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【作品2点目】超絶技巧「かすれ箔押し」! OKフロートミニポスターとは?

ゴールデンウィーク合間の投稿失礼しますっ! 紙谷 刷太郎ですっ。

前回はOKフロートのソフトピンクという色の紙を使って、加熱型押し加工のみでMONQさんの繊細なイラストを表現する、という難題にチャレンジしましたっ。そして、12種類の箔の中から1つの箔を選んだりと、なかなか大変な作業でした。

さて、今回のOKフロートミニポスター2作目も、前回(1作目)とはまた別の表現を目指すことになり「ああでもない、こうでもない。」と試行錯誤しながら加工を進めることになり、前回に引き続き大変大掛かりな作業となりましたっ。

というわけで、OKフロートミニポスター2作目の加工に参りたいと思いますっ!(MONQさんの素敵なイラストは下記のTwitterからご覧頂けますっ!)

○ 繊細な額縁を箔押しで表現するっ!

今回の作品で使用する版はこちらの2種類になりますっ。

最初に使用するのはこちらの版です~。
またまたすごく繊細な表現になりそうです~。 金属は亜鉛製ですっ。
その次に使用する版がこちら! ぼんやりとシルエットが見えてきますっ。 
こちらの金属は銅製です。

さっそく1つ目の亜鉛製の金属版(上の写真 一つ目の画像)で箔押し加工をしてみました~。その仕上がりがこちらですっ!

イラストの周りを取り囲む金色に光り輝く額縁部分が
箔押し加工で見事に表現されていますっ!

「ぬおぉ、MONQさんのイラストの周りを取り囲むように金色に光り輝く額縁部分が箔で押されていて、非常に細かいっ!!!」

もう少し近くで見てみると …!!!

よく見ると額縁だけでなく、アクセサリーにも箔押しが押されていて
キラキラと輝いていますっ! 細かい箔押し表現なのですっ!

額縁に施された繊細な模様が見事に箔押しで表現されていますっ!!!
更によーく見るとアクセサリーなどの装飾品にも箔が押されていて、キラキラと輝いているのです~っ! 贅沢すぎるっ!!

とても繊細なデザインになるためコスモテックさんで、事前に版の材質の選定や、機械の調整などをしていただいていたこともあり、比較的スムーズに額縁とアクセサリーの非常に細かい表現が実現できたのでした~。

今日はこのあと更にもう一工程あるため、この金色の箔との組み合わせで決定しても良かったのですが、

「ん~、すでにとても良い仕上がりではあるけれど、MONQさんのイラストとより相性バッチリの箔の色や種類があるかもしれないっ!」と悩んでいたところ…

コスモテックの現場「せっかくの機会なので、とことんやりましょう!」

と、前向きなお言葉を頂き、前回に続き、色々な箔で見比べさせていただくことになりました~(まいど本当にすみませんっ!!! 汗)

そして …

普段みたことのない色や素材の箔も!

普段見たことのない色の箔なども出していただくなどして、色々な箔で押して見比べてみた結果、コスモテックさんからのおすすめ・ご提案いただいた箔で決定しました~!

ということで、その仕上がりがこちらですっ!!!!!

黒? いや、シルバー?

「じゃじゃ~ん!!!」

その名も「ガンメタ箔」!!!

一見すると黒い箔のように見えるのですが、見る角度によって銀の箔のようにキラッと光る、めちゃくちゃカッコいい箔なのですっ!

写真ではちょっぴり伝わりにくいと思い、動画も撮影しましたっ!


金色の箔も安定したカッコよさがあったのですが、こちらのガンメタ箔に一目惚れしてしまい、箔の種類はこちらで決定しました~!

しかし、ここでまた良からぬ考えがモクモクと湧き上がってきたのですっ…

○ 風化させたイメージを箔で表現したいっ!

額縁の繊細な模様が、箔で見事に表現されたのですが、風化・浸食したような額縁の方が今回のイラストとは合っていると思い、

紙谷「繊細な柄がきれいに表現されている額縁もいいのですが、箔をあえてかすれさせることはできるのですか?!

とお聞きしたところ、

コスモテックの現場「圧を少しずつ弱めていくことで、箔のかすれた表現はできるかもしれないですっ!」

というお答えがっ! そこでわたし紙谷は勇気を出して、

紙谷「ここまでせっかく、箔がきれいに乗るように調整していただいたのですが、箔をかすれさせることで風化、浸食したイメージを出したいですっ

と希望をお伝えしたところ、

コスモテックの現場「やってみましょう!」

と、こころよく希望を受けていただき、箔をかすれさせるために、再び職人さんに圧や温度の微調整をしていただくことになりました~!(コスモテックさん、重ねてお礼申し上げますっ!)

そして、微調整を重ねた結果できたのが …

圧をすこしずつ弱めていくことで箔がかすれて出るように!

今度こそ「じゃじゃ~ん!!!!!!」

箔を少しかすれさせることに成功し、イラストのイメージとぴったりの風化したような額縁が完成しましたっ!!!(すごい、すごい!)

○ 最後に輪郭部分を加熱型押しして完成!

2つ目の工程は、イラストに立体感を出すために輪郭部分を加熱型押しますっ。できるだけ熱と圧の両方をしっかりかけて、ミニポスター全体にぐぐっとした立体感が出るように目指しました~。ということは、前回同様、またまた「最強」押しの出番がっ!

(熱と圧を限界ギリギリまで強くかけて、1作品目のミニポスターを仕上げたお話は下記の「いきなりエンジン全開!OKフロートミニポスターの加熱型押し&箔押し加工!」からご覧いただけますっ!)


ということで、こちらが完成した2作品目のミニポスターになりますっ!

輪郭部分を「最強」押しすることで、
作品に立体感が生まれましたっ!

今回の2つの工程を経て、2作品目のポスターも無事完成しました~!

いや~、今回も色々なことがありましたが、コスモテックの現場の職人さんからのご提案をいただきながら進めた結果、最高の仕上がりになりました~。

最後に現場の様子をもう少しだけ!

金色の箔もすごく良かったのですが、
最終的には一目惚れしたガンメタ箔を採用しました~
熱と圧の微調整からちょうどいいかすれ具合を見つけ出すっ!
今回もコスモテックさんの職人技も加わり、すごくいいものができましたっ

これで、ミニポスター5作品のうち2作品が仕上がりましたが、残り3作品もやはり一筋縄ではいかない加工ばかりで全然気が抜けませんっ! まあ、焦っても仕方ありませんので、ぼちぼち、ゆるゆるとやっていきたいと思います~。

本日も紙谷 刷太郎がご案内しました。 ありがとうございました~。

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