントな2人
-裏側の物語
物事の裏には必ず理由があります。
ASOBOのMVにて、転校生のニナに最初に話しかけたのがリクだったことにも意味があるのでしょう。
Nizi Project 東京合宿。ダンス審査にて挫折しかけてしまったニナはかなり思い詰めていました。用意された昼食が喉を通らないほどに。
育った環境から周囲に馴染むのに人一倍の努力を要し、その中でも自分との戦いに向き合わなければならない。
どのタイミングだったかはわかりません。積極的に声をかけたリクの純真な遊び心が、抱え込みがちだったニナの心を軽くした。
その一言が、ニナが自ら扉を開くきっかけになった。
あったかもしれないカメラの裏の物語を、MVの一場面から想像してしまいます。
-姉妹?友達?
そんな2人の今の関係性はというと、miniのインタビューにおける「お互いをどう思ってる?」という質問への答えが全てでしょう。
リク→ニナが「妹」で、ニナ→リクが「友達」。
リクは二ナのペースに振り回されがちです。
突然TikTokの撮影に付き合わされたり、作ったお菓子の家を壊されたり、練習へと向かう時に待ちぼうけを食らったり。ビハインドにおいても、ニナがリクの手を引いて歩くシーンが目立ちます。
リクはそんな自由奔放なニナを「手の焼ける妹だなぁ」と思っていることでしょう。
もちろんネガティブな印象ではなく、幼く見られがちなリクにとって、ニナの姉でいられることは嬉しくもあり、ある種の誇りも持っているはずです。
一方のニナはというと、自分と自然に波長が合うと思っているからこそ「友達」だと答えたのだと思われます。
遠慮なく甘えられるし、気兼ねなく自分を出せる。グループに8人いる姉の中でもまた特別な存在なのでしょう。
こんな微笑ましい姉妹関係・友人関係てすが、もしかすると今後大きな変化があるかもしれません。
2人の成長という極めてポジディブな形によって。
-一日会わざれば…
リクニナは「末っ子コンビ」としてよく知られています。
ニナは言うまでもないとして、リクは他メンバーから「末っ子みたい」とイジられたり、WeNiziU!TVでは、ニナへの手紙を「自称末っ子 リクより」という文言で締めていました。
2人であっち向いてホイや指スマなど、小学生のように無邪気に遊ぶ様子もよく見かけます。
ただ、2人がこの末っ子ポジションに甘んじている(?)わけではありません。
リクニナの口からたびたび出ているのは「大人らしくなりたい」という願望。
マコリオマヤというお手本が近くにいるのも大きいのでしょうが、この年頃なら誰しもが共通して持つ想いなのでしょう。
人としてもアーティストとしても、もっと成熟して自立したい。それでも、周りに甘えたり遊んだりするのが楽しいのも間違いなく自分らしさで。
そんな自己矛盾を抱えたアンビバレントな魅力を感じられるのは今だけかもしれません。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」とは言いますが、NiziUの成長には一日の猶予もありませんから。
2,同じ目的地
-2人の「幹」
プレデビュ一の瞬間から、いや虹プロの頃から、NiziUのコンセブトの根底には成長がありました。
9人それぞれ成長の形は異なりますが、殊にリクとニナが辿る経路は真逆のように見えます。
本シリーズでは幾度となく触れてきましたが、周りのメンバーからの影響なしにリクの成長は語れません。
マコを見習って筋トレの習慣化を試み、リオのダンスへの憧れをモチベーションへと変え、リマの影響でメイクにハマり、ミイヒの魅せ方を自らも実践する。
木に例えるならば、元々軸が通った幹を周りからの影響でより太く豊かにしていく。
そこから生える校や葉も、より多彩で美しいものになります。
個の成長に周りが影響しすぎるのはリスクもありますが、その点は全くの無問題でしょう。何せNiziUですから。
対してニナの成長は、二ナ自身が描く道の上にある。そう感じたのは、直近のVlog…ではなく、最初に彼女を目にした時でした。
スター性溢れる歌とダンスを披露した後、J.Y.Parkからの「自分でどれくらい謙虚だと思うか」という問いに対するニナの答えは、「自分自身を理解しようとしている」というもの。「自分を理解しないと、周りの人たちの信頼を得られないから」と。
驚くべきことに、ニナ自身の幹は14歳のこの時点で既にしっかりと根を張っていました。
深く根付いた幹を自分で理解してるからこそ、周りの影響で枝葉を飾り付けることができる。
2021年末にされた「一番成長したメンバーは?」の質問に、皆揃ってニナの名前を挙げたその土台は、虹プロの扉をノックした時にもう固まっていたのだと思わされます。
過去の全てを糧にし、現在を達観した目で見つめ、未来を自ら作り上げる。
そんな彼女が「生まれ変わっても同じ道(NiziU)を選ぶ」「Giving my heart to WithU is the best thing I have ever done」と言ってくれた。
WithUとしてこれほど嬉しいことは、他に幾つもないと思うのです。
-ぶつかり合って磨かれて
CS放送のM-ONのインタビューにて、リクは「ポピシェキのラスサビで、ニナのフェイクに負けないように声を張り上げてる」と話していました。
ポピシェキだけではありません。ボーカル担当の中でも特にリクとニナは、片方が歌ってる時にフェイクを入れたり、同じパートを1番2番ラスサビと替わって担当するなど、セットで語られ、比較されることも多い2人です。
それもあってか、ボーカルレッスンでは2人が一緒に練習することが何度か見かけられました。
リクは「ライバルじゃないけど…」と話していましたが、ライバルでもいいと思うのです。健全なポジション争いはチームを強くしますから。
成長のプロセスがまるで違い、持つ強みも異なる2人のことです。多少なりともぶつかり合うことがあってもおかしくありません。
競い合ってもいい。時にはぶつかってもいい。個性を活かすために、別のプロセスを辿ってもいい。
それでも、同じ目的地を目指し、辛い時に助け合えば、自然と調和が取れ、チームとして何にも負けない輝きを放つ。
Step and a step、Twinkle Twinkleでそう感じたことを、思い出させてくれたのはPUMAの1分51秒でした。
大事なことは、いつもNiziUが教えてくれます。
「○○×リクからNiziUを探る」全8本、総文字数にしてなんと33,842文字。1分間に800字を読めるとしても42分かかります。
ここまで読んでくださった方々へのとびきりの感謝と、時間を奪ってしまった罪悪感に苛まれながら、今夜は眠りにつこうと思います。
なんにせよ、ご愛読ありがとうございました。
この拙文がリクを、NiziUをより好きになる一助になれば幸いです。
また虹のどこかでお会いしましょう。それでは。