すくすくこどもダイアリー
10月1日
この日記の存在をすっかり忘れていた。この4ヶ月ばかりのうちに娘は大きく成長した。部屋を駆け回るようになり、隙あらばいたずらをし、ご飯を手掴みで食べ、または捨て、色々なものを指さして「わんわん」と言うようになった。
さて、私はと言えば相変わらず株や競馬で損ばかりしている。毎晩のように尿意で目が覚め、どうにか誤魔化そうとしているうちにカーテンの向こうで空が白んでくる。二日酔いの頭痛が三日経っても治らない。
日々は慌ただしく感動することが減った。季節の移ろいに鈍感になり、芸術や音楽や本に接しようとも思わなくなった。その手の感受性が根本から折れているような感覚がある。そしてそれを残念とも思わない。
娘はいま、私の横で眠っている。熱のせいか顔は赤く、少し息苦しそうだ。夕方には病院に連れて行く。その道すがら、娘は色々なものを指さし、「わんわん」と言うだろう。そして私は「わんわんだね」と答える。
5月26日
土曜は10倍超えの単勝が4つも当たるなど絶好調だったが、日曜は振るわず。それでも大幅プラスで今週を終えることができた。
さて、日付が変われば娘は1歳になる。遥か遠い出来事のように思えるが、たったそれだけの時間しか経っていないことに驚く。この1年で自分は競馬口座に3度入金したり、鳥貴族の株を損切りしたりして家庭の資産形成に尽力した。
つい最近までハイハイもままならなかった娘はもうすぐ歩き出しそうだ。俺も遅ればせながらようやく京都ダートの買い方がわかってきた気がする。横山典は最年長でダービーを制した。人間は何歳になっても成長し続けるのだ。
娘へ、誕生日おめでとう。お父さんは君のために高知ファイナルで2,5,7のBOXを買い続けよう。お母さんには内緒だよ。
5月12日
競馬口座が再び空になった。1か月弱で5万円ばかり負けた。この調子でいけば年間60万負けペースということになる。好調だった株の方も、ウケ狙いで買った鳥貴族を損切りしたり、底だと思って全力で買った日経レバが下がるのを呆然と眺めていたら、いつの間にか大幅マイナスになっていた。子育てのためにやっていることが全て裏目に出ている。政治というものに怒りを覚える。自民党は庶民を馬鹿にしているのか。
5月5日
娘と共に迎える初めてのこどもの日。スーパーで菖蒲を買って脱衣場に置いておいたにもかかわらず、いつものくせでバブを入れてしまった。長い草が浮かんでいる化学の風呂に娘と入った。
競馬は散々。ケンタッキーダービーから一つも当たらなかった。NHKマイルはキャプテンシーの逃げ残りに期待したが、直線でルメールのとんでもない斜行に巻き込まれて最下位。まあ、アクシデントがなくとも外れていたと思う。
う3俺1 回収率0
4月30日
保育園から「目やにがすごいので迎えにきてほしい」との連絡。医者に連れて行ったが、幸い軽い結膜炎ということで事なきを得た。余談だが、お迎えで俺を見つけた時の娘は世界一かわいい。
つい先日買ったばかりのオリエンタルランドが決算の失望売りで大幅下落した。うける。
4月29日
だらだらと家で過ごす。人の顔に興味が出てきたらしく、鼻の穴や耳の穴にしきりに指を突っ込んでくる。いい穴党になりそうだ。
高知ファイナルは馬連のところ1着3着で負け。高知は娘の誕生日馬券しか買っていないが、ちゃんと予想するより惜しい結果になることが多い。
う2やわ1俺2
4月28日
高島平にある区営のこども動物園へ。規模は小さいながらヤギやヒツジ、ポニーなどと触れ合うことができる。娘と一緒にヒツジを触っていると、北関東訛りの老人が近寄ってきて「怖がることはねえ!こいつはジンギスカンだから!」と言って黄色い歯を見せた。
競馬はいつぶりか思い出せないほど久々の土日プラス。ただ、天皇賞春は本命のドゥレッツァがまさかの大敗。レース後の陣営コメントでは熱中症の疑いありとのことだった。菊花賞で見せた強さは確かなものだっただけに復活を期待したい。
4月27日
ふじみ野の西松屋へ。店内にはBGMが流れておらず、店舗の不備かと思ったが、後で調べたところによると、どうやら全ての店で無音営業を行っているらしい。
ほかにも手の届かない高い位置にまで洋服を吊るしたり、同一商圏内に複数店舗を展開することであえて店をガラガラにするなど、営業戦略に独自のこだわりがある企業のようだ。あと安い。Tシャツなどは4点BOXでお釣りが来るほどだった。
西松屋は東証プライム市場に上場しており、配当利回りは1.32%。配当の他に株主優待による割引もあり、子育て世帯には嬉しい銘柄なのではないだろうか。こういう株を買わずに、変な新興株で51.3%の含み損を抱えている自分が嫌になる。底で入ったと確信した日経レバもまだマイナスだ。
競馬はほとんどできなかったが、久々にプラス収支。青葉賞の本命だった津村は先週に続いてまたも出遅れ。前に行くはずの馬が出遅れることほど面白くないものはない。
う2俺2
4月26日
妻が復職した途端、娘の風邪が妻と私にもうつり、ただでさえ厳しい状況の中で保育園がとつぜん保育時間を減らせと言ってきたり、会社では取引先から出向してきたおそろしく仕事のできない木偶の坊の面倒を見ていたりしているうちに5日が過ぎていた。野球で言えば、1回の表に15点ばかり入れられたような気分。すでに野手が投げている。
明日の注目は、東京3のレオボヌール。前走から調教一変しており、脚質も東京に合いそう。なんと言っても府中は母父シンボリクリスエスである。どうか10倍以上であってほしい。
4月21日
風邪はようやく治ってきた。かれこれ1週間も患っていたことになる。慌ただしく過ごしているうちに気づけば上の歯が生えていた。
回収率は土日ともに80%超え。0%が続いていた頃に比べればマシにはなったが、金が減っていることに変わりはない。自信を持って臨んだフローラステークスは、ゲートをとちった津村が内枠で包まれて終わった。
う3俺1 日経レバ-10万
4月18日
娘。熱が下がり久々に登園したまではよかったが、昼飯を吐いて早退。昨晩、医者に連れて行ったところ、これから1年間は毎月のようにこんな風邪をひくらしい。なんで?
株。人間ドックが終わった開放感から鳥貴族を損切りしたら勢いがついてしまい、ほぼ全ての株を損切りした。なぜあんな株を後生大事に持っていたのか。マイナス50万円。なんで?
う0
4月17日
またも熱発。子供の熱と反比例するように株の評価額はみるみる下がっている。
う2妻2 トリキ3995
4月16日
回復したかに思えたが、けさ再び発熱。鼻水を吸いすぎたせいか鼻血まで出していた。夜は夜で、食べたものが喉につかえて嘔吐。かわいそう。
日経平均は大幅下落。持ち株が著しく下がり、ウケ狙いで買った鳥貴族も下落が止まらない。株はウケ狙いで買わない方がいい。全然ウケないし。かわいそう。
う0
4月15日
深夜に大泣き。鼻が詰まってうまく眠れないらしく、ずっとぐずっている。この数日、泣きすぎて声が枯れてしまっているのが痛々しい。
今日は藤岡康太の合同葬だった。この数日、藤岡のことが頭から離れないのは、彼にも娘と同じ年の子どもがいるからなのかもしれない。
「奥さんと子供の面倒は騎手仲間で見ていく」と話した浜中の弔辞は胸を打った。俺が死んだらこんなことを言ってくれる仲間がいるだろうか。
金の面倒を見ろとは言わない。せめてこのnoteやTwitterのアカウントをデリートしてほしい。妻や娘のために。どうか頼みます。
う3俺1かた
4月14日
昨夜からの高熱で病院に。つらそうにしているのを見ると胸が苦しくなる。
レガレイラとジャンタルマンタルのワイド1点だった皐月賞は浜中の異常な逃げにより1000メートル時点で外れるのを確信した。
う2俺1かた
4月13日
0×0×0×0×0×0=0%
う1妻か
4月11日
藤岡康太が死んだ。それでも競馬は続いていく。俺にできる弔いは馬券を買うことだけだ。京都大賞典のマカヒキは見事だった。どうか安らかに。
4月8日
考え方を変えてみよう。1日で25倍の馬券が当たれば回収率は100%超となるようにする。つまり、予算内で25倍以上の単勝しか買わなければいいのでは。果たして、これは発明ではないだろうか。
う3妻や
4月7日
安い子供服を買いに川越へ。豆馬券のような価格の服がたくさん吊られていた。
競馬は回収率75%で負け。マイナス収支はもう何週連続かわからない。外れ馬券でドレスでも作って東京競馬場で売ってやろうか。
うん2俺1やわ
4月6日
午前中は娘を連れて散歩、午後は寝かしつけに悪戦苦闘し、ほとんど競馬をしないまま14時を過ぎていた。真面目に子育てしたおかげで回収率は45%。くそったれ。
うん3妻2俺1やわ
4月5日
土曜の狙い馬
中山1 ファイアンス
ダート初戦の前走は完敗も初の1200で先行力は見せた。距離延長の今回はいい位置で競馬ができそう。調教も動いており、前目から粘りこみを期待。
うん2妻かた
4月3日
保育園のアプリから定期的に連絡が来るようになった。何時に登園したとか、園ではどんな様子だったとか、どっかの誰かがハメたとか、叩かれたとか詐欺られたとか、追われてるとか追ってるとか、あの野郎がまたパクられたとか、だいたいはそんなようなことだ。
うん2妻かため少なめ。
4月2日
川勝が辞めた。俺が長年握り続けたリニア関連銘柄を手放した翌日だ。PTSはストップ高。こんなインチキが罷り通っていいのだろうか。
競馬においても毎回買っていた馬を買わなくなったらいきなり馬券になるという現象がある。これと同じだ。世界は不正に満ちている。
う1妻や。
4月1日
入園式で疲れたのか、長めの昼寝から目覚めた娘は、俺を見るなり満面の笑みを向ける。君が生まれてきてくれて本当によかった。このちっぽけな人生の、残りかすのような時間は、君の笑顔を守るために使おう。今週は桜花賞。絶対に負けられない。
う1俺かため。
3月31日
土日の回収率はゼロ。新たに入金した金なら流れが変わるかもしれないと思ったが、中山、阪神両メインとも4着。現実は物語のようにはうまく運ばないものだ。そんなことはわかっている。くそめ。
うん2妻2やわらかめ。
3月30日
2,300円は午前中でなくなった。
穴狙いで600円を失い、形勢が悪くなってきたため、まずは種銭を増やそうと残りの1,700円を阪神3の藤岡康(単勝3.6倍)の複勝に突っ込んだところ、コース代わり内枠の先行馬にも関わらず内目で控え、直線で伸びない外を選択するゴミ騎乗で4着。ちなみに1人気の藤岡兄は10着だった。
夕方に10万入金。俺はできる。
うん2俺1小さめかため。
3月29日
すっからかんだと思っていた口座に2,300円残っていた。今週はこの金で勝負する。俺に足りなかったのは危機感だ。いつでも金を追加できるという油断が、判断を甘いものにしていたというわけ。大穴を狙う必要はない。2,300円を5倍にすればいい。いかにも簡単な話だ。
うん1妻かため。
3月28日
振り込むか、振り込まないか。それが問題だ。
うん妻かためワン。
3月27日
娘は蒲田もコマネチも知らないがきっと笑ってくれるだろう。
うんこは二回。妻。
3月26日
喃語のような会議。要するに「えーでぁじゅー。ぱあ!ぽげぇ。ぇっがぁがあ。ぷえい!ぱぅぱぅんーめぃあぐぅー。り、あ。ふぁんがふぇ」ということだ。
うんこは妻。それも二回。
3月25日
えーでぁじゅー。ぱあ!ぽげぇ。ぇっがぁがあ。ぷえい!ぱぅぱぅんーめぃあぐぅー。り、あ。ふぁんがふぇ。
うんこは一回。妻が処理した。
3月24日
競馬口座の金がなくなった。中京最終のデムーロですっからかんだ。
来月からは保育園が始まる。5万だか6万だか知らないが、まとまった金が口座から無くなっていく。くそったれ。そいつは競馬のための金だったはずだ。
株で稼ごうにも、去年からの含み損で身動きが取れない。いつになったらプラスになるのか。だいたいこの株は何をやってる会社なんだ。誰か教えてくれ。
うんこを二回。そのうち一回は俺が処理した。
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