見出し画像

神セーブ的 2024ジュビロ磐田シーズンレビュー 後編

こんばんは、神セーブです。
2024ジュビロ磐田シーズン後半戦を振り返っていきます。

後半戦スタート

20節

20節 東京ヴェルディ戦。
GWのショッキングな敗戦のリベンジをしたい一戦。

前節セレッソ大阪戦から中3日、前節負傷したグラッサに代わり森岡陸がスタメン。
LSHには夏男、金子翔太が入りました。
RSHにブルーノ・ジョゼがリーグ戦初スタメン。

後ろからのビルドアップから相手を引き付けて空いたスペースをうまく使い、うまく崩せた展開からブルーノ・ジョゼのクロスがオウンゴールを誘発して先制!

CKからペイショットの追加点で2-0とし、
ついに覚醒したと思わせる古川陽介のドリブルスーパーゴールで3-0!!

1ヶ月ぶりの勝利で波に乗りたいところでしたが…

21節、埼玉スタジアムでの浦和戦。
ただでさえ夏場走れないのに中3日での試合。

CBにグラッサが戻り、サイドハーフは平川怜と松本昌也でスタート。

夏場の暑さで守備のスライドが遅く、守備強度も弱かったため、浦和にやりたい放題やられて0-3完敗。

22節、川崎戦。
金子翔太がスタメン。

金子翔太の仕掛けからジャメの怪我からの復帰後初ゴールで先制するも、後手後手に回る守備に奔走し2失点。

最後まで諦めない山田大記の執念の1発でなんとか勝点1を掴み取りました。

やはり夏場走れないため、勝点を得るためには終盤まで耐えて、相手も疲れたところで古川陽介など得点チャンスの作れるアタッカーを投入して勝ち越すしか戦術的にやりようがなかったと思いますね…

23節 湘南戦。
川崎戦で負傷交代した川島永嗣に代わり、大卒ルーキーの杉本光希がスタメンに。

坪井、三浦も負傷中の緊急事態でルーキーが大抜擢されました。

ルキアンの狡猾なプレーにまんまとやられてしまったグラッサがDOGSOでPKを取られてしまい、苦しい状況になり、守備崩壊。

ただ、退場がなくてもCBの前のスペースをかなり使われてやられていたので、退場が無くても負けていた気はします。

24節 京都戦。
三浦龍輝が今シーズン初スタメン。
出場停止のグラッサに代わり伊藤槙人。
RSHにブルーノ・ジョゼが入りました。

松原后のクロスからジャメのゴールで先制したものの、終盤守りきれず逆転負け。

降格圏の18位に転落。

8月 新戦力加入

25節 新潟戦。
松原后が累積警告で出場停止。
植村がLSB、RSBに西久保駿介が入りました。
トップ下に山田大記、
RSHには夏の移籍で加入したジョルディ・クルークスが初スタメン。

CBの前のスペースを使われて、新潟のやりたい攻撃を出させての2失点。
その後の新潟の決定力不足に助けられ、ジャメの2ゴールで勝点1をもぎ取りました。

26節 鹿島戦。
ジャメが累積警告で、ペイショットがレッドカードで出場停止。
CBの前のスペースをケアするため、4-1-4-1の布陣を組んできた横内監督。

LSBに松原が復帰、新加入のハッサン・ヒルと渡邉りょうが初スタメン。
RSHにブルーノ・ジョゼ、
センターハーフに松本昌也と平川怜、アンカーにレオ・ゴメスが入りました。

PKで先制を許すも、三浦龍輝の好セーブなどで 1失点に抑えていた守備の頑張りが実を結ぶ。

山田大記のローリングボレーシュートで同点に追いつくと、終了間際に植村のクロスを古川陽介が押し込んで2-1逆転勝ち!!

27節 町田戦。
CFにジャメが復帰。
GKは好パフォーマンスを見せていた三浦龍輝に代えて川島永嗣が復帰。
ここに公平な競争はあったのか、横さんらしからぬ選手起用でした。
龍輝が納得していれば良いが…

磐田に対して町田は徹底的にストロングポイントを活用してきました。
オセフンを鈴木海音・植村洋斗のサイドに張らせて、そこで起点を作っての攻撃。
個でも組織でも完敗。

28節 札幌戦。
CBはグラッサとハッサン・ヒルのコンビを初の起用。
4-4-2に戻し、ボランチはレオ・ゴメスと中村駿、
LSHに松本昌也、RSHにクルークス、
2トップは渡邉りょうとジャーメイン良。

松原の裏のスペースを突かれて失点。
DFのスライド・マークが甘くなっての2失点目。
残留争いのライバルにまたしても屈してしまいました。

新潟・京都が大きく勝点を伸ばし、ジュビロは少しずつ勝点差を広げられてしまいました。


9月 戦い方の変化

30、31、32節

8/31に予定されていたマリノス戦が台風で延期となり、札幌戦から3週間空いたことで、終盤戦に向けて戦い方を整理したように見えた9月。

ここから3試合は同じスタメン。

4-4-2でSHに松本昌也と高畑奎汰を起用。
高畑の守備力と推進力をSHで活かすことで、クルークスよりも守備強度を上げつつも、縦への推進力は維持したい狙いは見えました。

そしてスーパーサブの役割を果たしていた古川陽介が海外移籍したことで、クルークスを切り札として置くことも考えていたと思います。

基本的にはこの9月から最終節まで、守備からカウンター、リスク回避が基本戦術となりました。

30節 柏戦。

ミドルゾーンからのプレスで渡邉りょうのチェイシングから良い守備が出来ていました。

その渡邉りょうのジュビロ初ゴールとなるダイビングヘッドで先制、中村駿にもジュビロ初ゴールが生まれ、2-0で勝利!

31節 福岡戦。

福岡の5-4-1の守備ブロックを崩せず、スコアレスドロー。

32節名古屋戦。

前半は攻勢をかけるが得点をあげられず、後半はパトリックを入れてきた名古屋の攻撃に対応出来ず、得点を許し敗戦。

試合の中での対応力、決め切る部分で力の差が出てしまいました。


17位柏とは勝点3差。

10月 崖っぷち


33節 広島戦。
名古屋戦で3-4-2-1相手に4-4-2の守備がはまらなかったことから、広島に対して3-4-2-1でミラーゲームを挑んだジュビロ。

ハッサン・ヒルが累積警告で出場停止。
鈴木海音・伊藤槙人・グラッサの3バックで臨む。

川島永嗣中心になんとか広島の攻撃を防いでいましたが、CKから先制を許す。

しかしCKから松原后のゴールで同点とし、勝点獲得に期待が膨らむが、終盤に加藤に決勝点を奪われて敗戦。

続く34節 セレッソ大阪戦。
RCBにハッサン・ヒル、RWBに松本昌也が入りました。

キムジンヒョンのゴールキックが味方DFの背中に当たるというラッキーチャンスが訪れ、ジャメがしつかりと蹴り込み先制に成功!

その後セレッソに押し込まれながらも、山田大記のクロスに高畑奎汰が反応したこぼれ球をジャメが再びゴールへ蹴り込み2-0!!

終盤のセレッソの猛攻でレオ・セアラに決められ1点差に詰め寄られ、勝点3が見えてきたアディショナルタイム。
不可解な判定でセレッソにPKが与えられる。

決められてしまうと残留の可能性がほぼ消えそうな状況で、百戦錬磨の守護神、川島永嗣がPKストップして劇的な勝利!!

湘南が残留ブースト発動で3連勝し残留に大きく前進。
ジュビロは17位柏と勝点4差。
セレッソに負けていたらもっと早い段階で降格が決まっていたでしょう。

11月・12月 終幕

35節 神戸戦。
優勝のために負けられない神戸。

レオ・ゴメスが累積警告で出場停止。
植村がボランチに入り、西久保がRWBに入りました。

前半は神戸にボールを持たせてポゼッション攻撃をさせることで、神戸の得意なショートカウンターを出させない作戦がはまり、0-0で折り返します。

しかし後半はロングボールで早く前線に入れてくる神戸に主導権を握られ、カウンターとCKから2失点し敗北。

36節 ガンバ大阪戦。

ボランチは中村駿に代わり上原力也が久しぶりにスタメン。

渡邉りょうの素晴らしいボレーシュートで先制しますが、CKであっさり同点にされると、後半立ち上がりに逆転を許し、PKで3点目を献上。

しかしここから上原力也、鈴木海音のユース出身選手が意地のゴールをあげて同点に追いつく!

ただそこで力尽きて、残り時間守り切るスタミナはなく、坂本に決勝点を奪われて敗戦…

延期となっていた29節 マリノス戦。

ガンバ戦でハッサン・ヒルが負傷。
鈴木海音が累積警告で出場停止。
RCBに植村が入り、ボランチに中村駿が復帰。

ジョルディ・クルークスのジュビロ初ゴールで先制しますが、マリノスの波状攻撃を抑えきれず4失点。

終盤のジャーメイン良の2ゴールで1点差に詰め寄りますが、3-4で敗戦…

36節を終えて残留圏内17位柏と5ポイント差。
負けたら降格が決まる状況でのホーム最終戦、
FC東京戦。

ボランチは中村駿と平川怜のコンビ。
シャドーには高畑奎汰が入りました。

またもCKから失点し、厳しい状況に追い込まれたジュビロ。
この窮地を打破したのは藤川虎太朗。
相手のDOGSOを誘発し、そこで得たFKで途中出場の上原力也からペイショットのゴールで同点。

さらに藤川のシュートが相手のハンドを誘いPK獲得。
キッカーはこの試合前に引退を表明していた山田大記。
外したら降格がほぼ決まる状況でのPKをしっかりと決め、奇跡の残留に望みを繋ぎました。


最終節 鳥栖戦。
ジュビロが勝ち、新潟が負けて得失点差3差を同点まで詰めれば残留という状況。

中村駿と上原力也のボランチで臨みました。

あれだけ劇的な勝利をFC東京戦で見せたのに、
あっけなく敗戦。
CBの前のスペースを空けてしまう、今シーズンの守備の問題がまた出てしまい失点を重ね敗戦。
1年でのJ2降格となってしまいました。

年間総括

攻撃に関しては松原を活かしたクロス攻撃を軸にジャーメイン良が得点を量産、
J1でも通用するところは見せてくれました。

しかしビルドアップ、ボールを自分たちが意図する形で前進させていく部分ではまだまだで、
相手の守備強度に屈することも多かったですね。

そして守備ではやはり基本的な強度とその強度を維持するスタミナがまだ足りませんでした。

ただ確実に2022、2023シーズンよりも強度は上がっています。

昨シーズンJ1昇格したのは時期尚早だったのでは、
J2でベースをしっかり作ってから上がった方が良かったのではないか、という意見もあると思いますが、
僕としてはJ1に上がらなかった方が良かったなんてことはまったく無い、
上がって良かったと思っています。

J2もレベルは上がっていますし、簡単なリーグではないことは重々承知していますが、
J1はさらにレベルは上がっていますし、進化しています。

今年この高いレベルでプレー出来たこと、肌でJ1のトップレベルを選手たちが体感出来たことは大きな財産です。

そして来シーズン昇格して、秋春制に切り替わるタイミングでJ1に居たい。
昇降格なしの特別大会はJ1レベルを体感しながらしっかりとチーム作りが出来るチャンス。

来シーズン、ハッチンソン監督とともに、今シーズンよりもレベルアップしてJ1昇格、そして定着できるチームを作ってほしいですね。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!


いいなと思ったら応援しよう!