兄弟の盃

私は五人兄弟の頭です。上四匹男で、一番下が女。
なのでとにかく妹はかわいい。その妹も今年で40だけれど、未だに高校生(下手したら中学生)にも見える。
でも人妻でもあるのよ。まあ妹の話はどうでもよくて。
 
巷のフィクションなんかでは、多人数兄弟はやたらと仲がいい。ベタベタした愛情表現とか、やれ兄弟の絆だの言いますわな。まあフィクションならまだよしとしても、実際多人数兄弟、しかも野郎同士というのは、表面的にはそうでもないのですよ。地球戦隊の星川兄弟より、救急戦隊の巽兄弟の方がそれっぽい。大抵長男てな暴君だしね。
勿論、いざって時に頼りになるのは、やっぱり兄弟だったりするし、逆に同族嫌悪の対象にも容易になり得るわけです。
 
なので現実はともかく、フィクションの中での多人数兄弟の絆云々には、あまりそそられないのですよ私。
それよりもそそられる、というか魅力を感じるのが【義兄弟】。旦那の弟とか、妻の姉とかではなく、任侠ものとかでいうところの【義兄弟】。
血縁とかではなく、志を同じくする者どうしが、互いを本当の兄弟のように認めあう。
兄弟にとどまらず、【○○一家】みたいな関係とかも、物語を構成するファクターとしては魅力的に映る。
マフィアとかギャングで言えば【ファミリィ】であるとか【ブラザー】とか、そういうやつ。
義理と人情と、【掟】によって結ばれる関係。
時にそれは、血縁としての兄弟や家族よりも強い。
血縁でないが故に、馴れ合いではない、シビアな関係でもある。
(この場合、ヤクザやギャングの不法行為の是非は論じない)
 
思えば、【ウルトラ兄弟】という設定に惹かれたのもそれ。【ウルトラ兄弟とは、兄弟のように強い絆で結ばれた戦士たちの称号】というのを読んだガキの頃から、【本当の兄弟ではないけれど、より強い結びつき】というものに、魅力を感じているわけですな。
 

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