第一回 未来のまちづくりミーティング
令和4年3月26日(土)午前10時半から養正小学校体育館にて開催した、かもがわデルタフェスティバル実行委員会・養正学区各種連絡協議会主催『第一回 未来のまちづくりミーティング』の様子を、議事録にてご紹介します。
このミーティングは今後も月一回ペースで1年かけて計10回開催予定(9月、10月は非開催)ですので、是非皆さんもご参加ください。
司会:かもがわデルタフェスティバル実行委員会事務局長 杉山準
開会の挨拶
養正学区各種連絡協議会・かもがわデルタフェスティバル実行委員会委員長 浅井吉弘
養正市営住宅の団地再生計画は、いろんな団体のヒアリングや要望を市側に伝える機会を何回か作ってもらった上で、昨年(令和3年)3月に策定されました。
養正学区各種連絡協議会の会長の他に、いろんな地域の団体、自主防災会の副会長などをしている私も、令和2年10月に、地域の現状を聞きたいということでコンサルタント会社からヒアリングを受けました。
今の養正学区もご多分に漏れず、高齢化、少子化で、小学校も各学年ひとクラスずつしかないという現状ですので、将来に通ずる継続性のある学区になるために、若い世代・子育て世代の住民が増えてほしいという思いを今の住民の皆さんはお持ちだということをお伝えしました。
この計画には活用予定エリアというものがあり、市も、住民側に広く意見を聞きながら進めていきたいという話になっています。
そこで、今後1年間で10回くらいの会を開いて、まず現状を皆さんに理解していただくのを最初として、今後、活用予定エリアにどのようなものを作るのか、どういう形のものにしていくのかを、最終的には意見がまとまるかどうかは分かりませんが、ある程度地域住民の声をまとめていって、市側に伝えて、地域の声を聞いていただく方向で進めていきます。
これが第1回ということで今日から始まりますので、今後ともみなさんご協力をよろしくお願いします。
杉山
続きまして今回の主催団体である、かもがわデルタフェスティバル実行委員会について簡単に説明させていただきます。
簡単にお伝えしますと、地域のお祭りをするために設立された団体です。
任意団体や法人を問わず、いろんな団体の方、いろんな世代の方が集まり、ここで地域のお祭りをして盛り上げながらまちづくりのことも考えていきましょう、ということで設立されました。
ですので、私達が呼びかけ人となって、こうした地域のまちづくりの会も開催しています。
このような趣旨の団体ですので、お祭りに関わる方だけではなく、オブザーバーとして、まちづくりに関わる研究者や、そのサポートをされている方、京都市のすまいまちづくり課も加わってくださっています。
ちなみにですが、今年の秋、10月頃に、このフェスティバルを実施しようと思っていますので皆さんぜひご参加ください。
養正市営住宅団地再生計画についての説明
京都市住宅室すまいまちづくり課 村岡課長
団地再生という、少し聞き慣れない言葉を使っておりますが、わかりやすく申し上げますと、市営住宅の建て替え計画とご理解いただければと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
まず、これまでの背景と目的について、説明をさせていただきます。
京都市では昭和28年度から養正地域の住宅改良事業に着手し、昭和56年度までに合計で15棟、699戸の住宅を建設させていただきました。
その後、平成17年度に住宅建替え事業で、1棟と2棟を除却(取り壊し)し、21棟を建設、18年度には、3棟と4棟と5棟を除却させていただいております。
こうして住宅建替え事業をさせていただいていく中、養正市営住宅は、現在では「団地再生計画検討団地」という位置づけになっております。
養正市営住宅は、昭和30年代から50年代にかけて建設された住宅がほとんどを占めており、現在では非常に老朽化しております。また入居者の方も高齢化が進み、住宅の適切な維持管理が課題になってきております。
こういった背景があり、耐震性能をはじめとした住民の皆さんの安心安全の確保とあわせまして、団地周辺を含めた地域コミュニティの活性化が求められるという状況でありますことから、魅力ある持続可能なまちづくりを目指し、先ほど浅井会長のお話にもございましたように、養正市営住宅団地再生計画を昨年(令和3年)3月に策定させていただきました。
建て替え事業が進んでいきますと、住棟の集約(まとめていくということ)をしていきますので、これの跡地が生み出されていきます。
本件は、住宅の建て替え工事という柱と、跡地の活用という柱の2本柱の計画であるということを最初にお伝えさせていただきます。
次に、立地環境としまして、養正市営住宅は周辺に鴨川などの豊かな自然や、下鴨神社、京都御所など、京都を代表する歴史文化資源があり、世界中から多くの観光客の皆さんが訪れられるようなところでございます。
また周辺には、京都大学や同志社大学など、大学が立地しております。多くの学生が行き交い、また、留学生の多い地域ということが言えるかと思います。
また京阪電鉄、叡山電鉄の始発駅があります。出町柳駅が徒歩3分というような場所でして、非常に便利な場所に立地いたしております。徒歩圏には駅、スーパー、コンビニ、ドラッグストアなど、商業施設の他、医療福祉施設なども立地いたしております。非常に生活利便性に優れている立地だということが言えると思います。
あと団地内には、左京地域体育館、左京西部いきいき市民活動センター、児童館など、周辺住民の皆さんも含めまして、地域生活を支える公共施設も立地しているということができるかと思います。
生活に便利で、都心や観光地へのアクセスも良く、若者から高齢者、外国人など様々な人が暮らしている地域であると言うことが出来ますとともに、大学・歴史・文化など豊かな資源を有しており、幅広いまちづくりの可能性を秘めた非常にポテンシャルの高い地域であるということができるかと思います。
次に、住棟についてでございます。
令和2年4月1日現在で、11棟657戸の管理戸数に対し、入居戸数は317と、約半数の入居率になっております。今年度に下鴨署南の6号棟を既に解体させていただいておりますので、棟数は現在では10棟となっております。
住環境の課題として、築40年以上を経過しており、非常に老朽化しているということがございます。また、設備として、浴室がない。エレベーターが設置されていない。また少子高齢化や、人口減少によって空き家が増加しており、地域コミュニティの活力低下なども見られます。
こうした地域の現状課題、資源、そして地域の皆様のご意見を踏まえまして、団地再生のコンセプトと5つのまちづくりのテーマを設定させていただいております。
団地再生のコンセプト
子どもからお年寄りまで安心して暮らして集える養正の未来へつなぐまちづくり
〈まちづくりのテーマ〉
〇 これまでの地域活動を基盤として、発展させ、まち全体の価値を高めるまちづくり
〇 子どもからお年寄りまで、安心・安全に住み続けられるまちづくり
〇 地域拠点となる立地特性やまちの魅力(大学・文化・観光)を活かした養正ならではのまちづくり
〇 養正地域内外の住民や来街者、多様な人が集い、交流する賑わいと活気あるまちづくり
〇 養正地域の住民の利便性向上にとどまらず、周辺地域の活性化につながるまちづくり
大きくは子供さんからお年寄りの皆様で、様々な世代が交流できる未来に繋がる持続可能なまちづくりということになるかと思います。
次に団地再生計画のゾーニングについてです。
昨年、地域の皆さんへのアンケート、また、個別相談会を実施させていただいており、住棟は、公共施設に近いエリア、また、出町柳駅近くに建設してほしいというご意見がございました。
そのようなご要望を受けまして、出町柳駅に近い方から街の玄関ゾーン、まちづくりの拠点ゾーン、コミュニティの拠点ゾーンという三つのゾーンにゾーニングしております。
街全体の価値が高められるように、幅広い視点で活用方法を検討しております。広く皆さんのご意見を伺いながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
次に整備工事と具体的な取り組みについてでございます。
住棟は、本計画では21棟以外の10棟は全棟除却し、新しい住棟(更新棟)を3棟建設させていただく予定です。現在の51棟52棟の敷地に更新棟を一つ、現7棟と8棟と10棟の敷地に更新棟を一つ、現13棟の敷地に更新棟を一つ、合わせて3棟の住棟の建設を予定しています。
更新棟は、景観に配慮するという観点から5階建ての建物を基本とし、エレベーターを設置するとともに、住居内には浴室を設置し、バリアフリーに対応したものとする予定です。
現在の11棟12棟13棟の高層棟は、当時の基準で建設させていただいたもので、現在の基準では建設できません。
住棟プランといたしましては、多様な世帯構造に対応できますように3タイプの入居タイプを整備します。2K・2DK・3DKを想定しています。令和2年4月1日現在の入居戸数をもとに整理させていただくことにしておりますが、今後入居者数が変動することがございますので、それも踏まえながら総合的に勘案していきます。
公共施設につきましては、団地再生計画対象範囲内の施設は、基本的には維持します。今後それぞれの所管している部署と協議し、今後のあり方などを検討していきます。
移転計画につきましては、今年度は、7、8、10棟と51、52棟にお住まいの皆さんには、本移転、仮移転のご協力をお願いして参ります。今後は9棟、11棟、12棟、13棟の方を対象に、計画に沿った形で進めさせていただきたいと思っておりますのでご協力をお願い申し上げます。
スケジュールにつきましては、令和4年度には、まず7、8、10棟と51、52棟の除却を予定しており、令和5、6年度には、更新棟2棟の建設を実施させていただくことになっております。
また詳細が分かってまいりましたら、説明会を開催するなどして、皆さんの安心安全の確保に努めさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
再生計画の説明内容は概ね以上です。皆さんご理解のほどどうぞよろしくお願いいたします。
杉山
ざっくりと説明すると、7・8・9・10棟といった市営住宅や11・12・13棟といった大きな市営住宅がなくなって、南側に今ある21棟の他にもう一つ新しい住宅が建ち、そして北側に二つ新しい棟が並ぶという計画です。
今住んでおられる方にとっては引っ越しをしないといけないなどの大きな問題があり、その話は京都市と住民の方との間で話していただかないといけませんが、このまちづくりの会では、今空き地になっている旧3・4・5棟跡地に加えて、再生計画によって新たに大きな空き地ができる部分(今11・12棟が建っているところ)を、どう活用するかが、住民だけではなく、周辺に住んでいる人たちにも関わりのある大きな問題ではないかと思いますので、いろんな人の意見を聞きながら、どんな街にするかということを、これから話していきましょうという趣旨です。お分かりいただけますでしょうか?
浅井
村岡課長ありがとうございます。
地域に現在お住まいの方、特に高齢者などに優しいような進め方でお願いしたいと思っています。よろしくお願いします。
さて、その活用エリアについて、地域の意見を集約するのに、スケジュールとしてはどれくらいのリミットで考えておられますか。
村岡課長
今申し上げられる範囲では、今年度(令和4年度)内、約1年の間にご意見等をお聞きして、今後の参考にさせていただければと思っております。
浅井
確認ですが、再生計画のゾーン分けについては、これはほぼ決定ですか?
例えば住宅棟が北側と南側に分かれていることで、地域コミュニティを作りづらいということもあると思うのですが。
村岡課長
住棟の建て替えをさせていただくこの敷地は、この形で決まっています。
ただしゾーニングにつきましては、大きな形で、まちづくりの拠点ゾーン、コミュニティの拠点ゾーンなどの3分野に分けさせていただいております。
ゾーンにつきましては先ほどお話にもありましたように、真ん中で分断されるのではないか?というようなご意見もあると伺っておりますが、分解するというよりも、真ん中のエリアに、拠点ゾーンと玄関ゾーンを繋ぐような施設を持ってくることも考えられます。
このあたりにつきましては、今後皆さんのご意見を伺う中で具体的な施設を検討していきたいと思っております。
浅井
いろいろなことを京都市側からおっしゃっていますが、この土地の活用については全くの白紙ということでいいのでしょうか?
本当はある程度決まっていて、一応住民の声を聞こう。という形だけ取っているようにも感じるのですが、このあたりは全くゼロから描けるのでしょうか?
村岡課長
正直申し上げまして、決まっておりません。
ゾーニングの具体的な中身、どのような施設をつくるかというのは、今後、皆様のご意見を伺う中で検討していきたいと思っております。
浅井
例えば、商業施設とか、行政の施設、保健所、市の出先機関のようなものとか、民間のマンションも可能なのかとか、具体的に全く決まってないのでしょうか?
村岡課長
あくまで今の予定ですが、行政の施設をつくる予定はしておりません。
ただし、若い世代にお住まいいただくことは、今後の地域コミュニティにとって必要なものという考えもございますので、例えばですが、若い世代がお住まいになられるような、賃貸を含めた分譲マンションなどにつきましては、定住人口の増というような観点から、皆さんのご意見をお聞きする中で、今後検討していこうと思っております。
浅井
「皆さん」とおっしゃっていますが、養正地域以外、例えば今出川通の南側などの辺りの方にまで聞き取りをしていこうと考えておられますか?
村岡課長
養正地域は、先ほどご説明させていただいたように、左京区の中心的な位置にある地域と考えております。
周辺の学区等に関係する非常に大きく関係すると思っておりますので、地域の区役所等のまちづくり関係の部署とも情報共有をして、他学区の皆さんの声も聞けるような体制に向けて検討しようと考えております。
浅井
周辺の出町柳商店街など、近くに商業エリアがあります。お寺も三つくらいあります。
この地域の転入者が多ければ、影響も出ますが、その辺の人にも意見を聞いておられますか?
村岡課長
今後ご意見を伺えればというところですが、商店街等は、地域の活性化などに非常に重要なものだと思っております。
またお寺さんは、これまでの歴史や、この地域の経過などを非常によくご存知かと考えておりますので、今後のまちづくりにあたってご意見を聞く中で、参考にさせていただきたい。
浅井
最後に、京都市の財政が非常に危機的だということをよく聞きますが、それと関係なく進められるのでしょうか?
空いた土地を売却して、財政危機の京都市を助けてもらおうという方向もあるのでしょうか?
村岡課長
まずは住宅の建て替え事業につきましては、建物として非常に年数が経っているということが理由でございまして、皆様の希望も聞く中で進めさせていただいていますので、これは何としても計画通り進めさせていただきたいと考えております。
住宅の集約による跡地の活用、土地の方向性につきましては、例えば売却や、そのまま定期借地というようなこともあります。
京都市の財政難で売却が決まっているということでは決してなく、今後皆さんにご意見をお伺いする中で、メリットデメリットをいろいろ詰めながら、どのような施設が来るかも含め、方向性を検討していきたいと思っております。
浅井
ありがとうございます。
ざっくり言うと、何も決まっていないという感覚で受け取っているのですが、だからこそみんなが思いを実現できるような可能性が残っているのではないかというような気がします。
あと、行政側との連絡窓口をデルタフェスティバルの実行委員会がやっていきますので、そこを通じて、養正学区だけではなく、周辺の方も含めていろんな意見をお持ちの方の意見をまとめながら、今後続けていきたいと思います。
参加者との質疑応答
住民
Q. 改良住宅の歴史も大事にしたいですが、老朽化しているので、建て替えで耐震が持つのはとても良いことだし、地域が開かれていくのはとても良いことだと思います。ただ引っ越し、仮住まい等の費用は全面的に京都市に持っていただけるのでしょうか?また高齢入居者の引っ越しなどの手伝い代等は出せないでしょうか?
また、地域体育館について、コートが一面くらいしか取れず、地域住民が使おうと思っても取れません。これはどうなっていくでしょうか?
A. (村岡課長)
費用は一定のルールがありますが、お支払いします。高齢者の方や独居の人の手続き、引っ越しの手伝いなどにつきましては、可能な限り協力する方向で考えております。
地域体育館は別の部局ですので、そこと連携して調整します。意見を伺ったら、こちらから部局にお伝えします。
保育所保護者会の方
Q. 「再生計画」=「建替計画」の言い換えは評価しますが、再生の理念・ビジョンが見えません。
また、体育館、小学校、保育所、児童館、市民活動センター等、公共に関わる部局がこの地域に集中していますが、それぞれ独自に説明をされるのでしょうか?市として地域住民に理解を得るための活動をする予定はあるのでしょうか?
A. (村岡課長)
各公共施設に情報提供させていただく中で沢山の意見があると思いますので、それを踏まえて進めたい。各施設に情報を送っていく予定です。
Q. 利用者も含めての情報提供でしょうか?保護者までは情報がいっていないのではないでしょうか?
A.(村岡課長)
全て十分にできていたかどうかについてはご意見があると思いますが、今後も可能な限り説明をしていきたい。
Q. 情報を広めるのが遅くないか。もっと前倒しで進めるべきではなかっただろうか。というお願いです。
住民
Q. 令和2年時点での戸数で進めるのでしょうか?人口を増やすという意味では民間売却しかないのではないでしょうか?
A.(村岡課長)
戸数につきましては、令和2年4月1日時点の入居数を確実に確保する方向で進めております。
空き地につきましては、売却にするのか定期借地にするのか等ありますが、そこにどのようなものをつくるのか、具体的に決まっていない状況で、それぞれのご意見伺う中で、その土地に相応しいあり方、メリットデメリットを含め検討してまいりたい。
Q. 公営住宅法の範囲で子育て政策は両立できるのでしょうか?
A.(村岡課長)
法改正は難しいですが、子育て世代に優しい住宅のあり方も可能な範囲で検討してまいります。
A.(浅井)
2回目以降のミーティングで考えていますが、同和地区の歴史を地域外の人にも学んでもらい、その上で進めていきたい。共有した上で新たなアイデアが生まれるのではと期待しています。そういった機会を重ねながら、今後のミーティングで今年度末までにはまとめたいと思っています。
隣町の方
Q. 高野団地でも若い世代が増えているので、子育て世代のニーズはあると思います。一方、そういう人がどこに入るのか。おそらく民間のマンション等になるのではないでしょうか。活用予定エリアは中央だし大きな注目。そこで全て民間に任せ、好きなように商業地、あるいはマンションを建てるとなると、街の心臓部が別物にすり替わってしまうのではないでしょうか。例えば住宅を建てるにしても外構部分とリンクするような設計にするとか、公共施設と有機的に関わりあうなどコントロールが必要だと思います。一定のマネジメントが必要になるのは間違いなく、枠組みがまず必要だと思います。
周辺地域に下鴨神社や鴨川などたくさん見所があるが、スターハウスが本当に特徴的。堺の金岡団地ではモニュメントにしているので、その活用をしてほしい。
A.(村岡課長)
ご意見を参考に進めたい。
住民
Q. 京都市がどういう総括をされたのでしょうか。立地は最高なのに、今、半数以上が空き家です。改良住宅建設のときに土地を全部市に売って、今2代目か3代目になりつつあって、市営住宅には住まず、周辺にたくさん町内出身の人が住んでいます。そもそも、なぜ空き家があるのか、子供が住まないのかという理由が欲しい。その上でどういう利用をしていくのかを決めないといけないのではないでしょうか。
大きな視点として、高齢化していくときにどうなるのか。先例をもって総括していただきたい。同じことの繰り返しをしてはならない。今とは言いませんが、まとめてほしいです。
A.(村岡課長)
これまでの経緯等を検証させていただく中で、確認をさせていただきたい。
保育所利用者
Q.住宅建て替えについては周りにも認知されていますが、ゾーニングはほぼ知られておらず、その中に保育所が含まれています。
保護者が求めれば、建て替え計画に保育所にどう関わってくるのか、どう変化するのかという説明はしていただけるのでしょうか?
また、公共施設について「基本は維持、担当部局と協議」はあいまいです。例えばはぐくみ局などとの協議スケジュールは決まっているのでしょうか?またそのときに決定事項ではなく、話をする場は何回でも設けていただけるのでしょうか?
A.(村岡課長)
基本、公共施設は維持します。どのように説明等していくかは未定ですが、説明はする予定です。保育所等を通じて保護者にも伝える手筈を検討していきたいと思っております。
11棟住民
Q. 住宅の建て替えは今入居している人が中心で一般公募はしないと聞いていますが、高齢化ですぐ亡くなる人が沢山います。矛盾しているのではないでしょうか。地域では若い方の60歳の自分でも計画が分かりにくい。
新しい人が入ってくれるのか、将来の展望も含めて実施すべきではないでしょうか。
A.(村岡課長)
設計段階においては今がベースです。ご意見を踏まえて第2期に繋げたいと思います。
周辺住民
Q. この計画のことを知っている人が少し少ない気がします。これがそのためのミーティングであるということは理解していますが、もっと巻き込んで欲しいし、もっと関わりたいので、ミーティングの中でプロセスを共有することが大事だと思います。周辺住民への認知も含めて、期待したいです。
A.(杉山)
この会を開いたのも、こういう計画が進んでいるということを多くの人が知らないと感じたためです。
地域内と地域外では知識や認識に揺らぎ、温度差があるのではと考えています。次回から数回に渡っては、どういう歴史的背景があってこういう議論になっているのかを共有した上で話していくのが良いでのはないかと思います。
市の住まいまちづくり課とは団地の建て替えのハード面、どんな街にしていくかなどのソフト面の話し合いも必要であろうし、必要であれば市のまちづくり担当部署の方にも来ていただくなどを考えています。
保育所利用者
Q. 計画をほとんど知らなかったので聞けて良かったです。保育所は建て替え対象でしょうか?
A.(村岡課長)
今回はまず住宅の建て替えです。公立施設は統括部局と協議になりますが、今のところは決まっていません。基本的には維持します。
Q 民間委託か公営かは?
A.(村岡課長)
今後検討します。
A.(浅井)
これだけ言いたいことがたくさんあるというのは、今まで行政が説明してこなかったのもありますし、私達各団体の長も情報をもらっているのに、これらの団体の一人一人になかなか情報が行き届いていなかったということも反省としてあります。
今後保育所をどうするかという話も、この地域をどうしたいのかという目標にかかってきます。みんなで意見を行政に届けたら少しは考えてもらえるという思いをもってもらえるように、行政にアピールをかけながら、なるべく希望が叶うような方向に持っていくというのを原則として、デルタフェスティバル実行委員会が行政等との繋ぎ役になって、このような問題もこれから地域でまとめていきたいと思っています。
この養正市営住宅団地再生計画だけではなく、例えば会議場所や運動施設がないなど、地域でいろんな問題が出てきて、そういう意見を行政に繋げていくということを、デルタフェスティバル実行委員会として今後も続けていきたいと思います。
次回以降、令和4年度末にかけてある程度の意見を集約して、未来のまちづくりが少しでも良いものになるようにデルタフェスティバル実行委員会として協力していきます。
今後もサポートをよろしくお願いします。
住民
Q. 住民や保育所の意見は分けないと、中心部の話が進まないのではないでしょうか。
歴史を知らない人も多い中で、なぜそうなったのか、どういうことを経験してきたかを知ってほしいし、家や土地を手放した思いを知ってほしいです。
このままでは子供の世代が住もうと思っても住めない。
みんなを集めて大雑把な話ではなく、個別に話してもらわないと物事が進まないし、話のレールが敷かれていて、地域の意見が排除されてしまうとただの説明会になってしまう。
A.(浅井)
おっしゃる通りです。行政と一緒に進めていきます。
編集・文章構成:南 知明
かもがわデルタフェスティバル実行委員会 参加団体
(50音順)
京都学生演劇祭実行委員会
京都TeraCoya
左京西部いきいき市民活動センター(指定管理者:特定非営利活動法人劇研)
人権連
田中神輿会
特定非営利活動法人YTまちづくりの会
部落解放同盟田中支部
養正学区各種団体連絡協議会
養正学区社会福祉協議会
養正たすけあいの会
<オブザーバー>
鈴木暁子(京都地域未来創造センター)、吉田泰基(京都市まちづくりアドバイザー左京区担当)、京都市住宅室すまいまちづくり課
未来のまちづくりミーティング今後の予定
第二回
2022年4月23日(土)14時から
左京西部いきいき市民活動センター高齢者ふれあいサロン(養正保育所向かい)
テーマ・内容
・養正市営住宅について知ろう。
・団地に暮らす方々が、跡地活用について思っていることを聞こう。
第三回 5月開催予定 テーマ案「団地周辺住民の声を聞く」
第四回 6月開催予定 テーマ案「子育て世代の声を聞く」
第五回 7月開催予定 テーマ案「若者の声を聞く」
第六回 8月開催予定 テーマ案「専門家の声を聞く」
*9月、10月はかもがわデルタフェスティバル準備および開催のため実施せず。
第七回 11月開催予定 内容案「ワークショップを通じてより多くの声を聞こうその1」
第八回 12月開催予定 内容案「ワークショップを通じてより多くの声を聞こうその2」
第九回 2023年1月開催予定 内容案「ワークショップを通じて多くの声を集約」
2023年2月〜3月 「跡地活用に向けて地域からの意見書(仮)」作成予定