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マーメイドアクアポット:わくわく魔改造日記 Part1

こんにちは、かみたばです。
写真撮りの仕事の傍らで、写真・カメラ関係のYouTubeチャンネルを運営しております(紙束ログ/Kamitaba Log)。


今日のテーマは、動画でもご紹介した香水型写真機:『マーメイドアクアポット』です。詳しい内容は動画で確認頂くとして、僕はこの羞恥の写真機を高く評価しています


その差は一目瞭然

SONYの新型カメラ:AIプロセッシングユニット搭載機なぞ敵ではありません。なにせこちらのカメラには人魚が住み着いてるのですから。更に平仮名/カタカナ/英語のお勉強モードや、落書き帳まで完備。参考までに『SONY α1 ii』との比較表も載せておきますが、どちらが優れたカメラかは言うまでもありませんね。


…と前置きはさておき、まずはこちらをご覧ください。
先日、視聴者さんからマーメイドアクアポットの動画に頂いたコメントです。

@蜂蜜漬け桃さん
GRⅢあたりにこの子住み着いてくれねえかな
呼び出し食らいたい

非常に短いコメントではありますが、僕の優れた行間読解能力を駆使すれば一発です。つまりこれは『マーメイドアクアポットのボディをよりクールなものに作り変えれば、最高のカメラになるのでは?よろしくお願いします』という意味となります。



はい、わかりました。(わかりました)


というわけで、マーメイドアクアポットをプロ仕様の写真機として魔改造していきたいと思います。『マーメイドアクアポット:わくわく魔改造日記』のスタートです。我ながらもっとマシな名前は無かったのか。


p.s.
以前「ずっと夏休みの自由研究をしてるみたいな人だ」という書き込みがあったのですが、本当にその通りだなと思っています。永遠に終わらない夏休みを生きていく。





①まずは分解から

基板とリアボディ

何をするにも、まずは分解から。
とりあえずバラしていくことで、マーメイドアクアポットの全体構造の把握と、写真機性能UPの余地があるかを確かめていきます。


フロント&リアボディ


分解してみた結果、マーメイドアクアポットは主に3つのパーツに分かれていることがわかりました。それぞれの構成と主な役割をまとめると以下のようになります。

①フロントボディ
・基板の固定

②基板
・スピーカー&カメラモジュールマウント部を固定
・液晶モニターを固定
・MicroSDカード挿入口
・トップボタン用の別基板あり

③リアボディ
・電池ボックス
・タッチペン収納部
・電池交換/microSDアクセスのための蓋部品

②トップボタン用の基板

ちっちゃい基板


まず気づいたのは、トップボタン(香水瓶の蓋にあたる部品)用の基板が別体になっていることです。基板の搭載方向からある程度予想できていましたが、トップボタン用の小さな基板が配線で接続される形になっています。

多少の個体差があるかもしれませんが、この配線の長さは約45mm
はんだ付けされた位置から本体上面まで基板を引っ張るために、やや長めの配線が使用されています。ある程度の自由度がありそうなので、再配線せずとも好きな位置にシャッターボタンを持ってくることができそうです。

まだ全体図がイメージできていないのではっきりしたことは言えませんが、なんとなく本体の右肩や、右側面に持ってくると使いやすくなりそうな気がしています。



③スピーカー&カメラモジュールマウント部

マウントパーツで固定


マーメイドアクアポットは、スピーカーとカメラモジュールを基板側に固定しています。とはいえそのままでは固定できないので、マウント部品にスピーカーとカメラモジュールを固定し、そのマウント部品を基板にビス止めしているような形です。

あらかじめ基板側に特殊なモジュールを集約・固定しておき、ボディはそれを挟み込むようにするだけ…という構造にしておくと、組み立て難易度が大きく下がります。またフロントボディ/リアボディが複雑な構造になったり、高い精度が求められるような形にしてしまうと、失敗したときのリトライ時間が長くなります。そういった意味では、マーメイドアクアポットのこのスタイルは合理的です。

ざっと見たところ、カメラモジュールをそのまま使うのであれば、このマウント部品はそのまま流用できそうです。あくまでも、カメラ性能に手を入れないという前提ではありますが…。


…というわけでそのまま使うのはちょっと面白くないので、悪いことをしようとトライ。しかしイメージセンサーとレンズ部がガチガチに接着されていて、これらは分離できる構造にはなっていませんでした。



取れた(とれた)

しかしライターで軽く炙ったところ(絶対に真似しないでください!)、イメージセンサーとレンズ部の分離に成功しました。つまり、マーメイドアクアポットはレンズ交換式カメラに進化できる可能性があるいうことです。トロピカってますよこれは。



以上、これらの分解結果から見えてくる完成像はこちら。

【プロ仕様マーメイドアクアポットの完成像】
・スタイリッシュなボディへの変更
・シャッターボタンを使いやすい位置に移設
・レンズ交換式構造への変更
・ローラをはじめとした中身は完全移植

成功するかどうかはまだわかりませんが、少しずつ作業を進めていきます。

それではまた、次回のわくわく魔改造日記でお会いしましょう。


■次の記事はこちら!





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