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クリミナル・マインド シーズン1 第20話の備忘録

今回は「スプリー・キラー」です。

犯人はすでに特定されており、FBIと犯人との鬼ごっこが繰り広げられます。

犯人の特徴

犯人の名前は “マーク・グレゴリー”38歳の白人男性。この2ヶ月で4人の女性を殺害しており、36時間前に逮捕直前で女性を連れて逃亡中。

犯行現場はフロリダ州のタンパです。

被害者は全員半径100キロ圏内で殺されており、どれもホテルの浴室で溺死させられてます。(溺死にこだわってる)

正体がばれた連続殺人犯がとる行動は2つ、「隠れる」か「逃亡」。

このマーク・グレゴリーはかなりの秀才で、フロリダ州立大学を卒後後はカーレーサーにシェフ、雑誌カメラマンにモデル、そして不動産会社で世界中を飛び回ってる人物です。

お金も40万ドルほど貯金から下ろされており、どこでも逃げれてしまいます。

被害者達の特徴

被害者達には首絞めや焼くといった拷問を行っており、最後は決まって溺死にしてます。(秩序型の拷問動機は懲罰か情報)

最初に殺された被害者は別れた恋人で、他の3人は仕事関係と元同僚の女性です。今連れ去ってる女性は不明とのこと。(別れたのがストレス要因か?)

被害者は皆失踪してから2日後に殺されてるため、FBIは手分けして捜索に当たります。

情報収集①

共同経営者
フロリダ州サラソタに在住の “ブルームバーグ” 男性、マーク・グレゴリーとは10年前からの親友だと言います。自分の息子にもサッカーを教えてくれてとても犯人とは思えないと言ってました。

犯人の女性関係を尋ねると、「彼はいつもモテてデート相手には困らなかったよ。昔結婚してた話は聞いたけど、相手のことは知らない」と言い、ホッチナーは「思ってたより昔から殺してたかもしれない」と推測します。

マーク・グレゴリー(犯人)の自宅
リードとギデオンが向かい、部屋の中からプロファイルしていきます。

広い部屋で家具が少なく、大きなソファやテレビに白い壁は典型的な独身男とギデオンは言います。

犯人の洋服部屋にはいろんなタイプのスーツが約20種もあり、イタリア製から仕立物、レジャースーツに整備士の服まで揃っています。それだけでなく、様々な時計に財布、免許証、靴もあり、日常的に変装をしていたことがわかります。

ガルシア情報
マーク・グレゴリーは昔のぞきで逮捕されたことがあり、18歳の時には少女と法廷強姦もしてました。

結婚歴も確認できたのですが、わずあ23日という短さで離婚をしてます。

プロファイル

この犯人は「スプリー・キラー」に分類されます。短期間で大量殺人をするタイプです。このタイプには2段階のパターンが存在します。

第一段階
特定地域や安心できる領域で犯行を重ねる。(最初の4人は100キロ圏内)そして、特別な犯行は最後にとっておき、目的を達成するまでやめることはありません。

第二段階
無秩序的で無作為な行動に走り自制することができません。悪化すると被害者が増えて手口も単純化します。グレゴリーの場合だと、拷問が減りその分溺死に時間をかけるはずと言われてます。

情報収集②

犯人の元妻
フロリダ州プラデントンにいることがわかり、ホッチナーが元妻のところへ訪ねます。

元妻はFBIに見つかったことにショックを受けてました。元夫にひつこく付け回されたため、必死で隠れてたと言います。

元夫が連続殺人犯だということにも驚いてはおらず、昔から変だったと言います。「とても支配的でいつも浮気を疑って外出もさせてくれなかった。だから3週間で別れて隠れた」と。

マーク・グレゴリーの父親
フロリダ州サラソタにいる犯人の父親のところへギデオンとリードが訪ねます。

息子は小さい頃から友達付き合いが上手で、どんな環境にも上手く対応できてたと言います。10歳の時に母親を交通事故で亡くしており、その後も父親との関係は良いとのこと。

しかし、リードが言うには「子供が普通母親を失うと母を被害者だと捉え、父親を責めるはず」、でもこの犯人にはそれがありませんでした。

ギデオンは「身近な母親の喪失がのぞきの原因かも」と言い、父親は息子をかばうように「男なら興味を持つ」と言います。

息子の法廷強姦にも「相手の家族が大袈裟に騒いだだけだ」と、息子に対しては過保護な対応をとります。

ガルシア情報
マーク・グレゴリーは10歳の頃に、脊椎と靭帯と首を鞭打ちしており、母親 “エリザベス・グレゴリー” が交通事を起こした時、一緒乗っていたことが判明します。しかし、そのことを父親は黙ってました。

ギデオンとリードは再び父親のところへ向かいます。

母親の死の謎

再びマーク・グレゴリーの父親のところへ訪ねたギデオンは、母親の事故のことについて問いただします。

母親は子守りがいない時は息子をモーテルのプールサイドで遊ばせ、他の男との関係を1年以上も続けていたと言います。

幼くても賢かった息子はそれを理解していて、それが原因で歪んだ女性観を抱くようになり、女性に対しての猜疑心も強くなったのでしょう。

最初に殺した被害者は、人妻だと言うことを黙ってて付き合ってました。おそらく母親のことを思い出したのが要因で殺害に走ったと思われます。

父親はそれ以上語りませんでしたがギデオンは悟ります、本当の最初の被害者は「母親だった」と。父親も息子も母親の不倫に傷つき、妻を殺したい願いを息子が代わりに叶えてあげてたんだと。

母親の交通事故を洗い直すと、母親の死因は溺死であったことが判明しました。湖に突っ込み、車に入ってきた水により亡くなってるのですが、息子の方は怪我だけで済んでいます。つまり、まだ10歳だった少年が母親を溺れさせて殺していたのです。父親が話さなかったのはそれを知ってて息子をかばうためだったのでしょう。

スプリー・キラーの末路

4人を殺害以降、スプリー・キラーの特徴である第二段階に突入し、衝動性が増して無謀な行動に走ってしまいます。

その後も1人目を殺害し、2人目は殺人未遂、自制できなくなった犯人は3人目の被害者のところで銃殺されます。

マーク・グレゴリーにとって最後にとっておいた特別な犯行とは、最初に愛する母親を殺した場所で殺害することでした。それが最終目的地であり、過去から浄化される唯一の方法だったのです。

【豆知識】実在モデル“アンドリュー・クナナン”

・アメリカのスプリー・キラー
・1997年4月〜7月までに少なくて5人は殺してる
・IQテストでは147を記録
・多大な嘘つきとして評判
・自分の外観を変えることに長けていた

一連の殺人事件は7月23日、銃によるクナーナンの自殺で終結。

偉人達の名言

「本心を偽るためだけに言葉を使うものがいる」
ヴォルテール

今回の犯人であるマーク・グレゴリーですが、付き合って10年になる親友や家族である父親でも彼の本質には気づいておりませんでした。唯一本能的な直感で気づいていたのが元妻です。

「自分を偽り他人をあざむけば、最後は自分をもあざむくようになる」
ラ・ロシュフコー

この犯人はカーレーサーやシェフにカメラマン、不動産とあらゆる顔があり、被害者を釣る時も警備員に成りすましたり体の不自由な人を演じて大勢をあざいむております。もうどれが本当の自分かわからなくなりますよね。

全て当てはまったら注意かも

☑️幼い時から母親の不実を見てきてる
☑️父親はそれに対して何もしなかった
☑️父を哀れみ、強く同情してしまう
☑️神聖なる母のイメージを壊された
☑️女性=罪人という固定観念が形成された

連続殺人犯を追い詰めるには、犯人の子供時代も探ることが重要なんだと学びました。ホッチナーいわく「子供時代を知ることで犯行の動機が見えてくる」とのことです。

「なぜ女性ばかり狙うのか?」「なぜ拷問をするのか?」「なぜ溺死にこだわるのか?」その動機は全て子供時代にありました。だからこそ、次の行動を予測することができ犯人を捕まえることができたのです。





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