【EDH】統率者ヤヤ・バラードとの旅路【10】
先日、EDH会やってる友人たちと別の機会で飲んだ際、作ったデッキ全て否定されてしまった
デッキを否定されるのは人間そのものを否定されているようで、また、好きな統率者も一緒に否定されているようで
悔しいやら悲しいやらである
ただ、どうやら組むデッキが不快感しか与えてないようなので、問題点洗い出してデッキ構築の方法を改め、不快でないデッキを作らなければならぬ
前回はこちら
デッキ
とりあえず、今まで作ったデッキを挙げる
現状調整中のリストではあるけど
特務魔道士ヤヤ1.1.0
当記事を読んでいただいている方なら、この統率者が出てくる理由を聞く必要もないだろう、《特務魔道士ヤヤ・バラード》のデッキ
『サンダー・ジャンクションの無法者』で《財宝使い、マグダ》を得て、特務ヤヤの起動型能力を使っていれば宝物とドラゴンが獲得できるようになった
ただ、今改めてリスト見ながら数えたらAFが40枚近く入ってて、コレ吹き飛ばされたら泣いちゃうなぁ…という欠点を抱えている
クリーチャー数は15
チャンドラ授業参観1.2.0
最初に作ったデッキでもあり、お気に入り
チャンドラ-ピア-ヤヤ関連カードでデッキのの1/4が埋まってるけど、元々はもっと多かったのを調整の過程で減らしてしまっているのは残念
クリーチャー数、驚異の8枚だけど、チャンドラに関連するクリーチャーでシナジーに関連するものを絞ったら自ずと減って行ってしまった、という所は否めない
ジェスカイ体操部副部長ナーセット1.0.3
ジェスカイ楽しいんだけど、スペル撃ってトークン出てきて果敢がかかって…と繰り返していると盤面がぐちゃぐちゃになって管理が大変だった
でも楽しいので仕方ない
こういうのだよ! って感あってとてもお気に入り
クリーチャー数12だけど、トークン出るしいいかって感はある
なんとなれば《悟った喪失者、ナーセット》が何とかしてくれるだろう
使嗾するぜ1.0.2
クリーチャーメインのデッキを何とか作ろうと模索した結果、第1弾
とはいえ、クリーチャー数はまだ26枚と少ない…少ないのか?
もう、適正枚数が何枚なのかわからなくなってきている
ちなみに、デッキは使嗾関連ぶち込んだだけで、ただの紙束だった
コレはもうちょい工夫がいる…ということで、現バージョンでは置物への対策やクリーチャー除去を増やしたところ
問題にされた点
除去について
こちらを攻撃してきたクリーチャーに対して、《剣を鋤に》や《火葬》などを撃って対応したら、ものすごく嫌な顔をされたしめっちゃ文句を言われたりしたことがある
初手で持っていようと、トップしようと、とにかく除去を撃たれるのはダメだ、ということだという認識だ
あと、《告別》を衝動的ドローで見つけて撃つタイミングが良すぎるなどもよく言われている
コレはもう、なんにせよ、除去を撃ったらどのタイミングであろうとも何かしら不平不満は出るだろう
要は見えていないところから不意に除去が飛んでくるのは気分が悪いということなのだ、と推測される
となると、
・インスタント
・ソーサリー
・EtB
による除去は基本NGだ
特に、これらでクリーチャーを触るととても不快になるということのようだ
結論:除去は不快。もし除去するなら、盤面のクリーチャーか置物からでなければNG
相手の妨害系への対策
「そのチャンドラデッキ、《ドラニスの判事》出されたらどうするの?」みたいな意見に対して、「火力で除去する」と答えたら、「打ち消されたらどうするのか」「衝動的ドローが無ければ火力も引けないだろう」とか言われて頭を抱えてしまった
そんなことを言い出したら、なんだって打ち消されてしまうし、通常ドローでパーツを引けないということになってしまう
コンセプトパーツの多くを否定されるようなカードではあるものの、対応手段が皆無というわけでもないし、誰かが対応する可能性もあるのだから、現状でもメチャクチャ致命的な問題ではない認識ではあった
ちなみに、「打ち消されたらどうするのか」という質問に対する正解のアンサーは「クリーチャーで対処すれば、打消されにくいのでセーフ」ということらしい
とはいえ、単体除去や全体除去をタイミングよく撃つだけで嫌がられるのだ
となるともちろん、クリーチャーのEtBで《ドラニスの判事》などのヘイトベアを除去するのも不快になるのは目に見えている
PWの忠誠度能力での対応は打ち消されるだろうし、仮に盤面に出るとしても、「2ターン目に判事が出てから5~6マナ出るまで何もできないようでは、もう負けてる」とか言う論調になりそう
なんにせよ、おそらく盤面を除去する形で対応するのはダメで、とにかくクリーチャーを連打して盤面を乗り越えなければならないのだろう
結論:妨害系に対しては、物量で押し切る。もしくは、盤面のクリーチャーか置物からでの対応(直接除去以外の手段で)でなければNG
置物による妨害
そういえば、「最初にクリーチャーメタってきたのはそっち(チャンドラデッキの《弱者の石》《罠の橋》)だ」などという意見も見られた
クリーチャーが少ないデッキにおいてPWを守る為のカードだったのだが、環境全体の主戦法であるクリーチャー戦略をメタるのは不快なのだ、ということらしい
《耳の痛い静寂》でウチのジェスカイがヒーヒー言ってた時は、「エンチャントが除去できないのが悪い」と言われたんだけど、《弱者の石》《罠の橋》を除去できないことは目をつぶられてしまった
AF割る方が簡単だと思うんだが、そういうことではなく、「《耳の痛い静寂》はクリーチャー連打する分には問題ないのでセーフ」「《弱者の石》《罠の橋》はクリーチャーが動けなくなるのでアウト」ということだ
あと、《イス卿の迷路》も結構やいやい言われた
確かに土地は触りにくいし、できるだけ控えた方がよさそうだ
《露天鉱床》持ってこないとダメだなーと言ってたけど、もちろん持っているなら持ってきてくれていいのだが、そういうことを言っているとデッキが歪んでデッキ構築がつまらんことになってしまうだろうし、こちらが使うのを避けた方が無難だろう
結論①:妨害対象にしていいのは非クリーチャーのみ
結論②:触りにくい置物(特に土地)での妨害はNG。ただし、置物での妨害自体は①に抵触しなければ問題ない
特定へのメタ
コレについては《特務魔道士ヤヤ・バラード》に対して「青をメタられたら辛い」という話が出てきていた
まぁ、コレはわかる
少ないコミュニティでの人メタにもなりかねないし
なのでできるだけパーマネント破壊については色をいじれる状況でしか行わないようにしていたんだけど、それでもやはり、存在そのものが不快らしい
「盤面にいるヤヤ」という、見えているクリーチャーで盤面触っているんだけど、色メタに見えるとよくないのだろう
ただ、問題は3点火力だけを振っていてもなんやかんや言われたりはしたことだ
まぁ、青含みのデッキからしたら、いつ除去が飛んでくるかわかったもんじゃないプレッシャーの上から、ついでに3点撃ってたら面倒なのはわかる
分かるんだけど、盤面のクリーチャーが除去飛ばすのはアリなんじゃないのか…?
なるほど、統率者がこれをやるのがよくないのかもしれない
ヤヤの起動型能力をコンセプトにしたデッキなので、置物をしっかりと置けるとアドが取りやすくなるようにしており、それがダメだったか
さらに、このデッキにおいては《特務魔道士ヤヤ・バラード》は統率者なので除去しても再度出てきてしまうし、統率者にそんなに目くじらを立てるのは気も使うし…というのがあるのかもしれない
やはり、身内でヤヤは使えなさそうだ
そもそも、ヤヤのファンデッキという面もあったので《紅蓮破》入れたかったんだけど、色メタがさらに強くなるため封印していた、という経緯もあった
身内で使わないなら、胸を張って《紅蓮破》入れれるし、コレはきっとそういうことだったのだ
結論①:特定の要素へのメタ(特に色)はNG。
結論②:《特務魔道士、ヤヤ・バラード》は統率者にするのNG
勝ち方について
《弾ける力》で本体火力を撃ち込んで勝つのはビッグダメージで不快
トークンを並べて《悟った喪失者、ナーセット》で果敢を付与し、全体に一気にダメージを叩き込むのも不快、連続戦闘をスペルによって得る、などもってのほかだろう
コンボや一撃必殺系はとにかくよろしくない、ということだ
ただし、時間をかけて盤面をクリーチャーで作って一気に殴るって勝つのは問題ないと思われる
また、PWの忠誠度能力を連打してアドバンテージを重ねること自体はそこまで問題ではないように思われるけど、トークンを並べてチャンプブロックしていることにはうっすらと否定的だし、《弱者の石》《罠の橋》などでクリーチャーのアタックを制限するのも不快であるということで、基本的にPWを積極的に守る戦略は望ましくないようだ
ただ、いきなりでっかいクリーチャーが出てきて殴って勝つのはアリっぽい
《ヤーグルとムルタニ》にトランプルや威迫、速攻を付けて統率者ダメージで勝つのはアリだけど、《ラクドスの加入》で20点放り込むのは無しって感じだろう
まぁ、さすがに《ラクドスの加入》を絡めるのはコンボっぽいし、なんか違うってのは理解できなくもない
とはいえ、《ヤーグルとムルタニ》を活かそうと思ったらアイデアとして出てくる可能性ではあるので、かわいそうではある
結論:コンボ、チェイン、ストームなどは全部NG。クリーチャーで殴り勝つならある程度は許容される
デッキの組み方
統率者への愛
こいつが一番の難敵である
なんせ、自分が好きな統率者は、基本的には何らかのシナジーを組むのが前提のデザインのものが多い
もしくは、そういう風にカードを評価しがち(シナジーを強めるのが楽しそうなカードが好き)なのだ
そして、統率者のシナジーを中心として、これを強化する形でデッキを組むと、自然とクリーチャーよりも置物やスペルが増えてしまう傾向にある…これは流石に手癖か持しれない
なお、もし選んだ統率者がクリーチャー展開系のシナジーの場合、トークンを並べたくなるのでNGになる可能性が高い
トークン並べたら、後は強化してトランプル付けて殴りつけたくなるってのが人間の性ではないのか
困った
あと、特に《特務魔道士ヤヤ・バラード》なんかは、ヤヤ追悼Secret Lairの5枚を中心としたデッキになっているため、《反動》《ヤヤの焼身猛火》《紅蓮術師のゴーグル》を生かすには、ダメージ系スペルが多くなりがちで、コレはもう、問題にしかならない
愛を持ってデッキを組もうとしたら、もうその時点で土俵に立てなかった
残念としか言いようがない
《悟った喪失者、ナーセット》の是非
クリーチャーを並べて果敢でサイズアップして殴る、ということについても否定的ではあったのが引っかかっている
何戦かやったけど、《今を生きる》などで追加戦闘を得て殴りきっての勝利は達成しておらず、トークンを増やして盤面作って、2~3ターンかけて毎ターン果敢起動してサイズアップして殴り切っただけだ
その間に全体除去が飛んで来たら、ゲーム脱落してるような流れだった
例えば黒だと結構な量の全体除去が、お安く用意できそう
白、赤まで含めると、それなりに簡単に全体除去…特にトークンに対しては自分優位を残したままできそうではある
展開力の面で圧倒的だったのはあるだろうが、除去を撃って相手盤面をクリアにしてから殴ったわけではないし(1回だけ、《剣を鋤に》でここぞで除去を撃った)、盤面の置物で圧倒的なアドバンテージを得た、ということでもなかったはずだった(《ジェスカイの隆盛》は置いたけど、もう大勢が決した後だった
また、妨害系に対しても、除去や打消しを積まないようにして汎用性を下げたら、「デッキが逆に尖ったのでむしろ構築しやすくて得だっただろう」とか言われてしまう始末で、気を使う方向性を完全に間違っていたらしい
まぁ、逆に言えば打消しや置物除去を追加することによる汎用性の向上は認められた、と言える
ただ、ジェスカイ体操部への批判は、
・ナーセットが果敢を与えている
・スペルの度に、トークンが増える
・スペルの度に、既存のクリーチャーには果敢がかかる
と、なんかもう果敢で増えたスタッツ管理に時間かかるし、その間はひとり遊びになるしで、一種コンボが成立していく様をボーっと見ているだけの時間が生まれてつまらん、という批判でもあるかと思うし、そこは納得のいく部分でもある
こうやって考えてみると、やっぱトークン並べる戦略は危険だ
何が危険って、トークンメインでデッキ組んだら、並べてドッカンで終わらそうとしてしまう傾向にある自分の思想が危険
トークン出すにしても、「トークンも出るよ」くらいがいいのだろう
コンセプトを尖らせない
多分、これが大事だ
そして、めちゃムズイ
どこまでが「尖っている」のかが、皆目見当つかぬ
やりたいことをやって勝つには再現性を上げるのが手っ取り早いし、再現性を上げるにに際してサーチをできるだけ控えるなら、パーツの量を増やす必要がある
統率者を中心として、そのシナジーとなるパーツを役割に分けて必要枚数入れていくと、自然とデッキになる(そしてデッキから大量に溢れるので最後に削る)…というのが自分のデッキの組み方なので、結果としてクリーチャーが減ろうがスペルが増えようが置物が大量に入ろうが、どんなで形であれ正解のデッキになるはずだったのだが
どうにも、このやり方だと「尖りすぎ」ということになりそうだ
しかし、丸いデッキなんてこの20年で組んだこともない
どうやったら丸いデッキになるんだろう?
1マナから順にグッドスタッフを並べていればいいんだろうか…?
部族デッキなど作れば、自ずとそうなりそうでもあるんだが
ただ、これ書いてて思ったけど、上にも書いた通り、スタンのヤヤ・デッキは尖ってはない…と、個人的には思う
メタをある程度は意識してるし、《焦熱の交渉人、ヤヤ》そのものがそこまで強くない、というのはあるんだけど、相手のアクションに対してどう対応するか…という要素を考慮して、ある程度は対応用のカードを積んでいるし、サイドにはそれが色濃く出ている
結果として丸くなっている…と考えると、重要なのは汎用的に仕上げることでは…?
ただし、ここで気を付けなければならないのは、相手の妨害への対策としてスペルやEtBを用いて、手札から直接対応してはならない、ということだ
見える形で時間をかけるか、タップ起動型を速攻付けるとか手間をかける必要があると考えておいた方がイイ
もっとクリーチャーを!
あと、とにかくクリーチャーメインでデッキを組まないとダメっぽい
色的に赤を中心として、ボロスやイゼット、ジェスカイが好きで、そうなると(ボロスはともかく)スペルを中心とした構築になりがちなのは否めない
クリーチャーを意識した上で、赤を中心とするならナヤとかどうだろうか
クリーチャー増やせるんじゃないか?
ここまでの考察で、
・除去は基本NGで、非クリーチャーへの除去ならギリOK
・除去する場合はスペルやEtBを避けること
・相手の妨害系には基本的に物量で対応する
・置物ではクリーチャーを妨害してはならない
・特定要素に対してのメタ的な構築は許されない
・コンボ的な勝ち方は認められない
・大量横展開もコンボに準ずるので、控えた方が無難
ということはわかっている
これを元に、
・クリーチャーを大量に積む
・突然の除去などの不快な要素を排除する
・相手の妨害は横展開で押し切るか相手の対応が可能な形で排除する
・相手のクリーチャーを否定(除去や行動阻害などの妨害)しない
・コンボ的な勝利要素を排除する
といった形でのデッキを作ってみようかと思う
きっと、不快感のないデッキになるはずだ
まとめ
EDHムズい(構築が)
ムズいわー
多分、他のフォーマットなら仲間からここまで執拗に言われることは無かったと思う
仮に否定的に言われるにしても、「神安はそういうデッキ好きだよね(Not For Me)」で終わってたはずだし、仮に言われても気にしなかった
EDHがゆえに、デッキパワーだの「統率者戦は楽しむためのフォーマットである」という統率者戦の哲学だのが、好きなデッキを組むことを許してくれない
デッキパワー上げて、7~のコミュニティに行ったらいいやん?
というのはごもっともな話だけど、俺は身内で遊びたいのであって、cEDH に片足突っ込んだ所に入って行って3キルされる洗礼を浴びたいわけではない(興味はあるのでいずれ行こうとは思う)
それに、やりたいことを尖らせただけのデッキなので、レベル7~のコミュニティでは何もできずに終わってしまいそうでもある
ホント、6.5って感じ
中途半端で行き場所がない
ここまで、ブチブチと言いながら問題点を書き起こしつつ、なんかいい方法ないかなと考えてたんだけど、どこかでデッキの組み方に折り合いをつける必要はある
ちょうどいい所を模索しないと、独りよがりなデッキをブン回して気持ちよくなってるだけになってしまうし、それはコミュニケーションを排除した遊びにしかならない
ただ、このままデッキ組んでも後ろ向きな気持ちでしか組めないし、今度はこっちがつまらない
だからこそ、いい所で折り合いをつけて自分の納得感の落としどころを模索せねばなるまい
でもないと、ここまでイロイロとつぎ込んできたお金や気持ちまでも無駄にしてしまう
と、いうことで
なんかクリーチャー多そうだし、使嗾もできるしってことで、これをベースにして使嗾デッキを組み直そうかと思う
いやー、デッキ組むのってやっぱワクワクするな?
お題もしっかりあるので、コレは難易度高くて楽しそう
燃えてきたぞ!
次回はこちら
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