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2024 J2リーグ第37節 千葉vs長崎 ぷれびゅー?【限定復活】


過去に経験した全てを繋げて繋げてここにいるのだろうと思う。


フクアリ


あの日とこの日


この終盤戦でまたもジェフユナイテッド千葉のホーム、フクアリでの試合である。

覚えている…どころか試合の断片を容易に脳内再生できる人もきっと多いであろう昨シーズン最終節。

詳細は省く。
もし今シーズンからV・ファーレン長崎を応援し始めた人がいるならこの動画を見たうえで、当時置かれた状態をググッたりしてくれればいい。



あの日の想いが今シーズンの僕らをどこかで支えているのだろう。


2024年11月3日。今シーズンのアウェイ千葉戦がやってくる。
僕らが応援するV・ファーレン長崎とオリジナル10のJクラブであるジェフユナイテッド千葉は、とりたててライバル関係だとかそういうわけではない。
ただ近い順位で争うことが多い相手ではあるし、お互いがお互いを強いと認める相手であることも確かだ。

そして、去年のあの時とは立場が逆で「長崎は3位以上決定」「千葉はプレーオフ進出が決まらずにいる4位」というそんな状態で迎える1戦。

長崎はホームでのプレーオフ進出は確定させつつも、奇跡の逆転自動昇格を狙える立場で千葉のホーム フクアリに乗り込むというのは去年と似てるといえば似ている。
千葉は長崎との結果に関わらず次の山形戦を制することが出来ればプレーオフ進出は決まるものの、プレーオフ開催地を考えたならば4位でフィニッシュを狙いたいという、これも去年と似てるといえば似ている。

なんにせよ間違いないのは、お互い負けるつもりも引き分けで終わらすつもりも毛頭ない、ガチンコの上位対決になりそうだということだ。


データ的なもの


J公式より。

残り2試合で長崎の勝点69には4位以下のチームは届かないので3位は確定させたわけだが、2位の横浜FCが1分1敗or2敗の時は得失点差を考慮しても2位へ躍り出ることができるという僅かな望みも持っている。

4~7位は激戦が続いてる。ここ2試合どこも勝点を落とさないため、プレーオフ進出を賭けた争いは混迷を極めた状態にある。

現7位山形が負け、千葉 岡山 仙台に勝ちチームが出た場合にはプレーオフ進出が確定するが、ここまでの流れでいくと全ての決着がつくのは最終節までもつれると睨んでいる。




・長崎の日程

長崎の今後の日程。自動昇格が転がり込む場合もプレーオフに回る場合もあるが、とにかく全部勝てば昇格できるじゃん、と語る選手たちの言葉はとても力強く頼もしい。



・千葉の日程

今節よりも最終節の方が より大きい意味をもつことになる千葉だが、だからこそ長崎相手に勝って山形戦に進みたいはず。ましてやホーム最終戦である。激しいバトルになること請け合いだ。



・成績など

今季成績比較
長崎 19勝12分5敗 勝点69  67得点 37失点
千葉 19勝4分13敗 勝点61  66得点 42失点

長崎アウェイ戦績
8勝8分2敗   1試合平均 1.6得点 1.2失点
千葉ホーム戦績
12勝1分5敗 1試合平均 2.5得点 1.2失点

直近5試合成績
・長崎                                                 ・千葉
〇長崎 2vs0 群馬‪●                       〇千葉 4vs1 山口●
〇岡山 1vs0 長崎●                          ●愛媛 1vs2 千葉〇
〇長崎 4vs1 大分●                          〇千葉 1vs0 群馬●
●秋田 1vs2 長崎〇                          〇千葉 2vs1 甲府●
〇長崎 4vs1鹿児島●                       ●藤枝 2vs3 千葉〇

長崎→3連勝中 直近6戦5勝
千葉→直近5連勝中+ホーム5連勝中

色々読み取れることはある。しかしあんま長くなってもあれなので簡潔に言うと、どちらも好調でありながらも、どちらも立場的に負けられないということ、そしてお互いがお互いにとって勝ち目が薄い相手では無いということだ。

他、データ的なものはリンクを貼っておくので参考にしてほしい。攻撃系のスタッツはお互いにJ2トップクラスを誇り、意外と共通することも多くちょっとだけビックリする。


システムは一貫して4バックのようだ。選手の性質にもよるのだろうが4-4-2 または4-2-3-1を使用。攻撃的な守備と鋭いサイドアタックが特徴。

YouTubeよりスクショを拝借

後述する10 小森、7 田中和樹が特に警戒すべき選手だが、
テクニシャンの16 横山や14 椿も手強い。この日はサブスタートだった17 林も実績がある選手だ。

33 エドゥアルドは去年はジュビロ磐田でドゥドゥという名前で登録されていた。77 ドゥドゥとの被りを避けるためか(笑)。やたらミドルをぶちまけてくる選手で、チームの得点パターンのひとつ=こぼれ球を小森が押し込む…というものと噛み合っている。
去年暴れ回っていたそのもう1人の77 ドゥドゥは今年は大人しい印象。

直近の試合のハイライトなどを見てる限りは守備陣も守備能力より攻撃貢献度を優先して起用してる印象がある。22 佐々木も36 松田陸も、ロングパス精度に定評がある選手で攻め勝つという気概を感じるが、付け入る隙にもなるかなと思ったり。
見てて「あれ?」って思うような緩さというか空白と言っていいような大きな隙が生まれたりしてる。

ちょっと面白いデータがこちら。

引用すると

相手が3バック時
16試合 9勝1分6敗 29得点15失点

相手が4バック時
20試合 10勝3分7敗 37得点27失点

何が面白いかというと、そもそも得点数が多いのは置いておいて、
相手が4バック時の失点率がかなり高いのである。ここも長崎としては「その理由」を突き止めて、試合を優位に運んでいってほしいものである。

殴り合い上等のチーム作りをしていると思っていいだろう。



10 小森飛絢

こ千葉といえば、やはりなんといっても小森である。現在のところのJ2の得点王である。

個人的にはどこかイタリアのレジェンドであるフィリッポ・インザーギを彷彿させるような得点パターン(およびオフサイドでの得点取り消し)が多い。

彼の得点集を見れば割と千葉のスタイルも見えてくるので「小森すげー」だけではなく、どういったパターンが多いかよく見てみてほしい。

小森すげー

小森のシュートに至るその前のスピードに乗ったサイドアタックやこぼれ球狙いの無理矢理ミドルシュートをさせないこと、そこに至る前からしっかり自由を奪うことも対策となりそうだ。

また千葉が高い位置でボールを奪うと真っ先にカウンターの終着点となるような動きを取り出す。恐らく田中隼人&ヴァウドになるだろうが、長崎CB陣は彼の動きを見逃さないよう心がけたい。


7 田中和樹

前節の藤枝戦は千葉の快速…いや、怪速アタッカー、田中和樹大活躍の試合だった。右サイドに位置する金髪の7番が彼だ。

速いのなんの。サイドアタックだけでなく中に入って得点を狙う姿勢もあり、抑え込むのが難しい厄介な相手だ。気も強そうだ…もはやヤンチャな感じすらする。

そして藤枝側の1点目前の無茶なスライディングも、相変わらず無茶苦茶するな…と言いたくなる(笑)


長崎キーマン


まぁ全員なのだが()今回は中でも試合のポイントになりそうな3人をあげようと思う。

①MF 6 マテウス・ジェズス

スーパープレーを連発する、いまや長崎の人気者&相手からすると最高にイヤな選手である。
今回の役割は秋田戦に近くなると予想する。しっかり前線から守備を行い相手の選択肢を制限することで、シンプルながら怖い相手のロングパスの精度を落とさせたり、そもそもロングパスを出させなかったり、そういう仕事を任されると思う。

攻撃時のマテウスの頼もしさは長崎サポの皆が知るとおりだ。千葉としては彼のところを必死に潰しにくるとは思うが、それすら利用できる凄みが今の彼にはある。

なんかプレー集をまとめてくれてる人がいたのでコッソリ貼っておくことにする。

敵にこんなのいなくて本当によかった。


②DF 5  田中隼人

何かと広報の坂本さんに狙われやすい【タナハヤ】である。

前節鹿児島戦での恐らく負傷での途中交代は、影響は無いものと見る。そして一時期の絶不調からは脱していると思っていいはずだ。それでもパスの出し手として絶対に警戒される今節は、彼にとっては特に大きい勝負の試合となるのではないか。
しかし、柏レイソル育ちとしてジェフ千葉には負けられない気持ちもあるだろうし、同じ日本人の若手として注目を集める小森には対抗心もあると思う。

現地サポは特に隼人にはいい応援を届けてほしいと願うばかりだ。ビルドアップのミスがあったとしてもバックパスでやり直すことがあったとしても根気強く声援を送ってほしい。
相手のハイプレスを裏返す隼人のパスが試合を決める1点に繋がる、そんなストーリーを僕は見たい。

③DF 23 米田隼也

やはり長崎の大黒柱はヨネだと思う

恐らくJ2最強クラスの攻防が強いられる今節だ。いくら対面となる田中和樹が速かろうと、位置が近いところからの競走なら米田が走り負けるところは想像できない。シーズン前の特訓の成果はずっと活きているようにおもう。
あとは(左の相方次第でもあるが)試合を通しての駆け引き勝負と大きいと考えている。攻撃参加の頻度やタイミング、ポジショニング、正対したときの攻防。
ここを勝ちきることでJ2左サイドバックNo.1を称号を得ることになるはずだ。それだけの資格があるところを僕らは見せてもらってるはずだ。

願わくば、去年の悔しい思いを晴らすような得点がヨネによって生まれますように。
あの日の想いを誰よりも背負って今シーズンを戦っているのはきっとヨネなのだから。



あ、そろそろフアンマのゴールも見たいぞ俺は。

おまけ


Win by all


ことあるごとに飛びててくるジェフ千葉のキャッチフレーズで応援にも使われているこのWin by allという言葉だが、


なんかアイドルの子たちがジェフ千葉テーマソング的に歌ってるのをたった今知った。

(・o・).…


なお、ジェフの応援で一番好きなのは、きっと皆の耳にも残ってるであろうこれだ。Let's Go Jefというチャントらしい。

とりあえずいい映りしてるヤツを拝借しました。


勝負どころ


色んな媒体で書かれてるように、この千葉vs長崎は第37節最大の注目カードである。

気合いが入った表紙だ。椎葉さんの長崎側記事にもいつもより気合いが乗ってる気がする。
未購読の方もこの回だけでも単品買いして読んでみてほしい。

(ヨイショしといて、エルゴラ宣伝して、後から焼肉奢れとか言う気はありません)

また、なんと長崎出身の関東在住者だけでなく、長崎から多くのサポーターが千葉まで向かうようだ。

既に3位以上が確定していて、しかも2位の横浜FCが負けたとしてもこの試合で順位がひっくり返るわけではないのに、この熱量だ。皆このチームが好きなんだなとしみじみ思う。

そういえば去年のあのフクアリの試合も多くの長崎サポが駆けつけてたな。

色々あるとは思うけど、誰がなんと言おうと僕は長崎サポが好きである。

んー、勝つ気しかしないぜ!!!!


それぞれの場所でこの大一番。別に去年の出来事を乗り越えることが全てではない。というか既に乗り越えて糧にして大きな成長を遂げているとは思う。

ただその「過去から繋がってきた今の長崎」…去年のことだけではなく、2020年の悔しさや、ここ数年の激動ぶりを乗り越えて強くなった長崎を実感するにはもってこいの試合のはずだ。

や、だってさ。よく今年のこのトンデモJ2で上位キープできたもんだなぁと思うもん。

個々の思いはあると思うけど、みんなに共通する絶対的なひとつのこと。勝利をめざして応援しましょう。

ってわけでnote特別復活でした。もう書けませんさようなら。


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