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世は正にノイズキャンセリングTWS戦国時代

数ヶ月前デビューしたソニーの新TWS、WF-1000XM3。発売して直ぐに購入しましたが、いやはや衝撃的な出来でしたね。前世代でネックだったBT接続元との通信の安定性もほぼ問題無くなった上で、電車の騒音が殆ど気にならなくレベルでノイズキャンセリングをしてくれる完全ワイヤレスイヤホン(以下TWS)がこうもポンと出てくるとは。いやはや、年始に買ったMW07が泣いている(財布も泣いている)
なーんて思っていたら、10月末にAppleから予てより噂されまくっていたカナル型のAirPodsが唐突に発売した上にノイズキャンセリングも搭載してるとか予想外すぎますよね。いよいよMW07が咽び泣いています(財布も咽び泣いた)

まず前提としてTWSのメリットは、兎にも角にも"ケーブルが無い"に尽きます。電池も小さいのしか詰めないしドライバ口径も数も限界がある、これ以外にメットなんて無いに等しいですが、このメリットが絶大すぎるジャンルなのでここまで市民権を得る事が出来ました。
イヤホンが耳からポロリと外れやすいのは本体が外れやすいのでは無く紐の重さで重心が下がるからです。汗が滲む夏はあの紐が肌に擦れる不快感、冬は厚着に引っ張られるし座りも悪い。仕舞えば絡まり、出せば座りの良い位置にセットする手間。それらが全て無くなります。3年前を思い出しても正直ノイズキャンセリングなんかより革命的でした。

そしてこの2機種、まぁメーカー的にも機能的にもバッチバチなのでいたる所で比較レビューされていますが大体は音質とカスタマイズ性だけはWF-1000XM3、あとはAirPods Proのが優れているという評価でまとまっているようです。
自分でも両方を交代で使って普段遣いをどうするかと思案していましたが、そもそも接続元がiPhoneなのでAirPods Proに落ち着きそうです。
高音域の鋭さ、低音の分離感がまったく別物と言いほど音が違うのでWF-1000XM3も捨てがたいですし、接続安定性はどちらもまったく不満は無いのですが如何せん持ち歩くにはケースが大きすぎる(ジャケットのポケットに入れるにも嵩張るサイズ)なのと耳に繋いだタイミングでもう繋がってるAirPodsとiOSの連携はちょっと快適過ぎましたね。
装着感もカナル型ながら耳穴の入り口を塞ぐ程度で圧迫感も少ない上に、奥に入れようが軽く乗せようが音が変わらないという不思議な形をしているので手軽さが倍プッシュです。WF-1000XM3は耳の差し込み具合で結構、低音の量とか変わるので余計に。
弱点と呼べそうなのはWF-1000XM3やMW07では一度も経験した事が無い、左右の同期ズレが買った翌日に発生したので、それだけは頻度は分かりませんが不安要素です。

TWSを既に使っている人でも2万円以上のハイエンドモデルを使っている人は中々見かけませんが、外や電車内でも家にいるような静かな環境が手に入るレベルに達しているノイズキャンセリングにはその価格のに見合う価値がります。コンプライ等のウレタンフォームを使ったパッシブでの外音遮断では得られない物です。
まだTWSを持って無い人にも、今のモデルから買い替えを検討している人にもWF-1000XM3とAirPods Proは2019年を代表するモデルであることは間違い無いので、どちらかを手にしてみることをオススメします。

もう3年も前からTWSを使っている身としては黎明期を抜けて2019年は完全に工業品として完成の域までステップアップした感じがしますが、年末に向けて遅れに遅れまくっていたQualcomm社製のワイヤレスイヤホン用チップ、QCC5xxxシリーズを搭載した製品がどんどんとリリースされる予定です。
既に海外では色々と発売が始まっていて一部を掲載します。

音響メーカーに限らず色々な所から発表されていますが、何とこのSoCを積んだ製品は漏れなくノイズキャンセリングに対応というBOSE、ソニー、Beatsのようなノイズキャンセリングに多大な投資をしている会社でなくてもノイズキャンセリング機能を手にする事が出来るという夢のような時代をもたらす事になります。
効果具合はまだ未知数な所がありますが、2020年のハイエンドTWSはノイズキャンセリングはあって当たり前、そこにプラスアルファが無ければ人気を得られない、2019年を超える競争の年になるかと思います。

まぁうどんPro一強は確実なんでしょうがね!

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