非常口が選ぶおススメ商業BL~22冊目~
忘れる君との300日
著者:浅井 西 先生
出版社: 徳間書店
レーベル:Charaコミックス
久々の更新になります。
22冊目はこちら。
もし、あなたの愛する人の記憶が1日で消えてしまうとしたら・・・そんな切ないお話です。
とある彗星の影響で記憶障害を患ってしまったアラタと、幼馴染の理人。
理人は日々記憶を失うアラタを水族館に連れていくところからお話は始まります。
いきなり日常の描写から始まるので最初は戸惑いましたが、ストーリーが進むにつれてその「戸惑い」が「ヤバい」に変わります。
何気なく描かれてる日常は、壮絶なものだったのです。
記憶を失ったまま、今の幸せな時間を続けたほうが良いのか。
記憶を取り戻して、辛い現実と向き合うべきか。
そして、タイトルの300日に再び彗星が近づき・・・
2人がどんな選択をするのか、ラストは必見です。
この作品で一番好きなシーンが、自分の記憶が1日しか持たないと知ったときの、アラタのひと言です。
そのひと言にアラタのすべてが詰まっていて、切なすぎて涙腺崩壊しました。
※5話目のあのシーンです
また、何度も出てくる海の描写は美しく、切なく、儚い。
今聞こえている波の音、匂い、その全てを明日には忘れてしまう。
まるで行ったり来たりする波のように。
そんな日常に、あなたは耐えられますか。
こんなに泣ける商業BLに出会ったのも久々です。
是非、映画化して欲しいですね。
皆さんも、是非。
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