YUTAさん モーニングラジラ インタビュー 文字起こし

2022年5/16(月)、元 UNIONEのメンバーYUTAさんが静岡FM k-mixのモーニングラジラ マスタートークに出演しました。

とても良いインタビューでしたので、noteに残しておこうと思います。

インタビュアー高橋正純さん (以下 T)
YUTAさんはズバリ何マスターでしょうか?

YUTAさん(以下Y)
はい、僕はフォトマスターです。

T 写真をどうしてるんでしょう?

Y 今写真の仕事をしてまして。
2年前まで東京で音楽の活動をしてたんですけど、地元の方に戻ってきて今写真で仕事をして生活をしています。

T なぜ音楽の道を辞めて写真家になったんですか?

Y 1番大きなきっかけは29歳のときに癌になってしまって。
大きい病気をしたことで、改めて今までの人生とこれからの人生を考え直す時間があって、そこで写真の道を選びました。

T 癌になって通常の活動が困難になってきて。

Y そうですね、(通常の活動が)難しいのと、今度は自分の身体と向き合いながら自分のペースで。
それに自分の家族だったり、大切な人たちにあまり心配をかけたくないというのもありながら。

音楽に似てるところが写真にもあって、自分は何かを生み出して届けていくと言うことが好きなのと、
病気をしたときに思ったのが、自分が活動してきた時間というのはCDだったりMVだったりいろんな作品として綺麗に残ってるんですね。
それを今度は自分が一生の宝物になるようなものを自分が残していきたいな、と思って写真を選びました。

T 昔からカメラを触ることは好きだったんですか?

Y そうですね、趣味で10代の頃から写真をやっていたんですけど、音楽の活動をしている中で写真を仕事にさせてもらうというか、ファンクラブのコンテンツに写真を載せてもらうとか、商業施設で写真展をやらせて頂くこととかが増えてきて。

あとは写真を撮られる側だったんですけど、プロの現場、一流の現場に携わる機会も多かったので、そこでもいろんな刺激や勉強をさせて頂いたり。
そういうことでどんどん興味を強く持っていった感じですね。

T こういう撮り方があるんだなとか、撮り方の技術的なものだとか。

Y はい。

T 例えば被写体、撮られる側の引き出され方、引き出し方、というか。

Y そうですね。だから僕、専門学校に行ってたとか、スタジオで勤めてたとかそういう経験は一切無く、完全に独学でやってるんですけど、逆に言うと音楽の活動・芸能の活動という、あまり普通、人が経験しないような経験の中で磨かれた感性を自分の武器にして、自分の特色として今写真を撮っています。

T だからそれはアーティスト時代から通じるアーティスト、何か作品を生み出すということでは共通ですよね。

Y そうですね。だから大好きだった音楽の活動の自分の経験を含め今に活かして写真を撮ってますね。

T 特にYUTAさんがこう撮りたくなるモノ、景色などどういうものを得意とするんですか?

Y 僕はやっぱり人が好きなんですよね。

T 人物、なるほど。

Y 人物の中でもわりと自然体なというか。
スタジオで撮るようなキメの写真ももちろん良いんですけど、それよりも日常の自然な姿の大切さを、病気をしたときにすごく感じて。
僕自身が当たり前に思っていたことがすごく不自由になった期間があって、
当たり前の時間を大切に残す、という事が大事なことだなと強く思いまして。

T なるほどね。仕事でキメて写真撮るのも良いけれども、日常の何気ない自然体でいられる時が1番の幸せというか。

Y そうですね、なのでそういう記念日じゃなくても、その撮った日を記念日にしたい。
誕生日とか成人式とかじゃない、なんでもない日に来てもらって、撮影した日が新しい記念日になればいいなと思ってます。

T たしかに旅行とか行ったときに、顔ハメのパネルで一枚撮るとかいろいろありますけども、それよりも何気なくパシャっと撮った一枚の方が、後々あそこ歩いた時だね、とか動きを感じるというかね。

Y そうですね、だから出来上がった写真と一緒に撮影した経験というのも一生の思い出になってくれたらいいなと思ってます。

T なるほどね。あと熱海サンビーチの方で高校卒業生の無料撮影会を開催したと。

Y そうです。今の高校卒業生の方って、コロナの時期と被っちゃってて、普通だったら残せる思い出、修学旅行だとか体育祭、文化祭だとか、縮小されちゃったり、中止されちゃったりした子が多くて、思い出を残せなかった子が多いのかなと考えた時に、
じゃあ自分が卒業のお祝いとして最後にひとつでも思い出になるようなことをプレゼントできたらなと考えて、
撮影は完全無料にしてプレゼントしますというキャンペーンとしてやりまして。
僕は地元が好きなので、サンビーチでやろうという風に考えてキャンペーンやったら、結構好評で、撮影もいろんな方が参加してくれて、みんな喜んでくれましたね。
写真残せて良かったですって。

T それは地元の高校生が集まってきてという。

Y 地元の子も来ましたし、結構神奈川とか都内とか、いろんな所から来てくれました。

T たしかにコロナ禍で修学旅行とか体育祭、文化祭、動きのあるイベントが失われて。

Y 自分も音楽やってた時にコロナを思いきりくらって、普段出来てたライブ活動が出来なくなったりとか、ライブやってもお客さんが声出せないとか手拍子しか出来ないとかが多かったので、
自分がアクション起こして何かひとつでもその人にとって大切な思い出を残せるんだったらと思って。
開催して良かったですね、本当に喜んでもらえたので。
自分自身もやって良かったと思います。

T たぶん今1番楽しんでる事が出来てる瞬間というのが自分にとってもいい事なんでしょうね。

Y そうですね、楽しく生活してます。

T 今病気の状況はどうなんですか?

Y 今年で手術してから3年目になるんですけど、5年間再発が無ければ完治という形なので、まだ定期的に検査は通っているんですけども、今のところ大きな再発とかそういうことはなく、大丈夫です。

T じゃあその刺激が自分にとって良くなってるのかもしれませんね。

Y そうですね、本当にいい環境で仕事ができて、生活もできてるので、日々楽しく、ストレスなく過ごしてます。

T そりゃ芸能の活動してるときは多少なりともストレスがね…

Y うーん、大変な仕事なんでやっぱり身体に普段はかかっていたのかなとは思いますね。

T でも本当に良い方向に向かっていると。
これがまた第一のステップで、第二、第三のステップに写真で繋がっていくかは分かりませんけども何かやりそうですよね。

Y なんかやりたいなと思います。
音楽の時もすごい静岡でも活動が出来たので、ここから今度は音楽じゃなく写真の方で地元にも貢献出来たりだとか、多くの人に喜んでもらえる事というのをどんどんやっていきたいなと思ってます。

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