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「出産後、髪がすごく抜けるんです。どうすればいいですか?」……と言われた時に……美容師が知っておきたい★ケミ用語集

美容師は必須、お客さまも知って損はない!
「脱毛症」に関するケミ用語(ケミカル用語)をまとめました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これで完璧☆プロのケミ会話集⑨

お客さま 「産後は抜け毛が激しくなるって、聞いてはいたけど本当ね! 育毛剤を使った方がいいのかしら」
美容師 「お客さまご安心ください、その必要はありません! 今抜けている髪は、本来●●●に抜けるはずだった髪。通常、髪は1日に●~●本抜けるといわれています。それが、妊娠中は赤ちゃんを守り育てるために、●●●●●●のバランスが優位になるため抜けづらくなっているんです。今抜けているのは十月十日分の髪の毛。だから、何も体に異常はないのですよ」
お客さま 「そうだったの!じゃあ、どんなケアをすればいいの?」
美容師 「普段どおりのケアで構いません! 産後のデリケートな体に負担をかけるのは禁物。しっかり●●の汚れを落とし、●●しましょう。そうすれば、健康な髪が生えてきてすっかり元通りになりますよ

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●●●に何が入るか分かりましたか?
分からない方は下記のキーワードをチェックしてくださいね!
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まずは、毛周期についてこちらで復習すると、理解度がアップします。


[脱毛症の種類と原因]

毛髪の専門家として、美容師も脱毛症に対する正しい知識は必要です。

【脱毛症】

何らかの原因で毛髪が抜けたり、成長が阻害されたりする疾患。症状の悪化・進行を防ぐためにも、頭皮を定期的に見る美容師は最低限の知識を持っておく必要がある。

①成長期脱毛症

毛周期における成長期段階で、毛髪が抜け落ちてしまう脱毛症。病理原因やアレルギー反応であることが多く、毛母細胞が破壊されるなどして毛根が委縮していることが多い。

②休止期脱毛症

通常脱毛よりも異常に多い休止期毛が抜ける脱毛症。ホルモンバランスの乱れや頭皮衛衛生の問題、血行不良など、毛髪の成長不良であることが多い。生活習慣の改善で、症状を緩和させたり進行を食い止めたりできるものもある。

【代表的な脱毛症の種類】

美容室で最も相談される可能性が高い脱毛症は次の2種類である。いずれも休止期脱毛症に分類される。

①男性型脱毛症

毛髪の脱毛は血液中のテストステロンと、皮脂腺や毛乳頭に存在する5αリダクターゼと言う酵素が結びついて、より強い男性ホルモンに変換される反応が起こるが、この反応量が多くなり、毛髪全体における休止期毛が多くなる薄毛の症状を脱毛症と総称する。5αリダクターゼは毛乳頭のうち、前頭部や頭頂部に多く存在するため、その部分から薄毛の症状が出ることが多い。

近年はAGA外来などの診療科を設ける医療機関もあり、投薬治療の方法もある。しかし、この根本原因であるテストステロンの変換は、筋肉や骨の増強、性機能などさまざまな体づくりのための反応でもあるので、投薬によって発毛効果が得られる一方、副作用が起こるケースもある。

美容室では頭皮衛生、血行促進と保湿に関するアドバイスと施術でケア提案をすることができる。

②産後脱毛症

出産後、これまでの自然脱毛よりも遥かに髪が多く抜け落ちる症状の脱毛症。脱毛症と名前がついているが、実際は妊娠中に胎児を守るためにエストロゲン(女性ホルモンの一種)が多く分泌し、その一方で抑えられていたテストステロン(男性ホルモンの一種)の分泌が正常値に戻ることで、妊娠中に抜けていなかった毛髪が一斉に休止期毛に変わることで起こる。

妊娠出産によるホルモンバランスの変化によるもので、時間が経てば通常の毛周期に変わる。

冒頭の●●●●の答えは、この本で!
「美容師のケミ会話」著・前田秀雄(毛髪診断士および毛髪協会認定講師) ¥3,900円+税
http://www.kamishobo.co.jp/archives/book/chemical-talk


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