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全てを薙ぎ払うは、光も飲み込む暗黒龍遊戯王 デッキ紹介『フェイズ4』

はじめに

こんにちは
前回記事『究極昆蟲第七形態』の記事を読んで下さった皆さん、ありがとうございます。
初めましての方は、初めまして
カモフィーと申します。
2度目のデッキ紹介執筆ということで前回の反省を踏まえながら、書ければと思いますので、最後までお付き合いください。
それでは、どうぞ

デッキレシピ

2023年12月27日

ブラック・ホール・ドラゴン

発端

遊戯王を10年くらい遊んでいて思うのは、男の子というのは往々にしてかっこいいドラゴンが好きだということです。偏見
僕もそんな男の子の端くれですが、ある時[エイジ・オブ・オーバーロード]で登場した1体のモンスターが目に止まりました。

それが、この【ブラック・ホール・ドラゴン】です。黒を基調としつつ、なんとも不気味な雰囲気を醸し出す見た目に、「最高にかっこいい!」という感想を持ちました。しかも、あの【ブラック・ホール】をサーチする効果を持っています。
直感的に、「コイツは使いたい!」と思いました。
そんなわけで、【ブラック・ホール・ドラゴン】を主軸にしたデッキ構築がスタートしました。

ステータスと効果

ここで、【ブラック・ホール・ドラゴン】のステータスと効果を確認しましょう。
・レベル8
・闇属性
・ドラゴン族
・ATK3000/DEF2000

ふむふむ。ステータスだけを見れば、遊戯王の中でも群を抜いて恵まれたステータスを持っていると言えるでしょう。
一方の効果は…

①フィールドのモンスターが対象をとる効果以外で破壊された場合に、自身を手札・墓地から特殊召喚する誘発効果
②特殊召喚した場合に発動し、そのターンのエンドフェイズに【ブラック・ホール】をサーチする誘発効果
③フィールドの自身が効果で破壊されない永続効果

【ブラック・ホール】を発動し、フィールドのモンスターを破壊⇒①によって、自身を特殊召喚⇒②によって、新たな【ブラック・ホール】をサーチ⇒③によって、自身は【ブラック・ホール】に巻き込まれないという【ブラック・ホール・ドラゴン】の名に恥じない効果セットを持っています。

デッキ構築

さて、そんな【ブラック・ホール・ドラゴン】を主軸としてデッキを組もうと思ったわけですが、デッキの方向性はすぐに決まりました。
【ブラック・ホール・ドラゴン】自体が出力しやすい高火力モンスターかつ、【ブラック・ホール】が盤面整理力に長けているので、純粋なビートダウンデッキでも十分面白いデッキが組めそうだと考えました。
もっとも、【ブラック・ホール・ドラゴン】を複数並べて、パンチ!では、芸がないと思いました。そこで、相性の良いカードでデッキを構築し、その動きの一つに【ブラック・ホール・ドラゴン】を組み込めるようなデッキを目指しました。

ドラゴン族の仲間たち

【ブラック・ホール・ドラゴン】のステータスからATK3000/DEF2000という点を抽出すると、皆さんもよく知るあのカードに対応していることが分かります。

爪弾くは魂の調べ!キュアビーry…

そう。【ドラゴン・目覚めの旋律】ですね。
攻撃力3000以上、守備力2500以下のドラゴン族を2体までサーチできる言わずと知れた便利カードです。このカードを使って、【ブラック・ホール・ドラゴン】を手札に引き込むことにしました。
そして、一緒にサーチする相方として選んだのがこのカード

アニメで動いてるところみたい!

【ヴァレルロード・R・ドラゴン】です。このデッキでは、専ら②の効果を使用します。
1.【ドラゴン・目覚めの旋律】で、【ブラック・ホール・ドラゴン】と【ヴァレルロード・R・ドラゴン】をサーチする。
2.なんらかの方法で【ヴァレルロード・R・ドラゴン】を墓地に送る。
3.自分フィールドのモンスターを【ヴァレルロード・R・ドラゴン】の②効果で破壊して、【ヴァレルロード・R・ドラゴン】をサルベージする。
4.その破壊に反応して、【ブラック・ホール・ドラゴン】を特殊召喚する。
という流れを組むことができます。
2~4の動きを毎ターン繰り返すことで、盤面を維持することが、このデッキの走りの動きとなります。
また、【ドラゴン・目覚めの旋律】に対応し、【ブラック・ホール・ドラゴン】と相性の良いドラゴン族を2種採用しました。

全速前進だ!

【ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン】は、フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合という緩い条件で特殊召喚が可能で、②効果によって、自軍のモンスターに耐性を付与したり、③効果によって、【ブラック・ホール】で突破できないモンスターや魔法・罠を処理したりするなど、活躍の場面が多いカードです。
欠点としては、謎のルールによって、【ブラック・ホール・ドラゴン】と同時に特殊召喚できないことだけでしょうか…どうして…

Pドラゴンにならなかった場合の進化系ってことでいいのかな?

【オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン】は、①効果によって、アドバンス召喚成功時に相手モンスターを選んで破壊し、その攻撃力分のダメージを与える効果を持っています。これにより、相手の盤面やライフを削りつつ、【ブラック・ホール・ドラゴン】の効果を起動することができます。
②効果は、展開効果であり、これも使い勝手が良いです。

というわけで、まずは、これらのドラゴン族たちを主軸に戦うことにしました。

ホルスの採用理由

ここまで、【ブラック・ホール・ドラゴン】を取り巻くドラゴン族たちを紹介しました。大型ドラゴン族を並べて、爽快に戦う。中々、悪くありません。
他方で、僕はデッキの方向性について懐疑的でもありました。今まで、紹介したカードたちを活かすなら、デッキタイプとしては【ドラゴン族】や【ブルーアイズ】というのが定番でしょう。しかし、せっかくなら、もっと色々なギミックをデッキに仕込みたいです。
そのため、別の切り口からデッキのエンジンとなるカードあるいはギミックを求めました。
そこで、着目したのが【ブラック・ホール・ドラゴン】と同輩の【ホルス】です。

TORE

【ホルス】は、【王の棺】というカードを中心に展開するテーマであり、【王の棺】と手札コストさえあれば、②効果によって、1ターンで最大4体の【ホルス】を墓地に送りこんで、【ホルス】たちの効果でフィールドに出力できるという破格の展開力を誇っています。しかも、①効果によって、【王の棺】がフィールドにある限り、【ホルス】たちは、自身を対象とする効果以外では破壊されません。つまり、【王の棺】によって、【ホルス】たちは、【ブラック・ホール】の効果では破壊されないのです(同じパックに入ってるし、多少なりともシナジーが意識されているのかな?)。

そんな至れり尽くせりの【ホルス】を使ってデッキを回そうと考えました。ギミックとしては単純で、既に多くの【ホルス】使いが行っているコンボを拝借しました。

指導ゥ!

3体の【ホルス】から【熱血指導王ジャイアントレーナー】をⅩ召喚して、そのドロー効果でターボしていくことにしました。また、ドロー後は、【熱血指導王ジャイアントレーナー】が場に残るため、それを【ヴァレルロード・R・ドラゴン】で破壊すれば、上記の【ブラック・ホール・ドラゴン】の出力ルートまでつなげることができます。

センチュリオンとの出会い

本来、このデッキは後に紹介するようなレベル10Sモンスター(チューナーは、場に出力しやすくサーチも容易な【ヴィジョン・リゾネーター】を使用)やランク8Xモンスターを並べて、最終的に【ブラック・ホール】で更地になった相手盤面に圧倒的火力をぶつけて一気に勝負を決めることを勝ち筋としていました。そんなわけで、フィニッシャーになってくれそうなレベル10Sモンスターやランク8Xモンスターをリストアップしている時でした。
[-ヴァリアント・スマッシャーズ-]で運命的な出会いを果たしました。

センチュリオーーン!
CV.村川梨衣

それが、【センチュリオン】です。【センチュリオン】は、永続罠化させたメインの【センチュリオン】モンスターを駆使して展開する新進気鋭のテーマです。
そんな【センチュリオン】のエースモンスター【騎士皇レガーティア】は、①効果によって、対象をとらない破壊を行える上、③効果によって、【重騎士プリメラ】を永続罠にすれば、その効果で自身に効果破壊耐性を付与することができるという【ブラック・ホール・ドラゴン】を主軸にしたいこのデッキにとって、非常に打ってつけの効果を持っていました。

センチュリオンを使って更なる強化へ

デッキのエースモンスターに【騎士皇レガーティア】を据えた僕は、一旦はそこで満足しました。
そんな折、【センチュリオン】から【赤き竜】⇒レベル12のドラゴン族Sモンスターにつながることを知りました。

コイツの②効果なんで、相手ターンにも使えんねん

巷では、【琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ】による封殺が流行っていたようですが、このデッキはカジュアル用のデッキゆえ、過剰な封殺はナンセンスだと思いました(2024年1月1日より、【琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ】は禁止カードになります。)。
そして、強力なレベル12のドラゴン族Sモンスターは、【琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ】だけではありません。その中で、僕が前から使ってみたく、なおかつこのデッキのコンセプトに合致したモンスターがいました。

一応、カラミティと双璧になるモンスター

それが、【聖珖神竜 スターダスト・シフル】です。
①効果によって、自分フィールドの全てのカードに1ターンに1度の戦闘・破壊耐性を付与し、②効果によって、相手モンスターの発動した効果を無効にし、フィールドのカード1枚を選んで破壊する効果を持っています。
耐性付与、妨害、破壊と一人三役こなせるこのドラゴンをデッキのエースモンスターに据えることにしました。

その他のエースモンスター

【センチュリオン】から【赤き竜】⇒【聖珖神竜 スターダスト・シフル】を出して、これをエースモンスターとしたわけですが、デッキレシピを見てもらえば分かる通り、【センチュリオン】パーツは各1枚ずつの採用にとどめています。
理由としては、
1.【センチュリオン】ギミックが優秀ゆえに【ブラック・ホール・ドラゴン】を使わなくても勝ててしまうことを恐れたから
2.【センチュリオン】には上振れとしての役割を求めたから
です。

以上のことを念頭において、本来予定していたレベル10Sモンスター、ランク8Xモンスターたちも予定通り採用することにしました。

やはり、コイツしか勝たん

【相剣大公-承影】は、②効果によって、破壊耐性を持っており、かつ③効果によって、対象をとらない除外による除去が可能で、このデッキが苦手とする破壊耐性持ちを除去することが可能になります。

ディサイシブ・アームズとフィールド・マーシャルが合体してかっこよくないわけないだろ!

【A・O・G リターンゼロ】は、①効果によって、このデッキならば最大6回まで発動無効破壊を飛ばすことができ、また、この破壊でも【ブラック・ホール・ドラゴン】を起動することが可能です(【フルール・ド・バロネス】との二者択一により、現在、試験採用中)。

火の鳥…エタニティ…完全にあれ

【炎王神 ガルドニクス・エタニティ】は、①効果によって、自身以外のモンスターを全体破壊でき、また②効果によって、このデッキが苦手とする魔法・罠の除去を狙いにいけます。③効果によって、1回はフィールドに復帰できるのも評価ポイント。

サブギミック

1.アーマード・エクシーズ
このデッキでは、【ホルス】の初動である【ホルスの栄光-イムセティ】を安定させるために【星刻の魔術師】を採用しました。もっとも、基本的に、このデッキでは【ホルスの栄光-イムセティ】をサーチする以外に【星刻の魔術師】に役割はありません。

まさか魔術師デッキ以外で君を使う時が来るとは…

そこで、これまた[エイジ・オブ・オーバーロード]に収録された【アーマード・エクシーズ】を採用しました([エイジ・オブ・オーバーロード]さんマジで神箱)。

かっけぇ
かっけぇ2

【エクシーズ・アーマー・フォートレス】からサーチできる【アーマード・エクシーズ】カードはそのまま【王の棺】のコストにすることができます(落とした【アーマード・エクシーズ】カードを【FA-ダーク・ナイト・ランサー】で回収すれば3回分のコストを捻出することができます)。

2.魔鍵
友人にデッキの相談をしたときに、【竜脈の魔術師】の素引きが辛そうという指摘を受けました。確かに初稿段階では、素引きしたあるいは余った【竜脈の魔術師】を活用する手段がありませんでした。
最初は、【竜脈の魔術師】を抜こうかと考えましたが、このデッキで【星刻の魔術師】を出そうとすると【レスキュー・ラビット】からの【竜脈の魔術師】2体からⅩ召喚するのがスロットの関係から最も適していました。また、【星刻の魔術師】がいるといないとでは、デッキの安定感が段違いなので、【竜脈の魔術師】の続投は即決でした。
そこで、発想を変えて、むしろ通常モンスターを活かせる構築にしました。

唯一の天使族ランク8
両手に大銃…至高

その結果、通常モンスターを利用するテーマとして【魔鍵】のXモンスターを採用しました。
【魔鍵】Xモンスターは、破壊に関する効果は持っていませんが、このデッキでは対処の難しい破壊耐性持ちを処理できる除外や墓地送りなどによる除去効果を持っており、【ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン】や【相剣大公-承影】などと共にイレギュラーに対しての対応力を上げてくれます。

3.スターヴ・ヴェネミー・ドラゴン

漫画の口上が、地味にかっこいい

【スターヴ・ヴェネミ―・ドラゴン】も【竜脈の魔術師】の素引きへの回答として採用しました。闇属性モンスター+Pモンスターで融合召喚可能で、素引きした【竜脈の魔術師】と適当な闇属性モンスターで融合できます。
【スターヴ・ヴェネミー・ドラゴン】自身も汎用的な効果を持つ上、そのP効果は、ドラゴン族・闇属性以外に対してマイナスの影響を及ぼす効果…つまり、【ブラック・ホール・ドラゴン】のサポートを間接的に行える効果になっており、地味にシナジーがあります。

ぜひ、リボルバーにこれでフュリアスを出してほしい

なお、【スターヴ・ヴェネミー・ドラゴン】の融合召喚は、【ラピッド・トリガー】を用います。これによって、融合召喚をしながら、【ブラック・ホール・ドラゴン】の特殊召喚も狙えます。

おわりに

ここまでのご精読ありがとうございました。
さて、如何だったでしょうか?
ここで、デッキレシピを再確認しましょう。

僕が作った割には多ギミックにできたかな?

個人的には、【ブラック・ホール・ドラゴン】を活かしつつ、色々なギミックを詰め込んで、短期決戦にも持久戦にも対応できる中々骨太なデッキができたのではないかと思っています。
デッキ名の「フェーズ4」は分かる方には、すぐに分かっていただけるかな?(毒、ドラゴン、ラビット、ブラックホール…オーバー・ザ・エボリューション!)

さてさて、年末も近づく中、リアルの大学院生活が忙しく、あんまりサークル活動に顔を出せていないですが、年明けからは時間を見つけて参加頻度を上げていきたいと考えているので、その折には皆さんよろしくお願いします。

最後になりますが、これを読んでくれた人の決闘者ライフが少しでも充実したものになるように願っています。
では、また次の記事でお会いしましょう。

カモフィー

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