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【デュエマ】ガイアッシュ覇道に関する覚書(10/20)【アドバンス】

 こんにちは、神結です。

 10/21に「頂上決戦デュエキングMAX2023」が発売予定で、既に多くの新規カードが公開されています。

 中でも《邪帝斧 デッドアックス》は今後のアドバンスのゲーム観を大きく変えるカードになると感じています。

 ですので今環境の総括として、現時点での【ガイアッシュ覇道】というデッキに対する私の考えをこちらのnoteにまとめておくこととします。

 この記事では順に

  1. アドバンス環境とガイアッシュ覇道

  2. ガイアッシュ覇道のデッキ構造

  3. ガイアッシュ覇道が目指すゲーム展開

  4. ガイアッシュ覇道の採用カード(確定枠)解説

  5. ガイアッシュ覇道の採用候補カード(自由枠)解説

  6. オマケ(デッドアックス登場以降に追記)

 を書いています。

 採用カード解説の前段階がそれなりに長いですが、先に【ガイアッシュ覇道】をどういうデッキとして筆者が捉えているかを理解してもらった方が、リストの理解もしてもらいやすいだろうと思ったわけです。

 とはいえ何もないところから話を始めるのもアレなんで、先に10月13日現在で使用しているリストの方を提示しておきます。

 今回はこのリストを元に話を進めていきます(また本記事内ではデッキ名を【】で、カード名を《》で表記しています)。

 なお本記事は【ガイアッシュ覇道】についての完全無料の投げ銭記事となっています。勉強になった、面白いと感じた、この記事を読んで理解が深まった、なんて方は投げ銭してくれると喜びます。

 有料部分でドラゴン娘の可愛さTierランキング(独断と好み)について語ろうかと思いましたが、争いの火種になる可能性があるので今回は辞めておきます。


アドバンス環境とガイアッシュ覇道

 デュエキングMAX2023発売前の、最終的なアドバンスの環境デッキのTierランキングはこんな感じと認識しています。

最強不在で、最後の最後でモルトNEXTが引き摺り下ろされました。

 まぁそれぞれのデッキの解説をするとそれで1つの記事になってしまうので今回は省略します。その辺りはflat-工房blogの方で更新している「アドバンスTierランキング」の記事を読んでみてください。10月分は来週更新します。

 で、【ガイアッシュ覇道】というデッキの環境上の立ち位置(デッキとしての特性)は以下のようなものだと考えています。

  • 【モルトNEXT】とは別軸の受けがあり、《流星のガイアッシュ・カイザー》や《最終龍覇 ロージア》のお蔭で刻んでくるデッキに対するカウンター性能が高い

  • 《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の運用がしやすく、【モルトNEXT】を意識した呪文軸の受けデッキに対して有利が取れる

  • 《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》や《蒼き団長 ドギラゴン剣》などのドラグハート以外の攻め手も持っているため、1枚のメタカードのみで蓋をされる展開が少ない

  • ミッドレンジ帯からワンショットを取るのは難しいが、ゲームが後ろに倒れれば「呪文封殺+クリーチャー封殺+追加ターン」みたいな確殺も可能

 少し単純化してまとめると、【モルトNEXT】ほどの攻撃力は持っていないけど【モルトNEXT】が苦手なデッキを拾うことが出来て、その上で「詰み対面」に遭遇することも少ない総合力に優れたデッキ、という感じの認識です。

ガイアッシュ覇道の構造

 ところで一般的に【ガイアッシュ覇道】と呼ばれるこのデッキですが、実はそれだけだとデッキ要素を説明するにはやや足りていません。

 このデッキは、主に3つの要素から構成されていると考えています。

 1つ目は《メンデルスゾーン》、《ボルシャック・栄光・ルピア》、《インフェル星樹》を採用した「ドラゴンブースト基盤」。
 2つ目は《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》に革命チェンジを加えた「カツキング軸革命チェンジ」。
 そして3つ目として、デッキ名にもなっている《流星のガイアッシュ・カイザー》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》のコンボ、いわゆる「ガイアッシュ覇道」のパッケージですね。

 これらは要素としてそれぞれ独立出来るので、「出張パーツ」のような形で別デッキで活躍することも可能です。というか実際にしています。
 例えば【モルトNEXT】には「ドラゴンブースト基盤」が採用されているし、【4c邪王門】には「カツキング軸革命チェンジ」が採用されています。「ガイアッシュ覇道」も、オリジナルでは非ドラゴン軸で《天災 デドダム》基盤がかつては一般的でしたね。

 で、【ガイアッシュ覇道】の話になると、この3つの要素が全てドラゴンで構成されているが故に、それぞれ横の相性がよく、結果として非常に完成度の高いデッキとなっています。《インフェル星樹》からも《流星のガイアッシュ・カイザー》からも革命チェンジは可能ですし、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》で拾ってきた《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》をポイ投げしていいのです。

 言ってしまえばドラゴン同士のコラボデッキ、夢のドラゴンオールスターというのがこのデッキの本質かもしれません。

 なお《最終龍覇 ロージア》は上記のどの枠にも該当しないのですが、とにかくカードが強いが故にデッキの軸となっています。単体で4つ目の要素と言っていいかも。

ガイアッシュ覇道が目指すゲーム展開

 ではガイアッシュ覇道とはどういったゲーム展開を目指すデッキなのでしょうか?

 これについては、私は1つの大目標と言いますか、原則を定めてデッキ構築・プレイをしています。

 それは「自分のターン開始時に、盤面に《流星のガイアッシュ・カイザー》がいる状況を作る」ということです。

 今から当たり前の話をしますが、《流星のガイアッシュ・カイザー》がいる状況でターンが回ってくれば《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》は途端に4コストで追加ターンが取れるカードに変貌します。
 覇道が4コストで出せるということは1ターン中に連打したり、残ったマナで追加の打点を用意したり、後続を引っ張ってくる動きも取れるというわけです。

 だからなんだかんだで、勝ちを目指す上では《流星のガイアッシュ・カイザー》を使うのが一番明確でわかりやすい。

 しかし普通に召喚した《流星のガイアッシュ・カイザー》が自分のターンまで返ってくるケースは相当稀でしょう。
 当然ながら相手にとっても致命傷になり得るカードなだけに(相手がアグロ寄りのビートダウンデッキというわけでもない限りは)だいたい除去されることになります。

 相手の踏み倒しに反応させるのが一番都合がいいのですが、相手もそう易々と無償降臨を許してくれるわけがありません。

 じゃあどうやって《流星のガイアッシュ・カイザー》が立っている状況を作ればいいのかという話になりますが、1つほぼ確実な方法があります。

 というのも、10マナまで溜めて《流星のガイアッシュ・カイザー》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》の同時召喚をして追加ターンを取り、自力でこの盤面を作ればいいのです。

 だから先の大目標というのは、「10マナを作ること」に等しいと考えてもらえればいいです。
 そのためには序盤だけでなく中盤で余らせたマナから《メンデルスゾーン》を撃つのは極めて大事ですし、カード同士のくっつきも理解しておく必要があります。

 また、自分が【ガイアッシュ覇道】というデッキをビッグマナだと捉えているのはこのためです。

 この原則を抑えておくことで、以降の解説もわかりやすくなるかと思います。

 ただし、あくまでも原則に過ぎないということは、ちゃんと押さえておきましょう。
 【ガイアッシュ覇道】の強みは総合力高さや柔軟性といった部分にあり、どのマナ帯でもちゃんと戦えます。

 というよりミッドレンジ帯のこのデッキも強く、ゲームを引き延ばせないと判断したら《最終龍覇 ロージア》で突っ張って倒しに行く試合もそこそこ多いです。

 なんなら1回もガイアッシュにも覇道にも触れずにカツキングとロージアの部分だけで殴り倒す試合もあります。

 そこは上手くアドリブでやっていきましょう。

採用カードの解説

 というわけでようやくここまで到達しましたが、採用カードの解説を順にやっていきましょう。なるべく要点を絞って解説していきます。

 構造で触れたためある程度は理解してもらえると思いますが、ひとまず自分が確定枠だと思っているのは以下のカードたちです。

メインデッキ

《メンデルスゾーン》
《ボルシャック・栄光・ルピア》

 いわゆる初動ですが、上記に書いた原則のために中盤以降でも《セブンス・タワー》のような感覚で、少なくとも1枚は使うことになる筈です。

 なおどちらを優先的に使うかという話ですが、基本はクリーチャーであり打点でもある《ボルシャック・栄光・ルピア》でいいんです。
 ただ例外的に対【モルトNEXT】に関しては《メンデルスゾーン》を優先することが多いです。

 理由は2つ。

  • 楯の何処で《炎龍覇 グレンアイラ》を踏んでも起点にされるから打点換算がしにくい割に、《禁断竜王 Vol-Val-8》のカウントにも貢献していまうこと

  • マナゾーンに《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》と《インフェル星樹》を落とせる確率が高いこと

 前者は書いているそのままの通り。
 後者については《メンデルスゾーン》が絶対に山上2枚を見られるということが利点というわけです。

・《インフェル星樹》

 「マナを10作って《流星のガイアッシュ・カイザー》と《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を用意する」というゲームプラン自体が、そもそもこのカードの存在を前提としています。

 このデッキは8マナの価値がかなり高く、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》+《ボルシャック・栄光・ルピア》で10マナ圏に到達したり、或いは素出しの《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》が可能になります。

 8マナを作るのに一番簡単な方法が《インフェル星樹》の召喚です。【モルトNEXT】ではプレイすることで以降のドラゴンプレイ枚数に制限が発生しますが、【ガイアッシュ覇道】はそのリスクがほぼ0です。

 このデッキをあまり回したことがないという方は、まず《インフェル星樹》を早い段階でプレイする、ということを意識してみてください。

 例外的にマナに先に置くパターンは、【モルトNEXT】に先攻で爆ブーストされて「インフェルプレイするよりは、トリガーのロージア+インスタorカツキングに期待した方がマシだな」と判断できるときです。

 なお2枚目以降のプレイについては、相手も《インフェル星樹》が採用されているデッキならば、マナに置く封印は1枚までにして、封印は3つ以上は残しておきましょう。

・《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》

 【ガイアッシュ覇道】の貴重な除去で、サーチ元で、リソース源です。ロージアと併せて、受けの要でもあります。そして色マナとしても貴重ということで、取り扱える場面があまりに多くて困るところ。

 個人的には初動をキッチリ引いてるときは、初手で埋めるのもやむを得ないと思います。《邪帝斧 ボアロアックス》や《蒼き団長 ドギラゴン剣》で後から使うことは出来ますからね。

 ただこのデッキに置いては、あまり5マナの段階では使いたくはないですね。

 カツキングが強いのは2行動出来る時と楯にいる時です。7マナとかでサーチ+《メンデルスゾーン》とか、ガイアッシュ下でカツキング+覇道とかがわかりやすい。

 このデッキは《禁断 ~封印されしX~》もあるためデッキを一周するケースが多く、順番をキッチリ把握しておくことは重要です。

 ちなみに革命0が入ってない素のパワーは5000。《炎龍覇 グレンアイラ // 「助けて!モルト!!」》で相討ちを取られるラインであることから、覇道で詰めるときに先に革命チェンジを使って《蒼き覚醒 ドギラゴンX》とかに変換して盤面に置いておく……なんて詰め方をするケースがあります。

《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ //「未来から来る、だからミラクル」》
《時の法皇 ミラダンテXII》
《蒼き団長 ドギラゴン剣》

 革命チェンジの上です。主にフィニッシュか、状況の打開で使います。

 使っている人には当たり前の話ですが、覚えておきたいのはラフラブやダンテ効果の拘束時間が「次の相手のターンの終わりまで」であること。
 つまり、覇道で得た追加ターン中も効果が持続しますし、逆に相手に追加ターンを取られると消失します。

 なお《蒼き団長 ドギラゴン剣》は中終盤は鬼のような振る舞いを見せてくれますが、序盤は結構マナに埋めます。

《流星のガイアッシュ・カイザー》

 なんやかんやでデッキの要です。

 言うほど手札にキープ出来ないし、そんなに都合よく持ってないし、トリガーカツキングしてもないことあるし、6マナで召喚してもそんなに強くはないし、マッハファイターでよく死ぬし、モルトSAGAに蹂躙される。

 しかし攻めで使うガイアッシュ……つまり上記の通り10マナ揃えた時のガイアッシュは強い。
 逆に言えば如何にガイアッシュを後ろまで引っ張ることが出来るかで差が付くと言えるかもしれません。

 勿論アグロデッキには普通に召喚して蓋します。タダで出せたら本当にラッキー。

 ちなみに青いドラゴンなので、最終的にはよく《蒼き覚醒 ドギラゴンX》にチェンジしてフィニッシュいることが多いです。

《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》

 8ないし4ないし1コストで召喚されるカードです。

 このデッキのフィニッシャーの1つですが、最悪プレイしなくても勝つことがあるので、序盤は《メンデルスゾーン》のためにぽいぽいマナに置かれることになります。

 ルールでいうと「バトルゾーンでの最後の情報を参照する」カードなので、覚えておいた方がいいかも。

Q《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》が破壊された時だとすでに墓地にあってタップ状態かどうか確認できないのではありませんか?

Aこの場合バトルゾーンでの最後の情報を参照します。「このクリーチャーがタップした状態で破壊された時」と書かれているものと同義として扱ってください。

https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/31705/

 覇道からの詰めは様々なパターンがありますが、「覇道で時間を作ってラブ・ダンテを掛けて倒す」意識がわかりやすい。
 これにはカツキングなりロージアなりをフル稼働させる必要があるので、山札の配置とかはちゃんと記憶しておきましょう。

《最終龍覇 ロージア》

 器用金持ち。
 新弾発売前から、既に多数の役割があります。

 まずは序盤のリソース源として、《邪帝斧 ボアロアックス》と一緒に運用するパターン。ブロッカーなので、盤面に置いておくだけでも多少の蓋としての役割もあります。

 また、本来上2点では実現しえない「トリガーカツキング」を実現するカードでもあります。受けの要ですね。

 そして《銀河大剣 ガイハート》を装備してアタッカーにもなります。元々スピードアタッカーが少ないデッキですので、《最終龍覇 ロージア》が攻撃の要として覇道とセットで攻め込むことが多いです。

 加えて《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》に侵略の3点、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》や《時の法皇 ミラダンテXII》に即チェンジなど、出来ることが多すぎる。

 唯一の欠点は召喚に白マナが必要なことでしょうか。ロージア以外の白は基本的に多色なので、ある程度の見切りは大事になります。

《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー // お清めシャラップ》

 初動としては赤点ギリギリだけど、終盤の山回復やクリーチャー面で召喚する展開もそこそこあって、デッキに欠かせないカードです。

 貴重なマナ回収カードであり、ガイ覇で唯一採用出来る「メタカード」とも言えますね。

《禁断 ~封印されしX~》

 《インフェル星樹》と組み合わせは勿論ですが、禁断解放も狙うケースがあります。封印が剥がせるのは《インフェル星樹》と《蒼き団長 ドギラゴン剣》。

 ゲーム的にどうしょうもない瞬間が訪れたときは「相手の禁断を吹っ飛ばす」「自分の禁断を解放してなんとかする」を考えるとなんとかなる場合がありますので、覚えておきましょう。

超次元ゾーン

 ざっくりと纏めます。

《銀河大剣 ガイハート》

 ガイハートの使い方は、お爺ちゃんに聞くと詳しく教えてくれます。

《邪帝斧 ボアロアックス》

 《邪帝遺跡 ボアロパゴス》に龍解しておくと凄いことが出来るので、覚えておきましょう。

《将龍剣 ガイアール》

 ロージアのパワーが低くて使用頻度は少ないんですが、土曜日からは事情が変わるかも。

《無敵剣 プロト・ギガハート》

 《禁断竜王 Vol-Val-8》の破壊から免れるためのカードですが、これも土曜日からは事情が変わるかも。

《始原塊 ジュダイナ》

 マナから4マナで覇道を出す時か、7マナで《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を出す時に使うカードになります。

《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》《蒼き覚醒 ドギラゴンX》

 2枚未満にするのは絶対にやめましょう。このデッキでは入ってる枚数分だけ使えます。

 《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》は比較的わかりやすいと思いますが、《蒼き覚醒 ドギラゴンX》はやや忘れがち。

 《革命の絆》のケアは勿論、アビス系やアーテルのようなブロッカーを無効化が出来るので、青いドラゴンで殴るときは常に存在を意識しておきましょう。

採用候補カードについて

 確定枠以外のカードで、過去に使用したカードたちについて触れていきます。

《五番龍 レイクポーチャー ParZero》

 ガイ覇にとってかなり革命的なカードです。

 何度も繰り返していますが、10マナを溜めることを目指すこのデッキでは、道中で「生存しながらマナを伸ばす」必要があります。

 その中でジャストダイバー持ちでブロッカー、更に除去まで有しているこのカードを置いておけば生存の難易度がかなり下がり、加えてサーチで《メンデルスゾーン》などを加えることも出来るため、要求を満たしています。

 仮にレイクポーチャーのいる盤面を強引に突破しようとすると、大抵の場合はその過程で踏み倒しをせざるを得なくなり、結果としてガイアッシュを誘発することになります。

 またガイアッシュ覇道は詰める前に予め打点を用意したいデッキなので、除去されにくい3打点に変換出来るこのカードはかなり画期的です。

 一方で5マナ帯で置くにはバリューがやや低いカードでもあります。この帯域はブーストしたいので、なんなら栄光とかの方が優先度高いかも。

 このクリーチャーは7~8コスまで伸びてるとき、即ち《インフェル星樹》の次の行動として一番強いカードです。


《蒼狼の大王 イザナギテラス》

 より初動としての役割を求めるならこっち。
 レイクポーチャー発売前は採用していました。特に墓地利用系にはイザナギからお清めを引っ張ってきて撃ちつつ、返しにそのままチェンジラブ出来るのが強かったです。

 レイクポーチャーがあまりに強すぎたために追い出された枠。

《「必然」の頂 リュウセイ //「オレの勝利だオフコース!」》

 アナカラー、特にどうしても厄介な《ボン・キゴマイム》の処理、或いは【緑単オービーメイカー】への勝率を求めるために採用することになるカード。現環境でも次環境でも必須になると思っています。

 アナカラー側も《アーテル・ゴルギーニ》からリカバリーしてくるので、「これを撃ったターンにそのまま倒す」ことをなるべく意識しておきたいです。

 上は一応ガイアッシュで軽減の入るスピードアタッカー3点です。

《光牙忍ハヤブサマル》

 レイクポーチャーやガイアッシュと相性がいいカードで、白単色としても優秀です。

《メガ・マナロック・ドラゴン》

 ガイ覇の目指すプランと相性が悪いので、個人的には要らない派。

《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》

 出せば勝ちだけど、色が弱いのと「実際はそれほど勝敗に影響しない」と思っているので、個人的には不採用。

オマケ(デッドアックス以降)

 ここからはデュエキングMAX2023発売以降のガイアッシュ覇道についての記載をします。

 こちらに関しては現在も検討中の内容を多く含みますので、その点についてはご承知置き下さい。

 デュエキングMAX2023の登場に伴い、以下の点が大きく変化しました。

・《邪帝斧 デッドアックス》、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の登場
・ガイアッシュ覇道、環境トップに
・《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》登場に伴う天門系デッキの台頭

 以下のようなリストがテンプレとなっています。

 《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》が4枚採用されていたり、或いは《無敵王剣 ギガハート》が採用されていたり、初動が1枚《R.S.F.K.  // オールイン・チャージャー》になっていたりもしますが、その辺の細かな部分は省略します。

《邪帝斧 デッドアックス》

 この記事の書いた理由そのものでもあったのですが、前評判通りアドバンスのゲーム感を大きく変えました。
 特にこれまで当たり前のように行われていた《ボルシャック・栄光・ルピア》+《インフェル星樹》みたいな盤面に大きなリスクが伴うようになり、加えて《邪帝遺跡 ボアロパゴス》がポンポン建設されるようにもなりました。

 そもそも次元に置いてあるだけで、相手は赤や緑のクリーチャーを安易に展開出来なくなります。SAGAが《禁断竜王 Vol-Val-8》で近しいことをしていましたが、それを《最終龍覇 ロージア》1枚で出来るのでは話が違いますからね。

《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》

 思ったより4マナで出せることで、評価が変わりました。
 封印を剥がせるために公開領域のカードを増やせることも大きかったです。

 クリーチャー制限については、言わずもがな。

 基本的に展開=即勝ち系のデッキに対して先置きしながら2点を入れたり入れなかったりします。刻むかどうかは手札・盤面状況で個別に判断しなければいけないので、ここで端的に書くことは難しいです。というか、私もまだよくわかっていません。

 またガイアッシュがそこまで得意としていなかった、ミッドレンジ帯で早期に詰めるゲームでも大活躍してくれます。

 と、ゾージアは間違いなく強力なカードです。

 実際このカードが強すぎたので、一時期は「これからの時代は【ガイアッシュ覇道】というよりも【ガイアッシュゾージア】、もっと言えば【ゾージア&ロージアダンテ】だ!」と考えるに至り、ゾージアを4枚搭載するリストを検討していました。
 なんなら、覇道を減らすアプローチも考えていました。

 しかし現在では、私はこのアプローチにはやや疑問を覚えています

 結論から言うと、ゾージアとガイアッシュ覇道の相性はそんなに良くない、と考えています。

 こう考えるに至った理由は幾つかあるのですが、一番大きいのが「ゾージアを使おうとすると、あまりにも《インフェル星樹》に依存するリストになる」という点です。

 ガイアッシュ覇道は比較的豊富なリソースを武器に相手を詰めていくデッキであり、かつての《流星のガイアッシュ・カイザー》はそれを担うのに都合のいいカードでした。

 例えば6コストでガイアッシュを召喚するアプローチというのは決して強かったとは言えないですが、通ったら勝ちます。
 加えて2ドローが優秀だったことで、相手がガイアッシュを対応している間に後続を確保することも可能でした。

 しかしゾージアは、あくまでその手札内でゲームを完結させないといけません。ゾージア1枚ではゲームに勝てません。
 ゾージア+αの動きが出来るマナと手札が欲しい……。つまり、これって《インフェル星樹》を引いていないと成立しなくないですか?

 またこれはちょっと変な話にもなるのですが、事実としてゾージアのお陰でガイアッシュを除去することは容易になりました。
 これでまず何が変わったかというと、当然ながら自分のガイアッシュも処理されやすいということになり、つまりリソースカードとしてのガイアッシュの信頼が落ちたんですよね。

 ガイアッシュの信頼が落ちているなら、何でゲームを作ればいいの……? ということで、結局《インフェル星樹》になるんですよ。

 まぁ端的に要約すると「ゾージアが強いせいで、ゾージア中心としたアプローチを考えた結果、インフェルへの依存度が滅茶苦茶に上がった」と思ってくれればOKです。

 だから《インフェル星樹》引けなかったときのゲームの弱さがかなりに気になったんですよね。《ボルシャック・栄光・ルピア》でバカランプすると、それはそれで今度は《邪帝斧 デッドアックス》にオシオキされるし。

 と、色々考えた結果、ゾージアが運用しやすくなり、デッドアックスにも耐性があり、かつ自身がゾージアにも強いリソースカードということで《五番龍 レイクポーチャー ParZero》の評価が、私の中で上がっています。

 またゾージアに強いカードでもあるので、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を再評価しました。

 あともう1つ大きな点として、【4cドラグナー】のゾージアがめちゃめちゃ強いんですよね。ゾージアの故郷はだぶんこっちだったんじゃないかな。

 4cドラグナーは、ゲームを《最終龍覇 グレンモルト》1枚で終わらせることも可能なので、一定レベルのリソースは確保する必要がありますが、それが継続的である必要はないんですよ。

 もう少し噛み砕いていうと、勝つためにプレイするカードの枚数が少なくて済むんですよね。それでいえば、現在のアドバンス環境ではこういうアプローチのデッキの方が合っているのかな、とも考えています。

 またロングゲームになったとしても、一度盤面に定着したモルトが大暴れしてくれるのも大きいです。

 とはいえ、ガイアッシュ覇道のゾージアが担っている役割が大きいのも事実です。
 そんなわけで現在の私の考えは「0はあり得ないけど、3~4積むのもない」というものです。

 以上を踏まえて、先週のアドバンスCSで私が使用した【ガイアッシュ覇道】のリストを掲載しておきます。

 結果は本戦1没でした。リストに不満はないですね。

おわりに

 内容については以上になります。

 特に新環境以降はかなり強力なアーキタイプとなる筈なので、ぜひ是非使って見て欲しいです。

 またそれはそれとして、アドバンスも面白いので遊んでみて欲しいです。

 アドバンスCSの開催数については私が個人的に纏めているので、参考にしていただければと思います。ちなみに11月はかなり開催数が増えて、こんな感じ。

東日本は随分増えましたね。

 関東では主にPleiadesCSが大宮・吉祥寺・そして秋葉でやるようになったのでご参考までに。また私が吉祥寺で開催している烈火CSも、基本はアドバンスで開催しているので参加してみてください。

 それではまた。



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