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自転車をピカピカに"再生”して、次の世代へパス!!
身近な所からピカピカに”再生”させる第1弾として、こちらやってみました。
社内の社員さんのお子さんで、お姉ちゃんが使ってた自転車を弟さんが使えるようにピカピカにできないかとご相談を頂き魔研(マッケン)がチャレンジしてみました。
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部品をばらして、電動のダブルアクションサンダーとNikkenのマジックタックペーパーを使い錆を落としたり塗装下地の足付け研磨を行いました。
ここで使ったNikkenのペーパーはマジックタックペーパーの粒度はP150です。
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書き始めからいきなりペーパーの売込みみたいになってしまいましたが(^^;
綺麗にする時の作業で、研磨作業がはじめに入ってくる事が多いんですよ。もちろん、私たちは迷わず研磨を入れますし他のやり方でも正解だと思います。でもとことん綺麗にするなら”研磨”がお勧めです。
更に、細かい話になってしまいますが、
何故P150の番手なの?
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それより粗い番手(例えばP60とかP80)を選ぶと作業は早いですが深い傷が入ってしまいます。深い傷が入ってしまうと消すのがすごく大変です。
また細い番手(P320とか)だと傷は入りにくいですが古い塗膜の除去や錆を落とすのに時間がかかります。
そこでP150の番手がちょうどいい番手というわけです。
もう少し早くしたいならP120とかP100くらいまでにしとくのがいいかもしれません。
機械で研磨できない所はペーパーを折り曲げて手研磨をします。手研磨の方がサンダーで研磨するより深い目が入りやすいので一定方向だけでなく色々な方向に動かす所がポイントです。
Q:ここの作業で大変だった所は?
-自転車のフレームに貼ってあったシールの除去
ネチャネチャのシールは研磨すると目詰まりしやすく、しっかり落とさないと塗装ハジキの原因になってしまうので綺麗に落とすのが大変でした。(防犯登録のシールは作業中、マスキングで保護しました)シール剥がしスプレーとかもあるんですが、やっぱり研磨が好きなんです(^^;
-自転車のペダルの分解方法に悩んだ
自転車をこぐ方向と逆ネジになっているので正・逆理解してバラすのが難しかったです。
で、私がこれ見てすごいなぁって思った写真がこちらです。
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ハンドル内部がまさかこんなになってるとは思ってもみませんでした。
資料外の写真ですが載せさせて頂きました。ここはベアリングの動作チェックのため部品も細かくバラして動きが悪いのにはグリスを塗りました。ちなみにハンドルの所に使われているのはスラストベアリングといって縦の軸に対して横加重で動くベアリングなんだとか。
ここは昔、製造ライン一筋の魔研(マッケン)なので自分達が使う製造機のメンテナンスもこまめにやっていた経験もありこういった作業はいつもこなしてるのはすごいなって思います。(毎回こういった知識を私も学ばせてもらってます)
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研磨が終わった後は、表面についた研磨カスなどを落とすため中性洗剤で洗いました。しっかり洗浄しないと部品についた研磨カスが残っていると塗装ハジキの影響になってしまうからです。(ハジキとは塗装が止まらず色が落ちてしまう事を言ってます)
塗装しない金属部品は防錆材で錆びないようにしました。(55-6スプレーでシューってやる感じです)
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子供さんはトーマスが好きだとの事で、水色・赤をテーマに塗装をしました。(使った色は赤・黒・水色・シルバー)
今回はコストを押さえるため100均のラッカースプレーでやってみました。吹き付け量や塗装具合は良かったのですが容量が100ml/本と少ないのが難点で7-8本くらい使ってしまいました。
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サドルは代わりになる物がなかったので、使っていないテニスラケットのカバーがちょうどよさそうだったので代用してみました。
シートを貼る時にホームセンターにあるタッカーを買って使ったのですが、針が長すぎたので自分でカットして短くして使ってみました。
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こちらは去年実施したのですが今も大切に使って頂いているとのことでした。
魔研(マッケン)は正月休みに息子さんのやつもやったみたいです。
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これをやってみての魔研(マッケン)の気づきは。。。
-子供の成長が早い(4~6歳)
-バラした部品でタイヤ(若干の消耗)、ブレーキはほとんど消耗してない
この時期の子供さんが使われているものってけっこう同じように使えなくなってすぐに手放す物ってあるかもしれませんね。また次回をお楽しみに。
ありがとうございました。