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○○×リクからNiziUを探る ~Part3 マヤリク編~

こんにちは。カモメです。

前回から調子に乗って #NiziUfannote というタグを作ってみました。よく見かけるであろう #NiziUfanart のパクりオマージュです。

僕は素敵な感性と表現をお持ちの方々に勝手に共感し、勝手に焚き付けられてnoteを始めました。
しかしそういう憧れとかではなく、僕のnoteを読んで「これくらいの文章なら書けそう!」とnoteを始めてくださる方がいらっしゃればとても嬉しいです。すぐ読みに伺います。


というわけでPart3のマヤリク編です。
今回も例に漏れず長文です。睡眠導入にでもお使いください。

前回↓


1,支え合う同級生

-「王道」でなくとも

NiziU9人には36ものペアの組み合わせがあります。
そしてその36ペアそれぞれに熱狂的なファンがついているのは、やはりNiziUの9人に各々の魅力が溢れている揺るがない証拠でしょう。

その中で、十分なサンプル数のデータはありませんが、WithUの共通認識としていわゆる「王道」ペアというのは確かに存在します。
街を歩いているWithUに話を聞けば、リオマヤ、リクマユ、ミイリマあたりの名前がよく挙がるのではないでしょうか。

そういう意味でいうと、マヤリクのペアは王道とは言えないのかもしれません。
それでも、リオマヤでもリクマユでもなく、マヤとリクが同級生であることに意味がある、というのが僕の意見です。


-鳥の目を持つ

マヤの強みを一言で表すのは難しいですが、その根幹にあるのは自分を客観視する上手さだと考えます。

客観視とは、自身が当事者にも関わらず、自分の意見や感情を取り除いて第三者の目線に立つことを意味します。
ちなみに第三者の目線に立つことを「鳥の目を持つ」と言いますが、キャッチコピーを考えた方がマヤの本質を見抜いて、「NiziUの白鳥」にダブルミーニングを与えたとしたら大したものです。もちろんこじつけです。真に受けないでください。


この客観視する力を裏付けるエピソードは枚挙にいとまがありません。

まずはパフォーマンスについてです。
曲のコンセプトを人一倍理解して溶け込み、その上に表情や動きでアクセントをつけ、NiziUのメンバーだけでなく観てるこちら側まで自分の世界に取り込む。
マヤの表現力に、Nizi Projectから今に至るまで我々は何度も何度も魅せられてきました。

この繊細かつ豊かな表現力を身につけるために必要だったのは、工夫なしの闇雲な努力だったとは思えません。
例えば韓国合宿Mission1の前に、「見てて不安にならないパフォーマンスになった」と話していました。常日頃から「自分やトレーナーさんが満足できるか」ではなく、「他の人が見たらどう思うか」という第三者の目線を意識して、自分のパフォーマンスと向き合っていたのだと考えられます。

このマヤの演技力に対してJ.Y.Park氏は東京合宿のSCにて、「実際の実力よりもっと上手く見せることができる」と評しました。
当時Park氏は「70-80点を90-100点のように錯覚させる」と話していましたが、言い換えれば「100点を110-120点に見せる」ことも可能でしょう。
これから歌ダンスの実力をさらに伸ばしても、決して色褪せない強みだと言えます。


もちろんパフォーマンス以外でのファンサービスについても同じことが言えます。
WithUのストライクゾーンを毎回突き抜けてくるセルカや、常に全力投球のTikTokもそうですが、特に印象深いのはスーパーソニック出演前後の様子を撮ってくれたVlog、通称「MLOG」でしょう。WithUからも「こういうのが見たかった!」と、大きな反響を呼びました。
推しがいつもファン目線に立って供給をくれる、ファンにとってこれだけありがたいことが他にあるでしょうか。

マヤの客観視する力はメンバーに対しても変わりません。
Step and a stepのMVにおいてマヤは、「誰かがミイヒを助けに行くと聞いた時、自分だなと思ったら案の定自分でした」と話していました。
練習生時代から苦楽を共にしたマコとリマも候補に挙がりそうなものですが、「デビュー曲でミイヒを迎えに行くのは、虹プロにおいて一番辛い時を共にした自分しかいない」という確信を持っていたのでしょう。

「NiziUのお母さん」と呼ばれるほどの優しさと包容力の礎には、周囲への高い理解度はもちろん、どの立場でどう動くべきかを理解する自己認知能力の高さがあると思うわけです。


-白鳥の苦悩

こうして様々な面で発揮されてきたマヤの強みですが、その代償とも言える負担が小さいものだったとは決して思えません。


Nizi Projectの韓国合宿、Mission1と2において高い評価をもらったマヤは、Mission3とFinal Missionにおいてチームのリーダーを任せられました。

しかし、任せられた役割は単なるチームのリーダーだけではありませんでした。
Mission3ではユナ、Final Missionではミイヒと、それぞれ本来の力を発揮できなかった参加者を、そのスランプから救うというものです。
人の目線に立つのが上手いマヤのことですから、明言はされていなくとも、Park氏の狙いを把握していたと考えるのが妥当でしょう。


当時のマヤは大きく分けて2つの負担に苛まれていたと考えています。

1つはギャップについてです。
ここでのギャップは、いわゆる「ONとOFFの差」というものとは少し違います。

「相手が自分に何を求めるか」がわかるからこそ、求められる役割と自分が魅せたい表現、そして素の自分との間にギャップができ、どれを優先すべきかという葛藤が生まれるということです。
リーダーとして、年長者としての役割を深く理解できすぎてしまうだけに、その分プレッシャーというのは大きかったことでしょう。


もう1つは共感することによる辛さだと考えます。

皆様方はご家族やご友人の辛い話に耳を傾けたり、悲しいニュースを見かけた際に、心にしんどさを感じたことはありますか?
この辛さは、相手の目線により近く立てるほどに、つまり共感力が高いほどに、より強く感じるものです。

事務所は違えど練習生経験があったマヤは、思い通りに力を発揮できないもどかしさ、ましてやそれが大一番の時期と重なるユナとミイヒの辛さを痛いほど理解できたはずです。

韓国合宿でのそれまでは安定した成績を残していたマヤが、Final Missionにおいて評価を落としてしまった裏には、リーダーとしての重圧とは別に共感力の高さ故の辛さがあったと考えています。「練習不足・実力不足だ」と思ってる人は1人もいないでしょうけど。


…これに関しては意見が分かれると思いながら書きますが、NiziU結成後にも上記と似た状況だと感じたことが一度あります。
それが2020年11月中旬のマヤの体調不良です。

当時のNiziUはミイヒが休養のさなか、8人で… いえ9人で、必死にもがきながら多忙なスケジュールと向き合っていました。

その中で8人等しく「ミイヒの分まで」という思いを抱えていたのは言うまでもありません。
ただ、誰よりも周囲の気持ちを理解し、人一倍共感力の強いマヤが、ミイヒの不安や焦燥感を背負いすぎてしまったのでは…と邪推してしまうのです。

そういった視点を持つと、「WeNiziUTV2」6話の新年会にて、マヤが2021年を「どうやって休んでいくかがわかった年」と振り返った意味が、より重みを持つのではないでしょうか。


-拠り所になる

焦点をマヤリクの2人に移します。

これも明言はされていませんが、マヤはリクに対して憧れに近い感情を抱いていたのではないか、というのが僕の見解です。

懐かしの「Q&A Vlog」にて、マヤはリクのチャームポイントを「明るさ」と答えました。
今となっては「マヤも十分明るくない…?」と思いたくもなりますが、少なくとも当時のマヤにとって、ONでもOFFでも底抜けに明るく元気なリクが羨ましくもあり、ある種の憧れを抱いていたのと思うわけです。


マヤは「NiziUで一番ONとOFFの印象の差が激しい」とよく言われますが、それもそのはずです。
ステージ上で只者ならぬ雰囲気を醸し出す表現者の素の姿は、周りにつられて二度寝をしてしまったり、みんなでふざける時は誰よりもはしゃぐような等身大の19歳なのですから。

そんなマヤはリクへの他己紹介にて、

リクと2人でいる時は本当に楽しくて、素の私に戻れるような感じがして、すごく気が楽になります!

NiziU9人が”他己紹介”でメンバーの素顔を明かす!
-ORICON NEWS- 

と話していました。
求められる役割とのギャップに苦しんだ時、素の自分を見失いかけた時に、リクはマヤにとっての心の拠り所になっていたのだと思わせてくれます。

ただ、これはリクにも同じことが言えます。

リクが虹プロを振り返った際に、「辛かった・苦しかった」と話していた時期が3度あります。
東京合宿でのSC、韓国合宿Mission2、そしてFinal Missionです。

そのいずれにおいても、隣にはマヤの姿がありました。
ある時は自分を責めるリクに「そんなことないよ」と首を横に振り、ある時はルームメイトとして「リクは頑張ってるよ」と励まし、ある時はチームリーダーとしてお互い苦しい中でも笑い合いました。

よく言われるような「マコなくしてマユカの躍進なし」ならば、「マヤなくしてリクの躍進なし」だというのは過言ではないと思っています。

それだけではありません。
素直で周りの意見を取り入れるのに躊躇いを覚えないリクにとって、自分を理解してくれるマヤの存在は決して小さくなかったはずです。

結成から日が浅いにも関わらず、リクを「ビタミン」と評したのは本当に見事ですし、直近だと「教えてNiziU リク編」にて、「パステルカラーが似合う」というマヤの一言にリクが喜んでいたのも記憶に新しいです。


NiziUとしてデビューした9人の中で、マヤとリクが同級生だという事実はたしかに偶然なのでしょう。
しかし、カッコつけて言うのであれば、2人の支え合う関係がその偶然に意味を与えた、そう思えて仕方ないのです。


2,直球と変化球

-「お笑いクイーン」の座

マヤリクといえばこの話題を避けては通れません。
そう、お笑い女王頂上決戦です。
ネーミングがダサいとか言わないでください。傷つきます。

公開されている限りで過去に3度、「NiziUの中で誰が一番面白いか」という投票が行われました。

1度目のスッキリでは指差しの角度でわかりませんがマヤが一番多くの票を集め、「We NiziU! ~We need you!~」ではマヤ5票に対しリク2票、王様のブランチではマヤ4票に対してリク3票でした。
3度ともマヤが勝利を収めているのです。

「NiziUのお笑い担当」として括られることが多い2人ですが、この投票差の要因は一体何なのでしょうか。大真面目に考察していきます。


リクが「リクは”体”、マヤは”言葉”」と表した通り、2人のお笑いスタイルは真逆を行きます。

リクは堅実さを地で行くスタイルです。
メンバーのどんな些細なボケや不思議な行動も見逃さずツッコみ、自分がボケるにしても見てる側がわかりやすいようにボケます。
人の機微に気づくのが上手いリクですが、特にお笑いに関しては凄まじい嗅覚を発揮します。関西の血は争えないものですね。


対するマヤは意外性で勝負するタイプに見えます。
ボケるにしてもツッコむにしても、知性に富んだ言い回しであったり、少し捻った表現を好んでいるように思えるのです。
かつての代名詞であったモノマネも、再現度よりもシュールさを狙っている節があるように感じました。


野球で例えるならば、直球の勢いで投球を組み立てるのがリクで、変幻自在の変化球で相手をいなすのがマヤ。
サッカーだとしたら、キーパーとの一対一やPKを確実に決めるのがリクで、突然とんでもないゴラッソを決めるのがマヤ。
バレーボールであれば、どんなコースのボールも拾うリベロがリクで、トップスピードでスパイクを決めるのがマヤ。

少しでもスポーツに明るい方ならお分かりでしょうが、どうしても後者の方が記憶に残るプレーヤーとなりやすいものです。
「面白いのは誰か」と問いかけられた時に、NiziUのメンバーの頭の中でマヤが思い浮かんだのは、一つ一つのエピソードにインパクトがあったからではないでしょうか。


…ところで、一つ面白いなと思ったのは、上記の投票の3度とも、マヤとリクはお互いに票を投じていることです。
言葉に表すことは少なくてもリスペクトを払い合うお笑い担当の2人。果たしてクイーンの座を射止めるのはどちらになるでしょうか。今後も注目しましょう。


-だからこそ


先ほど「直球と変化球」と、2人を表しました。
飛躍しているように聞こえますが、これは歌においてのそれぞれの表現方法にも当てはまるのではないかと考えています。


2021年11月24日、NiziUの記念すべき1stアルバム『U』がリリースされました。
発売直後から様々な媒体のインタビューにおいて、「アルバムの中でおすすめの曲は?」という質問がなされました。
これに対しての2人の答えは、どの記事や映像を見渡してもそれぞれ一貫しています。


マヤが選んだのは「Twinkle Twinkle」です。

マヤにはかねてから「バラード曲を歌ってほしい!」というWithUの要望が絶えませんでした。
繊細で奥行きのある声質がバラードに合うのもそうですが、アップテンポな曲よりもスローテンポな方が、マヤの表現力を発揮する余白が多いというのもあるでしょう。

その期待に応えるように、マヤは初めて任された1番のサビ頭というポジションで、一気に聴き手を曲へと引き込んでくれました。


一方のリクが挙げたのは「Need U」でした。

NiziU初めてのファンソングということもあり、いい意味で何の捻りもなく、NiziUがWithUへの愛を伝えてくれます。

その歌詞がリクのまっすぐで伸びやかな歌声に乗るからこそ、心の奥底までメッセージが伝わるのだと、贔屓目を抜きにしても強く思います。


NiziUの楽曲の「これから」を語る時、よく話題に上るのはアヤカの成長やミイヒニナの本領発揮についてです。
ただそれだけではなく、アクセントをつけるマヤと真っ直ぐなリク、ある意味真逆な2人が広げてくれる楽曲の幅もあると、素人ながらにそう思うのです。

Instrumental ver.とENG KOR ver.を除き、NiziUとしての楽曲はまだ17曲しか発表されていません。(2022.02.11現在)
数年後にNiziUの曲を振り返った際に、「この曲はマヤ/リクがいるからこそ輝くよなぁ…」と思える曲が積み重なっていることを、僕は心待ちにしたいと思います。



次回はリクアヤ編… と言いたいところですが、別の企画を一つ挟む予定です。
普段と比較にならないくらい不真面目なものですが、そちらもよろしければ覗いてみてください。それでは。

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