蓄膿になって手術してもらった話(前編)



蓄膿になった経緯


蓄膿という言葉は一度は聞いたことがあるのではないだろうか。
これは正式には、副鼻腔炎という。

日本耳鼻咽頭頸部外科学会によると、副鼻腔炎とは、「鼻(鼻腔)の周りには「副鼻腔(ふくびくう)」と呼ばれる4つの空間(上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞)があり、この空間内で炎症が起きている状態を「副鼻腔炎」といい(中略)急性期では鼻づまり、ドロっとした匂いのする鼻汁、頬・鼻周囲・額の痛み、顔やまぶたの腫れ、発熱などの症状を認める」とされている。

写真はhttp://www.satsubyo.com/pickup/pickup-column/495/


症状としては、
1. 鼻がつまって息苦しい ...
2. 鼻をかんでもかみきれない ...
3. ドロっとした黄色い鼻水 ...
4. 頭痛・頭重を感じる ...
5. 鼻汁がノドの方に垂れてネバネバする ...
6. 顔面が痛い、歯や目、 ...
7. 自分が嫌な臭いを感じる ...
8. 食べ物のニオイがわからない、
などなどがある(小林製薬参照:https://www.kobayashi.co.jp/brand/chikunain/about_cond.html)

この様に、鼻づまりの王様の様なものである(であると思う)

この症状は、風邪や花粉、ストレスやカビなどの菌が原因となるようだ。

私は、ちょっと特殊な方法で蓄膿症になった。
歯性上顎洞炎であった。
歯性上顎洞炎はその名の通り、歯の方から細菌が入って蓄膿になるということだ。

私は、諸所諸々の事情で歯が悪く上の歯を抜歯することになり、抜歯の最中になんと、上顎洞と口内が貫通してしまった。
すぐに、縫ってもらったが、口の中の雑菌というのは凄まじい。
体調もすぐれなかった時だったので、免疫がかたず、無事(?)歯性上顎洞炎、いわゆる蓄膿になった。
それも左右ある上顎洞の片方だけである。

蓄膿の発見と治療



さて、蓄膿にはしっかりなっていたものの、私はそこまで強い鼻づまり感を自覚していなかった。
発覚したのは、秋頃になって鼻水が出だした頃だ。
この頃、くしゃみや鼻水等のいつも秋頃に花粉症っぽい症状になるため、耳鼻科を受診した。

私は毎年の時期ともあうし、花粉症だろうと思っていた。
しかし、さすが専門医の先生であり、レントゲンを取ることになった。
その時の写真がこちらである。




写真向かって左側(つまり右の上顎洞)、真っ白になっているのが素人目にもはっきりとわかる。
これが、膿である。右側の方が真っ黒でこれが通常である。

これで、はっきりと副鼻腔炎であると診断された

次に、すぐ手術したわけではなくまずは投薬による治療が開始された。

投薬された薬は以下の通りである。

⑴点鼻薬 コールタイジン(鼻の血管を広げ詰まりにくくする)
⑵クラリスロマイシン(抗生物質)
⑶カルボシステイン(痰切り)
そして、毎日鼻うがいをする様にと言われた。

副鼻腔炎の治療では、場合によってはそんなに強くない抗生物質を3ヶ月以上くらい服用して、炎症をなくしていくという方法がとられるそうだ。

わたしはそのような治療法であったが、この中で重要だったのが鼻うがいである。

鼻うがい、聞いたことはあったが、やったことがなかった。
鼻に水がはいったら痛い。
そんな苦痛に耐えられるだろうかとおもっていた。

しかし、普通の水で鼻うがいをするのではなかった。
鼻うがいは、通常生理食塩水で行われる。
なので、痛くはないのだ。

わたしは、毎回生理食塩水をつくるのは面倒だっので、ハナノアという商品をつかった

https://amzn.to/42wZ4X7

ハナノハはすっきりした香りのするタイプのものがあり、それを使った。

ちなみに、わたしは「鼻うがい」というからには、鼻の中でゴロゴロいわすのかなと思っていたが、実際は片方の鼻にマヨネーズみたいな容器の口を突っ込み、それで水を押し出しすだけである。
すると、反対の鼻から水が出てくるという、それが鼻うがいである。

これをすると、上顎洞にも水が回ってある程度膿を排出することができた。わりとすごい量が出る。
鼻うがいは重要だ。

そして、鼻うがいが終わったあとで綺麗になった鼻に点鼻薬をするというわけだ。

なお、鼻うがいをするひとは気をつけて欲しいことがひとつある。
生理食塩水を作る場合は人肌程度のぬるま湯でつくることである。

ハナノアのようなボトル商品を使う場合はあたためること。わたしは、しっかり蓋をして湯船に放り込んでいた。

はじめの2ヶ月は冷たい温度で鼻うがいをしていたのだが、めっちゃ冷えた。
鼻うがいではわりと多くの水分で洗うため、身体の中からめっちゃ冷える。
続けるのがとても嫌になったので、ぜひ温めてから使って欲しい。

そして、飲み薬は抗生物質。菌をボコる薬であるが、常在菌までボコるので、腸内環境がわるくなったり、カンジダになったりした。抗生物質を長期服用するのは結構きつかった。

そして手術へ



医師から「この期間までお薬効かなかったら手術ね」と言われた4ヶ月をすぎ、症状は治らなかった。
ここで、近医をやめ、手術のできる病院を自分でさがした。
近医の紹介ではめっちゃ不便な場所にあるからと、主治医曰く、かなりの順番待ちをしなくてはならないと言われたからである。
このとき、わたしは関東から関西に引っ越す予定もあり、できるだけすぐしてくれそうな病院で入院日数もすくなそうなところでないと困るという状況だった。


そこで、一つの東京の手術を行なっている個人院をみつけた。
これは、Twitterで耳鼻科の先生に教えていただいたものである。

早速、そこを受診した(なお、岸田首相が副鼻腔炎の手術をうけた病院である)

やはり、もう手術しかないよねという話になったが、引っ越しの日が迫っていた。

そこで、大阪の病院を紹介していただけることになった。
かくして、大阪の病院に向かった

※どうでもいいが、元彼が勤務していた病院だったので会わないかヒヤヒヤした

次回へ続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?