9🇺🇿3ヶ月間の活動を振り返って

Ассалому алайкум! Здравствуйте!
今日は8月最終日で、配属先に着任してから3ヶ月が経ちました。
(そして今日まで熟成していました。笑)

正直「最初は語学や活動に慣れるのが仕事だろうな〜」と考えていたら、気付いたらこの3ヶ月間で色んなことを経験することができました。
同国の隊員や他国の隊員から「もうそんなに活動してるの！？」と驚かれることが多ですが、それも配属先の同僚達の協力のおかげです。

配属先内の文化イベントの企画・運営を始め、毎週の日本語会話クラブ、子ども向けコースの日本文化パートの担当、外部団体とのイベントの共催、ブハラ分室への出張…
他にも日本語クラスでこれから来日予定の学生さん達向けのプレゼンテーション、会話練習、外部団体とのミーティングに参加させていただきました。
良くも悪くもこれからの活動を通して、気付いたこと、そしてその上で今後の活動で気を付けていきたいことを記録します。

＊この3ヶ月間の活動で気付いたこと

◻︎対象者によっては、日本文化のニーズが異なる。
→日本でもそうだと思いますが、ウズベキスタンでも若者は漫画やアニメに興味があり、年長者は書道、茶道、手芸に興味があります。
もちろん若者でも伝統文化に興味がある人もいますし、折り紙で何か作ることが好きな人もいます。
日本人から教わりたい人もいれば、日本に詳しい現地人(その道の先生)から教わりたい人もいます。
最初はこの部分を理解するのに時間がかかりました。

◻︎現地の人達の方が伝統的な日本文化を良く知っている。
→上記でも書いた通りで、配属先では現地人の書道・茶道の先生がいます。
私のCPは茶道、手芸、着物の着付け、風呂敷等、全てにおいて私よりも経験があるので、私はなるべくこれ以外の分野に特化しようと決めました。
これは私の配属先だからこそだと思いますが、もしかすると他の国でも同じように日本文化に特化したプロフェッショナルがいると思います。
もちろん一緒に行うこともありますが、それよりも別の日本文化に着目したほうが新しい日本ファンを集めることができます。

◻︎配属先の来館者全員が日本人と交流したいと思っている訳ではない。
→日本語学習者でも「資格試験を取るためだけ」であれば、日本人との交流に興味ない人達も少なからずいらっしゃいます。またビジネスクラスの人達は別の目的・目標があるので、日本文化の興味範囲も異なります。
最初はそれが分からず「思っていたより興味持たれていない！？」とショックを受けたことも多々ありました。

◻︎ウズベキスタンでは漫画やアニメをロシア語訳で観ているため、ロシア語話者が圧倒的に多い。
→私のクラブに来ている学生達のほとんどは母国語がロシア語のみ、または母国語がウズベク語だけどロシア語も分かる人達です。
その理由はまさにこれです、国内の映画館で放映されている海外映画もロシア語の字幕や吹き替えのみです。
漫画やアニメのウズベク語訳が将来出たら、さらに日本ファンが増えると思うので、もったいなく感じます。

◻︎外部イベントは明確に終了時間が決められておらず「人が少しずつ減って帰っていく＝イベント終了」となる。
この夏は、ウズベキスタンで知り合った帰国子女や日本での留学経験がある学生達と隊員達にイベントのお手伝いをお願いしていました。
その際に開始時間は伝えられるものの終了時間については「多分○時ぐらいかな」とふわっと伝えられていたので、ずっと疑問に感じながらボランティア達に「恐らく○時までだけど、予定がある人は途中で抜けて大丈夫です」と伝えていました。
何度も外部イベントを経験してやっと「あ、人が少なくなったら閉じるのか」と身をもって知りました。
これは隊員あるあるかもしれません。

＊今後の活動する上で気を付けていきたいこと

◻︎イベント毎に振り返りを書くこと。
→私は8月末に一気に書きましたが、その時感じたことがだんだん薄れていくので今後は3日以内に書くことを心がけます。

◻︎CPと方向性が合っているか常に確認すること。
→もうすぐ報告書の時期というのもありますが、お互いのやるべきことに集中するようになってCPから「あのイベントは○日になりました」と言われることが多くなりました。本当は毎週ミーティングをする約束をしていたのですが最近は「今週は特に伝えることないな」と思ったらいつの間にか消滅していました・・・CPの時間が可能な限りは「このイベントってどう思いますか？この前の〜はどうでしたか？」と確認する時間にすべく、私からもっと声をかけようと思います。

◻︎2ヶ月先のイベントまで考えて、申請すること。
→この3ヶ月は目先のことばかりに集中していたので、気付いたら管轄の省に提出する期限がすぎてしまい、毎月末にしかイベントがない状況になっていました。
だいぶ感覚は掴めてきたので、10月のイベントまで企画して提出しました。
11月は休暇と出張があるので、9月末には提出したいところです。

◻︎日本に興味がある学生達にアンケートをとること。
→私のクラブに来ている学生達は特に日本ファンです。
なので日常会話しつつ、配属先でやりたいことを聞き出して、反映させていきたいです。
それが1番ニーズに合ったイベントを提供できる且つ、日本と配属先のファンを増えせるチャンスに繋げられます。

◻︎定番を大切にしつつ、常にアップデートすること。
→7月から私も自分のイベントを企画・運営するようになりましたが、手応えを感じたら「これ、来月もやろっと！」とシリーズ化するようになりました。
もちろんそれも大事ですが、新しいイベントも並行して企画・運営しないと結局はいつも同じ人達の集まりになってしまいます。
私の活動の本来の目的は「配属先を日本文化を皮切りに、現地の多くの人達に広めて、来館者を増やすこと」なので、そのためにも定番だけに縋らないようにします。

◻︎「ネイティブだからこそできる」を常に探し求めて、提供すること。
→上記の通りでCPは日本の伝統文化に特化しているので、私は現代の日本文化(漫画、アニメ、音楽、日本での日常生活等)に特化したイベントを企画しています。
クラブ活動でも、日本人にとっては当たり前の習慣について紹介することが多いです。例えば学生時代の掃除の時間であったり、幼少期の習い事など・・・これはネイティブの私でしか提供できない情報です。
外部イベントの際にも「盆踊りは性別関係なく踊り、ボランティアはお祭りの前に市民館で集まって練習することもあります」といった情報は、盆踊りが得意なCPでも知らない追加情報になります。
同時に私もウズベキスタンの習慣について知ることができるので、お互いにとって良い情報交換になっています。

◻︎イベントの際は常に配属先を知ってもらえるようにアピールすること。
→これが私にとって1番の課題です。
ついついイベントの出し物に集中しがちですが、同時に集まった人に配属先をもっとアピールして「このイベント楽しかったから行ってみよう！」に繋げることがさらに必要だと痛感しました。
実際に私に熱心に話しかけてきてくださった人達は未だに繋がっていて、ボランティアとして参加してくれたり、クラブ活動に来てくれるようになりました。
私はもっとイベントでそういった人達を増やせるように、イベント前の入念な段取りや広告方法を同僚達に相談し、実行していけるよう心がけます。

◻︎同職種やワークショップの経験が多い隊員と情報共有すること。
→最近その機会があり、より重要性に気付きました。
職種が違っても、各国で日本文化のワークショップを開いたという情報がSNSで流れてくるので、いつも「内容は何だろう？」と密かに細かく観ています。
私もアイデアに限界があるので、同期・同国・同職種隊員問わず、情報共有にご協力いただけたら本当にありがたいです。

この記録がこれからの私だけでなく、現在または未来の隊員にとっても参考になれば嬉しい限りです。