最初のクライエント
先日、結婚して家を出た妹から「話を聞いてほしい」とラインがあり、めったに連絡してくることなんてないので不思議に思いながら1時間程電話をしていました。
内容的にはやはり宗教活動の件でした。精神的に限界なことと、親や周囲に伝えても否定されてしまい、誰にも相談できなかったとのこと。
妹も大学の時に信仰と学業のストレス等からうつ病を発症し、休学含めて8年間在学してなんとか卒業した経緯がありました。今の状況も大学の頃に潰れた感覚と似ているので、これ以上は厳しいと泣いておりました。
働いてはいるのですが、まだ完治しておらず通院とSSRIを服用しながら家庭と仕事、信仰活動(上の役職)に従事しているみたいです。
活動地域も新しく赴任した場所で組織やメンバー等どのような人がいるのか、また状況なのかわからないまま家庭訪問をし、その人に応じた励ましをして、会えなければ手紙を残し、集会のイベント企画等を行う。
なんかソーシャルワーカーみたいだなと感心しつつ、一方で一緒に動く活動家の人も「ここの地域の人は私全然わからないからよろしく」みたいなほぼ丸投げな感じのようで、なんともまあ無責任極まりないなと憤りも感じました。
そもそも仕事や家事などでも大変な中、無報酬で人のため社会のために時間や労力、時にはお金だって使う。普通にできることじゃないし、少しぐらい結果が出なくたってあれこれ言われる筋合いなんて本来ないはず。
間に入って言ってやろうとも考えましたが、妹の立場や気持ちも分かるので、まず自身の過去の経緯や経験したことを正直に伝えてみて、相手の反応にもよりますが、もし配慮してくれることがあるのならお互いに良い落としどころを話し合ってみてもいいのではと伝えました。
その人が置かれている環境や状況に配慮し、何に対して不安材料があるのか、またそれを軽減、解消していくのが組織の仕事なのではないかなということも併せて話し、また経過を報告してもらうことと、以前お世話になった2世カウンセリングのオフィスの情報も教えました。(ボーナス入ったばかりなので費用は出すことにしました)
こんな感じで話は終わりましたが、もう宗教関係の問題に首を突っ込むのはやめようと思っていたものの、今回のようなことがあって、やはり苦しんでいる当事者がいる限り、自分にできることはしていかないといけないなと改めて感じました。
ソーシャルワーカーになって一番良かったなと思った出来事でした。
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