さよなら船便、3カ月後にまた会おう。船便発送したものなど【海外引っ越し準備編③】
そろそろ1年経ってしまう。いや、まだ1年なのか?うーん、時間の感覚がここ数年の体感とまるで違う。
忘れる前に記録しておきます。
出国から遡ること約2カ月半前。
エジプトへの引っ越しに先立ち、最初に発生したミッションが引っ越し荷物の発送、いわゆる「船便」の発送であった。
まず海外引っ越しをする場合の荷物は、大体が以下のパターンに振り分けられる。
①船便
②航空便
③トランクルームに預ける(賃貸などの場合)
④搭乗便での預け荷物・手荷物(移動当日のスーツケース、リュックなど)
特に駐在として、社からの補助ありで海外引っ越しをする場合には、これらを組み合わせることが多いと思う。我が家もこれらを全て使った。
ただでさえ大変な引っ越し。
海外引っ越しではここに
「時間差で必要なものと条件を見極めて、荷物を収集&振り分けていく」
というなかなかの労力を必要とする。
しかしこの見極めこそが、慣れない異国生活のスタートアップに直結してくる。
というか、この荷造りこそが駐妻(駐夫)の最初の重要ミッションである。
全ての荷物の発送を同時にやるご家庭の方が多いのかもしれない。
しかし我が家は、夫が一足先にスーツケースのみの正に「身一つ」で赴任済みなのもあって、家の引き払いより2カ月早く船便を出した。
船便の特徴
【メリット】
▶安い
…会社補助にも限りがあるので、ギリギリまで国内で使うもの以外は船便で送ることになった。
早めに送って国内で不便になるか、国内の引っ越しと合わせてギリギリで送って、渡航先で数カ月荷物を待つかの2択を迫られることになる。
▶大型のものを送ることができる(家具、家電など)
…海外は家具・家電付き賃貸が多い。オーナーや不動産会社の人と交渉して、入れてもらえるものも多い。とりあえず言ってみたもの勝ち。
我が家が送った大型のものは、スチールラックやチャイルドシート、ダイソンのファンなど。電動自転車を中東に送ったという強者も聞いたことがある。
【デメリット】
▶時間がかかる
…エジプトは到着まで約3カ月かかった。これに関しては距離、その時の国際情勢、税関で荷物が引っ掛かるかなどが関係する。
航空便は早いが高い。会社の補助がある場合は容量など要確認。
▶食料、液体、化学物質を含むもの(化粧品など)は送れない
…これは、正直「引っ越し業者と担当者、時期、その国の輸出入の条件と税関での運による!」
本当に聞く人によって全然違くて、最後まで頭を悩ませた。
同じ時期にエジプトに引っ越した人でも「本当はダメだけど入れていいですよ」と、調味料やレトルト食品を普通に船便で持って来れた人もいた。
我が家と同じ業者でも数年前に引っ越した人は大丈夫だった。
が!!
我が家は今回一切送れなかった!!!
事前に細かく品物の確認をしたのがやぶ蛇だったか…?と思い、船便発送当日にこっそりお茶っ葉と海苔を入れてみたが、見つかって断られた。
▶新品、同じものを大量には送れない
あくまで「引っ越し荷物=家の中に元々あるもの」という考え。新品や大量の同じ品は関税をかけられる恐れがある。
タグ付きの物や、未開封の箱などは一度開けるように指示があった。
あと地味に困ったのは、炊飯器が不可であった。
見た目にわからなくてもリチウムバッテリーが使われているのがあるとかないとかで、混乱を避けるために全部不可、という感じ。
海外対応の炊飯器を買っていこうと思っていたのに…(渡航後に本帰国する駐在家庭から買った)
こちらも普通に送れてる人もいるので謎。
船便で送る荷物に関しては、以下も参考になると思う。
これに追加して、渡航先の国特有のNGが業者から知らされる。
細かいことは大使館や外務省のHPでも調べられるが、調べすぎると頭パーンとなる。
船便に入れたもの
それでは実際に我が家が船便で発送したものをざっくりと。
「エジプトにない (or入手困難)で、持ってきて良かった!」というものは◎になっている。
【家具・家電】
◎変圧器(1つあると日本から持ってきた家電を使えるので便利)
海外対応ドライヤー(毎日使うので、変圧器使わない方が楽)
扇風機(売ってるけど、こちらのは体育館にあるのくらいでかい)
シャトルシェフ(電源なしで保温調理できる。電気に不安がある国にとてもおすすめ)
スチールラック(キッチン用とおもちゃ用)
調味料や乾物、粉類をストックするプラスチックラック
ブレンダー(変圧器をつけ忘れて、エジプト来て1回目の使用で破壊)
チャイルドシート(使わず)
カーペット(掃除が面倒なので、敷かなくなった)
体重計(スーツケースを計ったりにも)
【衣料品】
家族分の服(衣装ケースごと×8個分くらい。旅行も考えて、ウルトラライトダウンや水着などオールシーズン)
夏用タオルケット
冬用の軽い毛布や薄い羽毛布団(こちらの毛布、用意されていたものは死ぬほど重かったので、持って来て良かった)
シーツ(元々ついてたので使わず)
◎タオル類(現地にも売っているが、洗面所とかで使いたいスポーツタオル型のものや、薄手のバスタオルなどはあまり見ない)
屈強なスニーカー(日常生活が悪路ゆえ)
【キッチン関連】
◎日本特有の調理器具(包丁、まな板→現地の物でも代用出来るが、使い慣れたものがうれしい。菜箸、しゃもじは売ってない)
◎和食器(お箸は売ってないと思ってよい。割り箸はある)
繰り返し使えるラップ
冷凍ご飯ケース(ラップが切りづらいため)
◎ラップ(外国あるある。切れない)
◎魔法瓶の水筒×家族分(日本の技術最強。冷たさありがとう。子ども用には100均の水筒底カバーを付けている)
◎三角コーナー&排水溝ネット(配管が細く古くて詰まりやすい)
※【補足】カイロ近郊のショッピングモール内にはIKEAもあるが、同じものでも日本より高額なものが多い
【生活雑貨】
◎無香料のウェットティッシュ(売ってるもの大体匂い付きなので。口拭く時辛い)
衛生用品(ティッシュとトイレットペーパーは持ってこなくて良い。その他はあっても日本の物がいいよね…というものが多い。オムツはパサついてるパンパースはスーパーでも買える)
アレクサ(radicoで日本のラジオが聞けたり)
棚の中を整理する棚や収納用品などの便利グッズ(100均で売ってるようなプラケースとかが、すぐ壊れるのに高いよ…)
クイックルワイパー
本(図鑑、世界地図、ガイドブックはあると意外と見る)
文房具(ボールペンとか日本製最高)
最低限の防災グッズ(懐中電灯、緊急用トイレなど)
ジップロック的なもの(日本のが安くて丈夫)
【子ども関連】※ここは基本的に全部◎
工作用具(幼稚園関連でやむを得ず工作することがある、かも。紙類やシール、絵の具など日本のものの方が安くて種類豊富)
トイレ関係グッズ(踏み台や防水シーツ、おねしょパンツなど)
ジョイントマット(床に座れるようになるのでおすすめ)
お弁当用品(ドーン!て入れるランチボックス的なのは現地で売ってる。繰り返し使えるシリコンカップが重宝している)
子ども用靴(成長を見越して0.5㎝刻みでいくつか。質の良いものはないorとても高い)
絵本(成長を見越した絵本のチョイスをいくつか。色々な国の人や建物に触れる機会が多いので、国旗カードや世界地図もよく見ている)
おもちゃ(お気に入りのかさばるおもちゃは出来れば船便で送りたい。数カ月遊べないことの説明に苦心するが…)
船便に入れなくて後悔したもの
壁掛け時計(意外と手ごろでかわいいものが売ってない)
来客用のスリッパ(日本で使うようなルームスリッパは見たことがない。そう、ここは土足の国)
便座シート(冬ダイレクトは地獄。日本とサイズが違うので貼るタイプおすすめ)
クッキングシート(こっちのはくっついちゃうのが多い)
食器用スポンジ(へたるの早い。地味にストレス)
お次は航空便に続く