番外編:ヴラスカの統一
クエストが「対戦相手のクリーチャーを25体死亡させる」だったので、それに合わせて手持ちのカードで作ろうと思った…というか、コレはもう自由にやってくれということだと解釈できるわけでそれならこの間作って回してなかった《完全なる統一》を供養させようと、まぁということで本日の一品はクエスト消化用というわけでもなく、コレ
デッキ
ヴラスカの統一
《完全なる統一》は強い
5ターン目に置くアクションが弱いけど、それを乗り越えた時が強い
余談になるけど、グルールだとこの辺が《結ばれた者、ハラナとアレイナ》で補えるのはイカスんだけど、そこまで強く使えなかった
残念である
ということで、《完全なる統一》と《裏切りの棘、ヴラスカ》による増殖を狙う形だ
とにもかくにも、《完全なる統一》を降ろさないと始まらない…というデッキにすると、何もできないまま対戦が終わりかねない
流石に4か月ほぼ毎日やってたら薄々わかってきている
というか、カードゲーム歴で言えば20年である、もっと理解していて欲しい
デッキテーマとシナジーに寄せすぎると、デッキにならぬ
序中盤を補いつつ、《完全なる統一》で相手の心を折るのが望ましい
ということで、基本は除去多めのビートダウンの形を取りつつ、《完全なる統一》にシナジーした盤面を作る
キーになるのはこの3枚
《溌剌としたヒューズリング》は、そもそも油が乗って出てくる
つまり、1マナ1点の動きができる
ちなみに、この後はカウンター乗せて出てくる連中は軒並み《完全なる統一》影響下で火力になるものとして扱っている
こういう都合のいい考え方でデッキ組んでます
で、改めて《溌剌としたヒューズリング》について
1ターン目から展開できて、2ターン目に《記念ファサード》があれば2/1トランプルになる
また、《税血の収穫者》で血・トークンを生んでおいて、どこかで生け贄に捧げてもやっぱり油カウンターが乗って打点が上がる
タフネスは低いものの、生き残れば優秀なアタッカーとなりうる
あと、何かにつけて油カウンターを乗せれるので《完全なる統一》で打点が上がる
血・トークンを生け贄に捧げれば1マナ1点だ
《ウラブラスクの溶鉱炉》については、戦闘フェイズごとにとりあえず油カウンターが自動で乗る
毎ターンの戦闘フェイズで1点とりあえず撃てるのは偉い
例えば、《婚礼の発表》トークンを撃ち落としてブロッカーを排除してから殴りに行ける
《記念ファサード》での強化も見込めるので、出たターンで2/1から開始、次ターンに4/1で殴る動きも悪くない
そして、終了ステップ開始時に生け贄に捧げられることで、《溌剌としたヒューズリング》に油が乗るのだ
実質、毎ターン2点撃てると言っていい
で、ここをサポートするのが《蘇りし悪夢、ブレイズ》
同じ3マナなんでちょっとマナ帯がかぶるんだけど、こいつが盤面にいれば、毎ターン終了ステップに溶鉱炉トークンを生け贄に捧げることができて無駄にならない
2ライフゲイン+1ドローorクリーチャー除去と、優秀な効果を毎ターン得られる
《ウラブラスクの溶鉱炉》とベストマッチである
さらに、《ウラブラスクの溶鉱炉》を無駄にしない、もう一方の相方が《敵対するもの、オブ・ニクシリス》
こいつ、このデッキではいろんな所とシナジーするんでとにかく偉い
とはいえ、溶鉱炉トークンとのシナジーはそこまでではない
適当なタイミングで、第2メインで溶鉱炉トークンを犠牲コストにして出てくることができるというだけ
でも、効果は絶大である
盤面を失うことなく、忠誠度3で2体出てきたりすることがざらにあるのだ
時間が経っていれば、忠誠度6とかでコピーが降りてくる
つまり、忠誠度3と忠誠度6で盤面に降りてくるわけであり、コレはもう実質「3マナ3点+X点(Xは《ウラブラスクの溶鉱炉》の上にある油カウンターの数にに等しい)のダメージを与える」と言って過言ではないのだ
そして、《ドロスの魔神》である
4マナ6/6飛行、相手のクリーチャーが死亡したら2ライフロスさせるのが弱いはずがない
ビートプランにおけるラスボスがこいつ
そして、前述の通り4マナ4点撃ち込んでから盤面に出てくるのだ
適当な飛行クリーチャーを落としておけば、殴り切って勝てる
油が切れそうになっても、《記念ファサード》や各種増殖でごまかせる
ごまかしたらついでに火力が飛んで、相手のクリーチャーが死亡したら2ライフロスだ
なにこれ、メチャ強いやん
ちなみに、油が尽きそうになった場合だけど、《敵対するもの、オブ・ニクシリス》《蘇りし悪夢、ブレイズ》で生け贄に捧げて対応はできる
なんとなれば、《裏切りの棘、ヴラスカ》で宝物・トークンに変えてもう一仕事してもいい
それなりに対処方法はあるので、あまり心配はしていない
そして、最後に全てのパーツをまとめ上げる《裏切りの棘、ヴラスカ》
このデッキでの仕事は主に増殖エンジンである
-2での疑似除去ももちろん強いんだけど、そんなことより1ドローしながら増殖できるのがめちゃ強い
仮に、盤面に《記念ファサード》《溌剌としたヒューズリング》《ウラブラスクの溶鉱炉》《敵対するもの、オブ・ニクシリス》とそのコピーに《ドロスの魔神》がいたとして、増殖するとそれだけで1×7点ダメージが飛ぶ
実際にはここまでカウンター持ちがいるわけではないけど、《記念ファサード》で適当な場所に油カウンターを置いておくなどしておけば、だいたい3~5点くらいは期待できる
《裏切りの棘、ヴラスカ》(と、一応《胆液まみれ》)の増殖先は多いに越したことない
それだけ《完全なる統一》でのダメージが伸びるからだ
そういう意味では、《記念ファサード》とヴラスカは相性がいい
《記念ファサード》で増殖先を増やし、ヴラスカの増殖でファサードに油を注いで次の増殖先への足掛かりにできる
そういう意味では、《敵対するもの、オブ・ニクシリス》もコピーを生むことで、増殖によるダメージ増加に貢献している
この辺が特にヴラスカとのシナジーが効いているところになる
後は、各種除去と適当に《黙示録、シェオルドレッド》を添えて完成である…と思っていたんだけど、やっぱシェオルドレッド浮いてる
ココはドローエンジンにならんか?
とは思いつつ、やっぱ4マナでどっしりと腰を据えてくれることで、《完全なる統一》前後をしのいでくれるし、ライフゲインもありがたかったりするのだったり
ここは、安定を図るためにもシナジー外からの投入となった
ちなみに、土地26枚である
これまでの記事を見てくれている方であれば、お分かりであろうが、ちゃんと土地を入れていることがどれだけ偉いことか
真面目に組もうとしたというのが、ここだけでよくわかる
で、回して見た感じだけど、やっぱ強い
このデッキはいいぞ?
すでに、上に書いたことが全てなので、回り方については割愛する
ビートプランからそのまま殴り切ってもいいし、《完全なる統一》まで行けたら後は油を溜めてチビチビと打点を撃っているだけでもいい
《完全なる統一》と《敵対するもの、オブ・ニクシリス》だけで勝った対戦もあったし、逆に《溌剌としたヒューズリング》と《ウラブラスクの溶鉱炉》に《敵対するもの、オブ・ニクシリス》を添えて殴り勝つこともあった
この時はヒューズリングが7/1とかになってて面白かった
問題点もいくつかある
まず、アーティファクト/エンチャントにタッチできないこと
《削剥》《絶望招来》などのわかりやすい対策を省いてシナジーに寄せたので、ここはもう致し方ない
地味に、アーティファクトはワンチャン、《蘇りし悪夢、ブレイズ》が血・トークンを食えば割れないこともないが、相手次第だ
エンチャントも《完全なる統一》を食えば…でも、それやる?
次に、ドローエンジンのなさからくる、中盤以降のリソース不足
血・トークンによるルーティングか、《蘇りし悪夢、ブレイズ》による強制ドローくらいしか手段がない
このため、除去が多いデッキ相手には苦戦しがち
《完全なる統一》を5ターン目にプレイするのは強い動きではないので、そこまででリソースが尽きてて盤面も取られてると、そのまま何もできずに負けるパタンがある
あと、そもそも《完全なる統一》や《ドロスの魔神》といったフィニッシャーが引けずに終わったり
コントロール相手には、《ウラブラスクの溶鉱炉》が通らないと何もできずに終わることも多いし、そもそも溶鉱炉もマナ総量3マナ以下ということで、何となれば《血清の罠》のバウンス対象になった挙句、増殖のタネになるなんてこともある
アグロに対しては、3ターン目が弱くて押し切られることが度々あったりするものの、《黙示録、シェオルドレッド》《ドロスの魔神》の展開で時間を作れたら、《完全なる統一》から全部焼き払って勝つこともあって、微不利くらいかなと
序盤展開を有利に進めて、クリーチャーで勝つか《完全なる統一》で勝つか、いずれにせよ強みを押し付けることで勝つデッキになっているので、先手番でしっかり勝ちたい所
回してる感じでは、3~4ターン目が重要な感じがしていて、ここで前に出るか除去に回るかはしっかり判断したい
これは、今のヤヤのデッキにも言えるけど、改めて認識を深めた
やっといてよかったぜ
ここにヤヤがいればなぁ…という気持ちだけはどうしても残るものの、いいデッキになった
コレはまた、適当なタイミングで回しておきたい
注意表記
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