ヤヤ・バラードデッキの道のり【10】
とうとう連載も二桁に
ゴールドまでは来れたので、次の目標はプラチナ到達
ちょっとメタっぽいデッキも増えてきた感じがするし、どこまでこのデッキが通用するのか…というか、デッキよりもプレイングの方が問題になってきているかも
前回はこちら
デッキ
デッキ
3 焦熱の交渉人、ヤヤ (DMU) 133
4 傲慢なジン (DMU) 52
1 船砕きの怪物 (VOW) 63
3 軽蔑的な一撃 (GRN) 37
3 否認 (DMU) 58
4 考慮 (MID) 44
4 衝動 (DMU) 55
2 削剥 (VOW) 139
2 火遊び (MID) 154
2 炎恵みの稲妻 (VOW) 158
2 稲妻の一撃 (DMU) 137
1 時の火炎嵐 (DMU) 147
1 家の焼き払い (MID) 131
1 カーンの酒杯 (DMU) 234
2 ローナの渦 (DMU) 63
3 鏡割りの寓話 (NEO) 141
2 山 (HBG) 304
1 反逆のるつぼ、霜剣山 (NEO) 276
4 島 (HBG) 296
1 天上都市、大田原 (NEO) 271
4 嵐削りの海岸 (VOW) 265
4 シヴの浅瀬 (DMU) 255
1 日没の道 (VOW) 266
1 さびれた浜 (MID) 260
4 ザンダーの居室 (SNC) 260
カウンタータイミングでマナを使い切るなら相応のリターンを求める
秘密を掘り返すもの相手には手札を溜める
《カーンの酒杯》《船砕きの怪物》《時の火炎嵐》のトップは祈る
《火遊び》と《炎恵みの稲妻》を間違えない
このあたりを意識しつつ、頑張ってみる
対戦記録
基本的にはスタンダード:ランク戦(BO1)
ゴールドTire4~の記録というかメモ
黒単ミッドレンジ?:×
3ターン目《強請る大入道》、5ターン目に《血瓶の調達者》が着地
こちらの手札には《家の薙ぎ払い》があったものの、タフネス6は焼けんのよ…
《強請る大入道》のドロー効果ばっかり気にしてて、威迫持ってることに気が付かず、殴らせてブロック2点+《火遊び》2点で落とそうと思ってたのが普通に6点通されてしまうというミス
マナフラ気味で3マナで止まったのもあって、なすすべなく投了
青単秘密を掘り下げるもの:〇
相手が事故ってたっぽい
《秘密を掘り下げるもの》が出たころにはこちらの盤面も整っており、また出て来た《秘密を掘り下げるもの》の除去対応で手札を枯らしてくれたこともあり、最終的には6/4になった《傲慢なジン》2体で殴って勝ち
緑単ランプ:×
《梓の幾多の旅》から土地加速させて《活力を穢すもの》《産業のタイタン》と並べられてなすすべ無し
《否認》×2を《梓の幾多の旅》に使うかどうか悩んで、「マナが伸びようと、出て来たものを対応すればいい」と考えてしまったけど、後から考えたら《軽蔑的な一撃》を握らずにそんなことしてたら、そりゃファッティ並ぶわ、という
黒単ビートダウン:×
《しつこい負け犬》を《炎恵みの稲妻》で処理して、コレは幸先良いぞと思っていたら、《ヴェールのリリアナ》に対する火力が足りず、手札を刈られ切ってなんもできずに負け
《家の薙ぎ払い》で処理した、と思ったらすでに忠誠度が6だったという…
白単エンチャントコントロール:〇
《月皇の古参兵》と、その変身後の《光明の幻影》などの効果、そしてそれらに合わせた《招待制》によるボードクリアにより、一時期は49対2というライフ差に
それども、こちらが死ぬまでは大丈夫、と《考慮》《衝動》でトップを掘り返し続け、相手に残っていた《光明の幻影》《鼓舞する監視者》を《炎恵みの稲妻》で焼き切ったタイミングでとうとう《船砕きの怪物》を引き当てる
あとは、頑張って手札にインスタントを残しつつ7点クロックを刻み、《カーンの酒杯》で追放系のエンチャントから《傲慢なジン》を開放してフィニッシュ
…と思ってたんだけど、再度撃たれた《招待制》に対して《稲妻の一撃》から《船砕きの怪物》の効果で《招待制》をバウンスしたら、もう一回撃つだけのマナが相手に残ってて盤面を除去されるという痛恨のプレイミス
なんとか、もう一度《傲慢なジン》を引き戻して改めてフィニッシュした
肝が冷えたぜ
白緑エンチャント:×
内容は違えど、さっきのとほぼ同じ展開
《樹海の自然主義者》がめっちゃ大きくなって殴られまくり、54:2までライフ差が付くも、《船砕きの怪物》からじわじわと対応、4:2まで詰め寄った
敗着の要因は、ヤヤの-8能力起動
忠誠度8まで上げてからだったし、ヤヤは盤面に残ると判断したんだけど、結果としてはここは+1能力でブロッカー作ってないとダメだった
それか、その後のターンで+1能力使ったところ
ここで-1能力から赤インスタントでも引ければ、盤面さらって勝ちだったかも
なんにせよ、手札が尽きて対応が間に合わなくなって負け
《船砕きの怪物》だけでは手札に除去が残り続けるので相手のマナが潤沢にあると2度撃たれちゃうんだけど、《仮初めの時間》とかで除去される場合には対象指定後に対応すれば空打ちにできるってのを忘れないようにしないといけない
手拍子で手持ちのインスタントプレイしちゃってることがあった気がする
青白ヒロイックドレイク:×
土地事故
初手土地1枚でドローサーチもなかったのでマリガン、次の手が《山》×2とあと全部青呪文
やっと青マナそろった、というころには4/3になった《嵐追いのドレイク》と3/3になった《照光の巨匠》がいて、そして手札には除去がない
殴られ切って終了
青単秘密を掘り下げるもの:×
《トレイリアの恐怖》の攻撃を止めきれず
最終的にはこちらの《傲慢なジン》も奪われて負け
最終ターン、相手の残りマナが1マナだったので、《時の火炎嵐》か《家の焼き払い》引ければなーって感じだったけど引けず、せめてもの思いで奪われた《傲慢なジン》に《ローナの渦》撃ったら《とんずら》されたのでなんにせよ負けてた
めっちゃ《発見への渇望》されたんだけど、実は《否認》の対象これなのでは、というくらいには手札回されてたし、そもそもずっと《トレリアの恐怖》には《否認》しそこねた《戦闘研究》がくっついてたので、もうアドで完全に負けてた
青緑コントロール:〇
《船砕きの怪物》を《カエル声の現身》でコピーしたりするデッキだった
コピー含めて3体分の《船砕きの怪物》が相手盤面に存在してたんだけど、マナを使い切るプレイをしてくれてたのもあって《カーンの酒杯》でX=7でさらった後にこっちの《船砕きの怪物》を着地させて勝ち
黒単ビートダウン:×
土地引けず
2枚から3ターン経っても土地が引けず、その間に《しつこい負け犬》と《進化した潜伏工作員》3/3が盤面を支配
手札にあふれたカウンターは役に立たず、またそれ以上に特に何かできる見込みもなく、投了
緑黒ミッドレンジ:×
時間かかりすぎたか
《軽蔑的な一撃》で《活力を穢すもの》《シルバーバックの古老》《黙示録、シェオルドレッド》をカウンターするも、種切れ
それでも一度《時の火炎嵐》で場をさらうも、その後で出て来た《アーボーグのルアゴイフ》が12/13になって殴ってくる状況が続く
トランプルも飛行もないなら、ヤヤがチャンプブロックし続けれるわけだけど、その間に《シルバーバックの古老》《黙示録、シェオルドレッド》が出て盤面崩壊
その時点で残りライフ3、最後の願いを込めてヤヤ-1能力を起動するも土地と《炎恵みの稲妻》ではどうしようもなく、投了
デッキ考察
敗着要素
大きなプレイミスを除き、敗着の原因は大きく
土地事故(マナフラッド
除去足りず押し負け(トークン、アグロ
カウンターしきれず負け(ビートダウン、ミッドレンジ、コントロール
盤面作れず押し負け(ビートダウン、ミッドレンジ
この4つ
…あれ? 全アーキタイプに負けてる?
同じようにインスタント/ソーサリーを連打する系統の秘密を掘り下げるものデッキとか見てて思うのは、振り切った強さがやっぱ強いということで
このヤヤ・スペルについてはその辺が中途半端な感は否めない
盤面除去なら赤より黒の方が良いし、カウンターに振るなら青に染めた方が良い
赤のいい所が使いきれてないのではないか
勝ち方
基本的には、ヤヤのトークンでチャンプブロックしつつ時間稼いで《傲慢なジン》か《船砕きの怪物》を着地させて勝利する形
状況を作るために、残りライフは5以下になることが多い
もしくは、早期に《傲慢なジン》が着地したうえで、処理されずに押し切れる形
盤面は赤の呪文で掃除していることが多く、またミッドレンジ相手だと《軽蔑的な一撃》でフィニッシャーをカウンターできてたりする
残りライフは15点以上残っていることがほとんど
前者については、この時間を稼いでいる間にやってることは、祈りを込めてデッキトップから状況に応じたカードをめくってプレイするだけ
《傲慢なジン》を引けたとして、カウンターもなしにプレイすると適当に処理されてしまうので、ズルズルと展開が遅くなっていく
ここで飛行クリーチャーとか並べられると、ケルド人がブロックできなくて泣きそうになる
また、大量のトークンが並べられている中で《時の火炎嵐》や《カーンの酒杯》の準備ができていないと負けを覚悟する(し、多くの場合負ける
後者については、もうブン回ったか相手が事故ったか、くらいのものであまりプレイングやデッキは関係ない気がする
運がいいから勝っている、という状況に近いのでは
総合考察
ヤヤがチャンプブロックしきれないと負ける
その要因のひとつは、クリーチャーの少なさにもあると思われる
例え5マナ7マナと土地があって盤面を《時の火炎嵐》でクリアしたとしても、その後でクリーチャーが引けず、息切れしている間に相手が立てなおして負ける、なんてざらにある
例えば、盤面さらった後、即座に《傲慢なジン》が着地出来てれば勝率はもっと高いはず
もしくは、ドローソースの少なさ
ヤヤは常にチャンプブロッカーを用意し続ける必要があり、有利な状態かイチかバチかの状態でなければ-1能力の衝動的ドローが活用できない
ドローエンジンと呼べるものはヤヤしかいないので、ヤヤがケルド人量産体制に入っている状況下では、トップドローしか道はない
手札が増えないから、クリーチャーを着地させるタイミングがどんどん後ろにズレて、せっかくさらった盤面を再び制圧されてしまう
膠着状態まで行っていればマナは十分にある(はずだ)し、2~3枚掘れるだけでも状況は変わるのではないか
…と、ここまで考えて、改めて負けた試合のメモ読み返したら、そもそも盤面さらえてるケースが少なくないか?
先週末からの負けをもう一度、ひとつずつ振り返ってみる
▼ 先週末
白緑エンチャント:除去され切って負け
青単秘密を掘り下げるもの:除去できず負け
赤黒サクリファイス:プレイミス
白緑青ミッドレンジ:プレイミス
▼ 今日
黒単ミッドレンジ:ファッティ除去できずに押し負け
緑単ランプ:ファッティ除去できずに押し負け
黒単ビートダウン:除去足りずで負け
白緑エンチャント:手札が尽きて対応できず負け
青白ビートダウン:土地事故、除去引けず負け
青単秘密を掘り下げるもの:除去できず負け、アドも取られた
黒単ビートダウン:土地事故
緑黒ミッドレンジ:除去できず負け、カウンター撃ち尽くした
除去できてないな…
クリーチャーが少ないこともあり、除去しきれなければトランプル、飛行、もしくは《黙示録、シェオルドレッド》などのシステムクリーチャーが盤面に残ると押し切られてしまう
また、除去についても、アグロでなければタフネス3点域を超えられると一気に厳しくなるケースもあり、何ならタフネス3点が焼けずに負けることもしばしばある
ここまで勝星を拾ってきてるのは、赤緑アグロを焼き切ってたりとか、トークン関連のシステムクリーチャーを焼いてたりとかってのが大きい
サイズがちょっとでも大きくなると、除去しきれずに敗着、というケースが多いように思われる
確定除去が欲しいなら白か黒を選べばいい
しかし、ヤヤがコンセプトなら、赤に頼らざるを得ない
ちなみに-8能力から印章が作れれば、《火遊び》で6点、《稲妻の一撃》なら9撃てて、ほぼ確定除去なんだけど、それならもういっそフェイスに撃ちたいところ
赤の除去の強さは、ほぼ小型クリーチャーへの迅速な対応に尽きるのではないか?
《軽蔑的な一撃》は、そんなファッティへの回答だと思っていたんだけど、後出しでは勝てない
後出しから《軽蔑的な一撃》を使いたいなら、別途バウンスなどが必要になってくるし、そうなると2:1交換でアド的にはよろしくない
なにより、それなら《ローナの渦》をキッカーしてボトムに送ればいい
ってか、そういえばこのデッキ、4マナ確定除去持ってんな?
まとめると、
確定除去のなさからくるボードコントロールの弱さ
クリーチャーの少なさからくるリセット後の動きの弱さ
ドローエンジンのなさからくるハンドアドの弱さ
といったあたりが大きな課題となっているのではないか
でも、これって他の青赤スペルも同じなんじゃないの?
ということで結果を出しててそれっぽいレシピと比較してみた
カウンターの量と質が違う点が大きそうなのと、《銀の精査》によるハンドアドの確保が重要そうな気がする
カウンターについては、サイドに《軽蔑的な一撃》が用意されてるっぽいので、メインからは投入せずにもっと広く対応できるようにしてるのかなと
特に、《かき消し》への信頼度が高い
これは、何より《傲慢なジン》を守るために必要だからだと思われる
《銀の精査》については、なるほどそういえばあったなーという感じで、当時は持ってなかったしワイルド使ってまで…という想いもあってデッキに入れれなかったカード
今となってはデッキに入れる枚数くらいは持ってるわけで、コレは入れるの考えてもよさそう
そして、思ったより除去が入ってない
大事なところはしっかりとカウンターしきっている、ということなのか、とも思うんだけど、《かき消し》は《傲慢なジン》を守るためなのでは、と思っていたのでこの辺がイマイチわからない
タフネス5までなら《家の焼き払い》で対応できるし、それより大きなものには《かき消し》か、《ローナの渦》で対応できるってことか…
まぁ、除去の分カウンターに振ってるというのは比較するとすぐに見えてくる
そして、この青赤スペルを確認した上で、さっきの課題を改めて見てみると…
確定除去のなさからくるボードコントロールの弱さ
クリーチャーの少なさからくるリセット後の動きの弱さ
ドローエンジンのなさからくるハンドアドの弱さ
確定除去:むしろ青赤スペルの方が少ない
クリーチャー:むしろ青赤スペルの方が少ない
ドローエンジン:青赤スペルにもエンジンはないけど《銀の精査》がある
…俺の考察、全くもって見当違いだったのでは…?
とりあえず、《銀の精査》のスロット探そう
そして《かき消し》には目をつぶろう…
今日のまとめ
デッキ
デッキ
2 焦熱の交渉人、ヤヤ (DMU) 133
4 傲慢なジン (DMU) 52
1 船砕きの怪物 (VOW) 63
2 軽蔑的な一撃 (GRN) 37
3 否認 (DMU) 58
4 衝動 (DMU) 55
4 考慮 (MID) 44
4 炎恵みの稲妻 (VOW) 158
2 削剥 (VOW) 139
2 稲妻の一撃 (DMU) 137
2 ローナの渦 (DMU) 63
1 家の焼き払い (MID) 131
1 時の火炎嵐 (DMU) 147
1 カーンの酒杯 (DMU) 234
2 銀の精査 (DMU) 65
3 鏡割りの寓話 (NEO) 141
1 山 (HBG) 304
1 反逆のるつぼ、霜剣山 (NEO) 276
5 島 (HBG) 296
1 天上都市、大田原 (NEO) 271
4 嵐削りの海岸 (VOW) 265
4 シヴの浅瀬 (DMU) 255
4 ザンダーの居室 (SNC) 260
1 日没の道 (VOW) 266
1 さびれた浜 (MID) 260
《銀の精査》のスロットを確保するため、泣く泣く《焦熱の公証人、ヤヤ》を削り、あと1枚どこよ? となった結果、《軽蔑的な一撃》を削ってみることに
カウンター削っていいんか、というところではあるものの、4マナ以上のクリーチャーについては《ローナの渦》もあるし、除去を削りたくはなかったというところ
ひとつ、気になってきていることがあって
それは、このまま調整進めたら、青赤スペルと同じ形になっていくのでは? という不安
ヤヤが、ただのブロッカーになりつつある
除去を重視した結果カウンターを減らしてるのも、ただの悪手であって、ただ単に俺が《かき消し》使いこなせないからこうなってるだけという、いわば劣化版になっているのでは…という
これはひょっとして、2.4.0とかマイナーバージョン上げてる場合じゃなくて、もっと抜本的な解決――赤単にするとか――が必要なのではないか?
どうするどうなる、という感じで、次回以降に続く
次回はこちら
注意表記
このページはファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
©Wizards of the Coast LLC