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密かなる来年の目標

ここに書く時点で密かなるもなにもないわけだが、私の毎年の目標はいつも"継続+α"である。
ただ、来年は少し変わる。

もちろん、今やっていることについては継続+αの気持ちは変わらないのだが、新たな学びのゾーン『合組』を覚えることをしたいと思っている。

合組とは、産地や品種、蒸し具合などが異なる荒茶の特長を見極め、ブレンドすること。荒茶は香りの高いもの、味にコクのあるもの、水色が鮮やかなものなど実にさまざまな特長を持っています。製茶問屋の職人たちは、目、鼻、舌、手触りなど感覚と経験を活かして荒茶の特性をひとつひとつ敏感に感じ取っていきます(鑑別)。そして、それぞれの要素を引き立たせ、より価値ある煎茶になるようブレンドするのです。
また合組は、均一な品質のお茶を、より多くの消費者にいつも安定して提供するためにも欠かせない作業です。

味・香り・水色・形状においてさまざまな特長を持つ「荒茶」をバランス良く調和させながら良質の美しいお茶に仕上げる配合方法です。

https://www.ocha.or.jp/column/535/

実家は元茶問屋(去年廃業)なので、この作業をしていた。

私は固定された投稿にあるように、全く家業に関心のないまま大人になり、別ルートからお茶に出会って、お茶を作る方に興味を持った。
それから邪道と言われるだろうが、お茶と別のものを組み合わせブレンドしている。

最近はシングルオリジンといって、単一農園で採れた単一の品種のものが人気だが、私は幼い頃から実家で合組された煎茶を飲んできた。
最近まで実家でのお茶はそれを飲んできて(今は残ったものをまだ飲んではいるが)、たまに実家に帰って飲むお茶はやはり美味しいと感じていた。

父が元気なうちに(というと失礼だが)、その技術は教わりたいと思っている。
合組をすることで、自分好みの煎茶を作ってみたい、以前からそのようなことは言ったり書いたりしていたが、最近その気持ちが強くなってきた。

来年、と書いたが冬にはそんなに作業することもなくなるので、割と時間が取れる。
なので、それを父に言ってみようかと考えている。

あとは父と私が似ていて、とても短気なためそれが心配だ。
それもあって二の足を踏んでいたところもあるが、一度聞いてみようかと思う。

一朝一夕で身につくものではないので、それこそ生涯勉強だ。
でも学びがあるというのはきっと人生を楽しくさせるので、お茶について作り手としてもまだまだだが、少しでも成長していきたいと思う。

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