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いよいよ臨月。妊娠36週目
臨月がやってきた。でも正産期は来週かららしい。何が違うかはわからないけど、つまるところ、いよいよ出産を迎える、らしい。
この2週間で必要なアイテムをザザッと買い集めた。とはいえ数ヶ月もしないで服もあれこれもサイズアウトしたり使わなくなったりするんだろう。お金をかけすぎてもなあと思って、とりあえず必要なもの、コスパがいいと言われているものだけをレジに持っていった。あとはチャイルドシートをレンタルすれば、なんとかなるはず。産休後の準備で間に合ってよかった。それにしても買うものが多い。
一通りの買い物を終えた後、モールにある子ども服専門店をなんとなくいくつか覗いてみた。初めて手に取る子ども服は、小さくて種類も豊富で値段もお手頃なのだと知る。なるほど、これは課金する気持ちがわかったかもしれない。ミニマムサイズなだけで感じるかわいさ、この価格なら買えると思わせる絶妙な値段設定、今を逃したら次のシーズンはないと思わせる子どもの成長スピード……親の自己満と言えばそれまでなんだろうけど、心のときめきに素直に従うと子どもがかわいいと思えるか心配なわたしでさえ服への課金が止まらなくなりそうで怖くなった。経済はここで回っていたのか。
35週目は買い物に明け暮れて、検診は36週目に行ってきた。
「お腹の子が大きいので、早めに陣痛促進剤で産むことも検討しましょうか」
と医師に言われてしまった。初産は遅くなる説を信じきっていたので、早くなるなんてあるんだなと思うと同時に、計画的に産めるならその方が気持ちが楽な気がした。なぜなら我が家には車がない。陣痛タクシーに頼れるかさえ不安な雪国なので、ある程度スケジュールが組めるならその方がいい気もしている。
そんな感じで仕事が休みの日々にも少し慣れてきた。食欲が抑えられないことが最近の悩み。検診での子は今回も顔を見せてくれないけど、元気らしい。いよいよお腹が少し下がってきたから、本当に出産が近づいているんだろう。
母になる実感はないけれど、出産が迫っている気はする不思議な感覚。最近はYouTubeで産後1日目の入院の様子や生後数日のお子のお世話を記録した動画を見て、こんな感じなのかと予習している。
いよいよかもしれない。