楽しみなアニメがあるのだが…
わしは最近の漫画はほとんど読まないし、最近のアニメもほとんど観ない。漫画やアニメが嫌いな訳ではもちろんないのだが、どうも年々、新しい作品に惹かれることがなくなっている。読む、観るというと旧いモノを繰り返し。
ほとんど、と断っているので誤解はないと思うが、全然観ない訳ではない。今は【うる星】と【薬屋】を毎週観てる。
で、そんなわしが昨年から楽しみにしてるアニメが、来月から放送予定の【怪異と乙女と神隠し】。
たまたまTwitterに流れてきたエピソードが面白かったので、コミックス買い揃えてたら、アニメになるという。ので、楽しみにしてるのだが…。
公開されたPVを観て、ちょっと不安になりはじめている。
…漫画そのまんま？
いやいいじゃないか漫画そのまんまの何が悪い原作改変を望むのかてめーは、と言われそうだが…この辺り、ちょっと説明が難しい。
数年前、【虚構推理】という小説がアニメ化された。
アニメ化のニュースを観て興味を持ったわしは原作小説を買い、気に入り、コミカライズにも手を出した。そしていよいよアニメ放送スタート。
…物足りない。
小説から感じたイメージ、漫画の描写が、ほとんどそのまんま展開されていた。所謂【原作通り】。
勿論、無意味かつ原作を壊すような改変は容認できないわけだが、アニメにする意味、ってモノがあるんじゃないか。漫画で見たそのまんまの画をそのまんま見せられても、わくわくが足りない。絵が動いてしゃべって、音楽がついてもなお、だ。
アニメならではの表現、が観たいんだよね。それがどういうものかは、作品によって異なるんだろうけれど。
昨今は、キレイな画面、緻密な作画が至上であり、ちょっとでも崩れると【作画崩壊】などと叩かれる。昔は良かったとは言いたくないが、80年代のおおらかな時代を生きた身としては、アニメーターが暴走するようなのをまた観たい気はする。今の【うる星】も、おとなしすぎて物足りない。
で、【怪異と～】のアニメの話。
【虚構推理】にがっかりさせられた苦い経験を、思い出しちまったんだよね。PV観て。
あまりに漫画そのまんま。
オンエアが楽しみで、不安。
どうか杞憂に終わりますように。