顧客教育とは何か?
顧客教育という言葉をご存知でしょうか?
マーケティング手法の一つとお答えになったあなた。
半分正解。半分不正解。
お客様を教育するとか不遜なことと思われたあなた。
半分正解。半分不正解。
いろいろな定義がネットで展開されています。
自分の商材を買ってもらいたいだけのあなた。
ここから先は読まなくて結構です。
認知的不協和で、頭に入らないでしょうから。
時間の無駄です。
私が思うに、「顧客教育は自分の”ビジネスの同志”を作ること」だと思います。小さなビジネスであれば、定期的に何かを購入してもらえる5000人程度の”ビジネスの同志”がいれば、良いとされます。
因みに5000人の”ビジネスの同志”が月に1000円ずつ使ってくれれば、売り上げは年間6000万円です。限界利益が40%とすると、粗利は2400万円。
ここから人件費を含む固定費用と研究費、広告宣伝費などを引いて、残りが経常利益です。さらに税金を引いて、税引き後利益は利益準備金として、内部留保に回す。これがスモールビジネスの良好な姿と言えます。
「今月ちょっと厳しい!」
そういう時に、売り上げを確保したかったら、”ビジネスの同志”にお手紙を書く。これだけの強い絆を作り上げることこそが、「顧客教育」だと思うのです。
その為には、”ビジネスの同志”には、同志と思ってもらうだけの想いを共有して貰わなければなりません。「私がこのビジネスを始めたのはなぜなのか。」「なぜこのビジネスなのか。」「なぜあなたと私は同志なのか。」
そんな事が言葉や説得ではなく、通常のビジネスの中で素直に浸透していく。これこそが「顧客教育」だと思うのです。
私の家内が良く行く家庭雑貨のお店があります。
お世辞にも交通の便が良い場所とは言えません。
なぜ知っているかと言えば、そのお店ができた時にその近くに住んでいたから。要するにたまたまです。
でも今ではテレビが取材に来たり、遠方からわざわざ訪ねてくる店になりました。それはその店の「大義名分」が「顧客教育」そのものであり、”ビジネスの同志”を育み、仲間を引き寄せてきたからです。
立地とか扱う商材は確かに大変重要です。
しかし、このお店は少なくとも立地は最悪です。
自宅を改装したから、固定費用は少なくて済む。
メリットはそれだけ。
近くが住宅街で、対象者がそこそこいる。
それはたまたま。
でも、そこには「想い」があったのです。
その「想い」で繋がった”ビジネスの同志”が一人また一人と集まった時、そこに強固なスモールビジネスが成立します。
翻って、私たち一人一人はその様な”ビジネスの同志”が何人いるでしょうか?
これからの消費縮小社会を乗り切るための大きな突破口が、そこにあると思うのです。