Butterfly
木村カエラさんの「Butterfly」って歌があるじゃないですかぁ〜(馴れ馴れしい書き出し)。僕はあの曲が本当に好きでしてね。メロディといい、歌詞といい、素敵としか言いようがなくて。2009年にリリースされた時は、2005年に結婚した奥さんのウエディングドレス姿を思い出して、聴きながらさめざめと泣いたりするプレイを堪能していたワケですが、2011年に娘のマナ子(仮名)が生まれてからは「娘のウエディング姿」を想像してさめざめと泣ける…ってな調子でね。たぶん今、泣く演技をする必要に迫られたら、高確率で脳内にこの曲を流すんじゃないかしらん。
ただ、例えば以前、横浜に住む親友夫婦の奥さんの方が「マナ子ちゃんに結婚してほしくないんじゃないの〜?」なんて言ってきたことがあったんですが、そういう風に勘違いしている人が一定数いるんですよね。悪気はないんでしょうけど、率直に書くと、結構イラッとしちゃいます。いや、言いたいことはわかりますよ? 「手塩にかけて育てた娘が他の男に取られてしまって〜」的なことが言いたいんでしょ? でも、娘は自分の所有物じゃないし、恋愛の対象でもないし、むしろこっちは「1人の人間の人生」を「親という立場=特等席」で見られるのが何よりも楽しいのだから、結婚のようなイベントは大歓迎。というか、結婚式で娘が「お父さん、お母さん、お世話になりました」的な「感謝の手紙」を読んでくれたりしたら、恐ろしいほど泣いた結果、衰弱死するんだろうな…なんて思うだけで涙が出てきます。ああん、そんな風に死にたい…そんな風に死にたいよぅ…(心が疲れている文章)。
そりゃあ、さすがに僕だって娘が『北斗の拳』の雑魚キャラのような奴と結婚することになったら止めたくなると思いますが、とはいえ、それもまた彼女の権利と思いたい。昔、確かRHYMESTERの宇多丸さんが仰有ってたんですが、「誰にでも失敗する権利がある」ワケで。娘の人生、別に誰と結婚しようと、結婚しまいと自分の意思で自由に生きて、もし失敗したらそれをまた教訓に楽しく生きてくれればノー問題。親としては、彼女が落ち込んだり、苦境に陥ったりした時は助けてあげたいぐらいの距離感でいたいなぁと。結局、親が子にできることなんて、愛情を持って育てることと、本人が望む進路に行ける財力を確保しておくことぐらいじゃないですかね、たぶん(まぁ、僕がその両方ともちゃんとできているかどうかは微妙ですがー)。
だから、もしこれを読むアナタが、子どもがいる人に対して、「結婚してほしくないんじゃないの〜?」的なことを言うタイプの方なら、今後は言わない方がベスト…って、ここまでの文字数が約1000字なんですけど、我ながらつまんねー文章だな…と自己嫌悪ですよ。やばいな、コラム的な文章って難しいな、やっぱり。じゃあ、もう仕方ないので聴いてください、木村カエラさんで「Butterfly」(ラジオパーソナリティ風の文章にドヤ顔を添えてーー)。