小倉でカルチャーショックを受けて帰ってきた岩槻民の話
こんにちは。第一回岩槻リノベーションスクールに参加したい(参加決定はしていない)かみむです。初めてのリノベーションスクールの前に、リノベーションプロジェクトを既に行なっている地域がどうなっているのか知りたくて北九州市小倉まで飛んできました。これはそのレポートです。
まずは街の比較から。
小倉の特徴
大都会。しかし都会でも東京と違って道路が広い。昔からある商店街が大きな面積を占めており、そこで買い物がほとんど済みそうだった。旦過市場というのがとりわけ古そうで、しかし小倉の台所ポジションは確実に握っている。他の商店街は飲食店や雑貨店、楽器屋までなんでも揃っていた。割と個人経営のお店も力を持ってる感じ。働いている人も商店街を歩いている人も若年層多め。
小倉駅から少し離れるとマンションが立ち並び、商店街・住宅・職場が揃っているように見えた。あと食べ物が美味しい。表参道にあるような尖ったセンスのスイーツ店やカフェから昔ながらのラーメン、餃子などもあって、食べ歩きが捗りまくる。
岩槻の特徴
田舎。しかし同じ区内においてもかなり格差がある。岩槻駅前はシャッターがおりがちな商店街。商店街だが道路には車通りが多く歩行者天国などはない。奥地に岩槻高校があるので高校生は歩いている印象。それ以外の地元の人はお年寄りが多い。美味しいご飯屋はある。あるが、点在していて歩いてはしごできる距離ではない。基本的に車が必要な街。
衣類や娯楽はイオンに集結している。休日に駅前で遊ぼうということはあまりない。駅前のワッツも寂れていて、ワッツの上に入っている役所以外に用はない。あとワッツの中にあるドトールがお年寄りで常に満員なのも悲しい。パソコン持って仕事しに行けるようなところではない。
結論:小倉に住みたいと思ってしまった
小倉は商人気質の土地柄のようです。自分たちで儲けようという自立心が強く根付いていそうでした。
私は何か事業を起こして地元で楽しく過ごしたいと思っている、金の無い若者です。だから安く借りられる賃貸だったり、テナントだったり、仲間と交流するためのスペースが手近に欲しいのです。小倉にはそういう場所がたくさんありました。メルカート三番街はまさに理想でした。すぐ近くに志ある仲間がいて、それぞれが魅力的な物を作っている、毎日がデザフェスなんですよ!
岩槻という街を切り捨てていいなら今すぐにでも移り住みたいと思ってしまいました。。
私の目の前の岩槻
私は週4日家でリモートワークをしていてかなりの時間を岩槻で過ごします。朝と夕方に犬の散歩をするのでそれなりに近所の犬仲間もいて、毎日都内へ通勤している人よりははるかに穏やかな日々を送っていると思います。学生時代よりも地元にいる時間が増えたので、昔は目にも留まらなかったことがきになるようになりました。
ずっと近所で畑をやっていた敷地が突然埋め立てられてコンテナ置き場になってしまったり、整地されて住宅用地になってしまったり。昔あった風景は急速に失われています。小学生の頃、田んぼでザリガニを釣ったりして遊んでいた自分としては悲しい出来事でした。
住宅が増えるのは個人的にはそんなに嫌だとは思っていません。私の住んでいる地域は少子高齢化まっしぐらの岩槻の中でありながらファミリー層が移り住んできていて、公園にも子供達の遊ぶ姿がよく見られます。ただ残念なのは、彼らと関わる機会がないということです。目の前に立っているアパートの住民がどんな仕事をしていてどんな家族構成なのか、そんなことも知りません。もしかしたら目の前に住んでいるあの人たちが実はものすごく面白い人かもしれないのに、それを知る術は今はないのです。
妄想
今はこっそり岩槻で事務所兼コワーキングスペースまたはカフェを作りたいと考えています。電車に乗らないで行ける作業場を構えようとは前々から思っていました。せっかく作業場を作るなら、クリエイティブを生み出す交流の場としても使えたらいいな、なんて漠然とした夢です。岩槻駅前は大学生も高校生も通るので、岩槻の中で新しいことをやりたいと思っている人たちに仲間集めの場を提供できたらハッピーだなと。若い人たちがいないわけではないのです。ただその人たちをうまく巻き込む吸引力みたいなものがかけているだけなのです。
具体的には平日は勉強や読書、仕事などに使える静かなスペースにしておいて、休日はワークショップだったり勉強会だったり、ぷちマルシェとしても機能するようなフリースペースとして利用したいです。小さく挑戦したい人や、交流を求めている人に提供できればと思っています。この間岩槻でテナントを調べたところ、最低でも月13万程度の家賃のところしかなく匙を投げてしまいました。
誰かいい物件知りませんか。多少直せば使えるようなところならどこでもいいのです。家賃はお安く!(ここ重要)
終わり
私は第一回リノベーションスクールではメインプレーヤーになることは避けようとしていました。けれども今回北九州に行ってその考えは180度変わりました。小倉から様々な商人の知恵、人の暖かさを教えてもらいました。
岩槻も頑張ればもう少しパワーのある街にできるんじゃないか、小倉を見てそう思いました。地域の特色はそれぞれ違うので、岩槻民として一つ戦ってみたいという気持ちです。
リノベーションスクールに万が一選考落とされていたら、自分の足で空き家物件に突撃しようかな。以上レポートでした。