【自己PRが苦手な人のための自己PRのススメ】最終回 例文で解説!
こんばんは!かみやと申します。
ついにこの「自己PRが苦手な人のための自己PRのススメ」最後の記事になります。
張り切っていきましょう。
本日もよろしくお願いします!
現状確認
このコンテンツを第1回から読んでくれた方は自分が書くべきエピソードがわかっている状態です。
今回は例として、前回の作業で見つけた希少性のあるエピソードを使って自己PRを作っていきます。
もし「エピソード無いです!」という方は、前回の内容で「希少性のあるエピソードの見つけ方」を徹底解説していますのでぜひご覧になってください!
PREP法
ここからはエントリーシートの書き方・流れを説明します。
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まず話の流れは「PREP法」を使います。
こちらは「結論(Point)」、「理由(Reason)」、「根拠(Example)」、「結論(Point)」の順番で説明する方法です。
第2回で紹介した「エアコンのPR」もPREP法に基づいて文章化しました。
ぜひこちらから確認してみてください!
このPREP法を自己PRに落とし込むと、「自分の強み(結論)」、「エピソード(理由・根拠)」、「自分の強み(結論)」の順に書いていけば良さそうです。
ここでお気付きかもしれませんが、冒頭の結論と最後の結論の内容がどちらも自分の強みになっています。
最後の部分に限り、この強みを貴社にどういうメリットをもたらすか、貴社でどう活かすかを伝えましょう。
PREP法は仕事で多用しますので、詳しくはこちらの書籍で見てみてください!PREP法以外のテクニックも図解されていて非常に読みやすいビジネス本です。
自分の強みの探し方
ここでまだ解説していなかった部分があります。
それが「自分の強みの探し方」です。
ここで提案したい方法が「アピールすべき強みを逆算して考える」です。
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ほとんどの企業のホームページでは「求める人材」や「社風」を紹介しています。
もし紹介されていないのであれば説明会やインターンで直接聞いてください。内定を頂いた後も大切な要素になっています。
みなさんにやっていただきたいことは「求める人材から逆算して、アピールする強みを選ぶ」ということです。
例として、入社したい企業の求める人が「何事にも恐れず、考えるよりも行動できるフレッシュな人」だとします。
このとき「私は”課題を設定し、解決する方法を企画する力”に自信があります。」とアピールする学生の方はおそらく選考を通過できません。
選考は企業と学生のマッチング度合いを確かめるものです。「お客様がもとめてないモノ」を提供すれば当然断られます。
ですので、自分が持っているエピソードの中から「求められている強み」を表現できるものを選び、それを使った自己PRをつくりあげましょう。
書きたい強みを決める→エピソードを思い出す
このような探し方だと、エピソードをアピールしたい強みに近づくよう捏造しがちです。面接で深堀された時に大変なことになります。
次に、「エピソードで表現できる強み」を言葉にする作業を行ってください。
・工学部だけど他校にはない珍しい学科に所属→リサーチ力、好奇心
・バイト先だけでなく他店のシフトに入り、様々な上司の人に接客販売を教えてもらった→行動力、目標達成に対する貪欲さ、向上心
・〇〇部に入部し、未経験だったけど「自分だけの練習方法」を見つけて大会で記録を残すほど成長できた→自己分析力、課題発見、課題解決力
・生活していくなかで、「家事が面倒と思わなくなる方法」を見つけた→自己分析、課題発見、課題解決力、自立意識
・生活費削減のため家電製品の値引き交渉をし始め、交渉成立しやすくなる方法を見つけた→提案する力、交渉力、分析力、課題発見、課題解決力、節約意識
・ヒッチハイクで東日本を制覇した→行動力、勇気、初対面の人に信用してもらえる力
いざ、実践!
強みを確認することができました!自己PRを書く素材がそろったので書いていきましょう。例文の設定はこちらです。
新卒、メーカーの総合職志望。この企業が求める人物像は「ゼロから1を生み出せる人」。PRしたい強みは「課題発見・解決する力」、使うエピソードは「家事を面倒だと思わなくなる方法」
それでは書いていきます。家事といってもたくさんあるので「毎日の夕飯づくり」に絞ります。
私は課題を発見し、限られた条件で解決することに自信があります。大学入学と同時に一人暮らしを始め、自炊というものに初めて取り組みました。しかし、毎日の夕飯を作ることに苦戦してしまい、不健康な食生活を送るようになりました。この問題を一切お金をかけずに解決するために、2つの方法を実践しました。一つは曜日ごとにご飯のジャンルを決めることです。献立で悩むことを無くすことで、家事に費やす時間を減らしました。二つ目は、夕飯の写真を365日間SNSにアップすることです。他人に見られる環境に身を置くことで、「見栄えが良く、栄養バランスの取れた食事をつくらなければ恥ずかしい」という意識を作りました。好評価を得ることでやる気が芽生え、現在も続けることができています。私は限られた環境のなかで成果を生む仕組みをつくる力を貴社で発揮し、貴社の「日本で一番の広告会社」という目標達成に貢献します。
少しガクチカっぽくなってしまい申し訳ありません!結論は太字にしてあります。
わたしが所属している学校の就職アドバイザーの方に伺ったところ、
ガクチカは「大学生活で頑張ったこと」が主流ですが、自己PRは「自分がどんな人か」を伝えるものですので大学生活でも高校時代でも、いつでも構いません。
とのことでした。
失敗の数を増やす
「完成した!あとは本選考のときまで保存。」で終わるのは少しこわいので、実際に通過するかどうか「選考ありの1Dayインターン」で試していきましょう。
失敗の数はデータの数なので、より精度が高い分析ができるはずです。
もし通らなかったら文章力が求められているレベルに達していないかもしれませんし、この「自己PRが苦手な人のための自己PRのススメ」のやり方が合わないのかもしれません。
いろんな人の手法を試してみて、自分に合う書き方を探してみてください。まだ時間はいくらでもあります。
わたしも選考通過のデータを増やせるよう頑張ります。
さいごに
長い間、「自己PRが苦手な人のための自己PRのススメ」を読んでいただきありがとうございました。
このコンテンツのキーワード、「上位互換」についてこんなものを見つけました。
「誰ひとりきみの代わりはいないけど、上位互換が出回っている」
こちらは宇野なずきさんの歌集にある短歌です。
わたしはこの短歌がおもしろくて好きですし、正しいと思います。
しかし、「自分の人生の上位互換である人」はなかなかいないのではないでしょうか。
能力を基準に世界を見渡したら上位互換の人ばっかで嫌になりますが、自分の経験や人生を基準にしてみましょう。
親はもちろん、お世話になった学校の先生は違う。友達も違う。学校の帰り道も、昨日食った晩飯も違う。家族とした会話、気付けたこと、寝る前のルーティンも違う。
「人生の互換性が成り立つ人間」はいないといっていいでしょう。
就活は「能力」をぶつけるのではなく、「今までの人生」をぶつけ、
「わたしという商品は今しか買えません。在庫も今目の前にある現品限りです。お買い求め下さい!!」
の精神でいっしょに乗り切っていきましょう。
また、「選考が通らない」は自分の存在を否定されたのではなく、
うまくマッチングできなかった。このまま入社していたほうが、後々ズレが生じてお互いにしんどいし大変
ということなので、落ち込まずにいきましょう。
わたしもいっしょに頑張ります。
この方法が「就活どこから始めればいいの、わからない」という人のやる気の着火剤になれば幸いです。
今後は別のコンテンツも投稿する予定ですのでご期待ください。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!
かみや