コロナのワクチンも大切だけどもっと大切なワクチン
こんにちはカミヤです。
皆さんはコロナのワクチン接種しましたか?
私はまだ地域の予約が取れずに、次の予約枠を待っているところです。
今回は、コロナワクチンと同等もしくはそれ以上に大切なワクチンの話をしたいと思います。
大切なワクチンとは、「子宮頸がんワクチン(※後述HPVワクチン)」です。
コロナより死亡者数が多い子宮頸がん
20代や30代の女性にとっては、コロナよりも子宮頸がんの死亡者数の方が多いです。
厚労省の発表を見ると、1月6日時点の30代までの死亡者数は12人です。
一方、子宮頸がんでなくなる女性は、年間約2,800人です。(すべてが20代、30代ではありませんが)
コロナと子宮頸がんの死亡者数は、圧倒的な桁の違いがあります。
さらに子宮頸がんで死亡しなくとも、子宮の全摘出や部分切除などしないといけません。
将来の妊娠・出産に影響が出る場合もあります。
これだけ将来に大きな問題を残す子宮頸がんですが、残念ながら日本では予防のためのワクチン接種がほとんど進んでいません。
HPVワクチン後進国日本
日本でのHPVワクチンの接種率は、1%未満になっています。
イギリスやオーストラリアなど先進国では、ワクチン接種率は約8割です。
他国ではHPVワクチン接種により、子宮頸がんに罹患する女性の数は優位に減っています。
HPVワクチン接種で子宮頸がんの罹患率が減る理由は、子宮頸がんの原因がウイルスによるものだからです。
子宮頸がんを引き起こすウイルスは、ヒトパピローマウイルスという名前のウイルスです。
このヒトパピローマウイルスはいろんな種類があり、子宮頸がんの原因になるものやイボになるものなど様々です。
このウイルスは誰でも感染する可能性があるウイルスです。
性経験のある女性であれば、50%以上は一度は感染していると言われています。
HPVワクチン接種が進んでいるオーストラリアでは、2028年までには新規に子宮頸がんにかかる人はいなくなるとシュミレーションが出ています。
日本は他国と比べてHPVワクチンの接種がかなり遅れていることがわかります。
HPVワクチン接種で子宮頸がんは減らせる
HPVワクチン接種で子宮頸がんにかかる可能性はほとんど減らすことができます。
日本産婦人科学会の研究によるとHPVワクチンを接種することで、ヒトパピローマウイルスの感染を減らせることがわかっています。
性経験をする前にワクチンを接種した場合、子宮頸がんになるリスクを大幅に減らすことができます。
HPVワクチンを接種することで、将来子宮頸がんになる可能性を減らすことができます。
しかし、日本でワクチンの接種が進まないのは理由があります。
それはメディアによる間違った情報の流布にあります。
メディアの情報を鵜呑みにしてはいけない
少し昔にHPVワクチンを接種したことで、後遺症が出たというニュースが広がりました。
ニュースで大々的に報道されたことにより、HPVワクチンを接種する人は殆どいなくなってしまいました。
ワクチン接種は危険だ!後遺症が出る!というのは、今のコロナと似ている状態ですね。
後の研究で、ワクチン接種と後遺症は関連性がなかったとわかっています。(名古屋スタディより)
メディアは誤報であったとニュースを流すことはありませんでした。
結果として、HPVワクチンは危険なワクチンと認識が続いているのでしょう。
ワクチン接種はリスクとリターンを考えるべき
メディアはよく間違った情報を流したりします。
よって自分で判断しないといけないことがあります。
ワクチンを接種する時は、リスクとリターンを考えて接種するべきです。
HPVワクチンで言えば、
○リスク
・ワクチン接種後腕がはれる、痛む
・子宮頸がんになり、将来妊娠できなくなる可能性がある
○リターン
・子宮頸がんにかかる可能性を大きく減らせる
リスクはほとんどなく、HPVワクチンを接種するメリットのほうが大きいです。
コロナワクチンでも考えると、
○リスク
・接種後腕がはれる
・熱が出る、だるくなる
・最悪死亡する可能性もある
○リターン
重症化を防げる
一時期のリスクを飲めば、長期的にはメリットがあります。
ワクチン接種は、リスクとリターンを考えて接種をしてみてください。
メディアの情報を鵜呑みにすると、リスクばかりが目について正しい判断ができなくなります。
最後に
HPVワクチン接種で防げるはずの子宮頸がんがなくならない今の状況をとても残念に思います。
私は男性ですが、少しでも子宮頸がんで亡くなる方や妊娠できなくなる女性を減らせればと思います。
コロナのワクチンを接種するなら、HPVワクチンの接種もぜひ考えてみてください。
参考
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