YORUYU.の全て
こんにちは。カミヤレイナです。
本名は門井玲奈です。
ここからは門井玲奈として記します。
改めて、YORUYU.解散ライブありがとうございました。
初めて自分で作ったグループ、こんなにも応援されて、愛されていて、本当に嬉しかったです。
YORUYU.を立ち上げた時の私はプライドが高いが故に、不安とプレッシャーでいっぱいでした。
前世で応援してくれたオタクがYORUYU.を気に入ってくれるか。YORUYU.の音楽、パフォーマンスを気に入ってくれるか。応援してくれるか。フロアにいる人を楽しませられるか。
そればかり考えていました。
デビューライブで完璧にパフォーマンスしないと終わりだと本気で思っていました。
何故なら、YORUYU.に投資できる資金が限られていたからです。常に売り上げを出さなければいけなかったからです。
YORUYU.に投資してくれた社長は、アイドルのことを全く知らない人でした。
私が今後を悩んでいるのを見て、投資してくれました。
なのでYORUYU.には最初から大人がいません。
YORUYU.は社長から貰ったお金でやりくりしてカミヤが1人で作り出したグループでした。
売り上げを出さなくては、箱を抑えられない、新曲を出せない、衣装を作れない。
勿論。メンバーの生活もかかっています。
だからこそ、デビューライブでYORUYU.を気に入ってもらわなければと。
メンバーにもたくさんプレッシャーになることを言ってしまっていたと思います。
「プロデューサーは演者にパフォーマンス以外の悩みを持たせてはいけない、演者にはパフォーマンスだけに集中させろ」
いつか聞いたこの言葉が私の中にずっとあって必死でした。
今思うとあの時の私は明らかに異常でした。
そして迎えたデビューライブは、結果的に言うと私の思い描くパフォーマンスは出来ませんでした。
ステージから降りた後、私は泣き崩れました。
悔しくて悔しくて。本気でもうYORUYU.は終わりだと考えていました。
本来だったらメンバーに「頑張ったね」と声をかけてあげるべきだったのに、当時の私は余裕がなく、メンバーに申し訳ないことをしたなと今でも後悔しています。
あの時のメンバーの心情を考えると苦しくて仕方ありません。
どうしても前世と比較してしまうのです。
ステージからみたフロアにいる人の表情。SNSでの反応。
前世を超えなくてはいけないと。
デビューライブ後も私は必死でした。
どうにかして巻き返さなきゃ。どうにかしてフロアのお客さんの心を掴まないと。
周りの運営さんにも色んなことを言われました。
正解がわかりませんでした。地獄の日々でした。
ライブを楽しめることもできなくなりました。
ステージに立つ意味を見出せませんでした。
デビューから1、2ヶ月、ステージに立つのが怖くなりました。ステージに立てなくなりました。
私はYORUYU.から逃げました。
私はその時、本気でYORUYU.の解散を願ってました。全て終わらせたかった。
それでも、YORUYU.は続きました。3人がステージに立ち続けてくれました。
私は大学生の頃からアイドル活動をしていました。
アイドルの為に大学を辞めるほど、私にとってアイドルは大きなもので楽しくて、初めて本気で努力ができたものです。逃げるのは自分にとって苦しいものでした。
カミヤレイナでいたかった。
ステージに立ってる時だけ自信が持てました。
「プロデューサーじゃなかったら、パフォーマンスだけを考えられるのに」、「YORUYU.なんか始めなければよかった」そう思ってました。
それでも私はステージを諦めきれませんでした。
また立ちたいとずっと考えていました。
私は一度アイドルから離れました。
古着屋で働き始めました。
今まで私はアイドルだけの生活でした。
私はアイドルしかできない、アイドルしか頑張れないと思ってました。
アイドルだけで食べていかなきゃいけないと考えていました。それこそが成功だと思っていました。
コミュニティもアイドル関係のものだけでした。
だからこそ活動での余裕がなく、浮き沈みが激しかったのです。
だからこそ一度YORUYU.から離れました。
SNSを開くのも辞めました。
働き始めてしばらくすると、考え方が変わりました。生まれて初めてアイドル以外の成功体験が出来きました。
アイドルじゃない自分を認められなかった私自信を認めてあげられるようになりました。
ほんの少しだけ自信が持てました。
YORUYU.のスタッフとして現場に行きました。
その日はお客さんも少なく、私のことを知ってる人もほとんどいませんでした。
軽い気持ちでステージに立ちました。立てました。
3人も快く迎えてくれました。私の居場所がありました。
その日のステージは私にとって特別なものになりました。
メンバーがYORUYU.を続けてくれて、メンバーがYORUYU.を守ってくれていて。
3人がどんな思いでステージに立っていたか。
どんだけ苦しかったか。考えると涙が出ます。
「おかえり」の言葉で私がどれだけ救われたか、伝えきれません。
そこから私はステージを楽しむことができました。メンバーからしたら本当に人が変わったようだったと思います。
古着屋で働きながら、ステージに立つ。
この生活が楽しくて幸せでした。
とはいえ、メンバーだけで活動するのには限界がありました。
悩んでいる時にだいちさんに出会いました。
YORUYU.はMcdogに所属させてもらえることになりました。
本当に嬉しくてメンバーと大はしゃぎしました。
初めての遠征にも行かせてもらいました。
カミヤがメンバーにしてあげられなかったことをだいちさんがしてくれました。
本当に頭が上がりません。
そんなこれからだという時に、突然思うようにパフォーマンス出来なくなりました。
歌も上手く歌えない、25分のステージでも体力がもたない。
どんなに練習しても、筋トレしても日に日に思うように身体が動かなくなりました。
バセドウ病でした。
日常生活にも支障が出るようになり、療養の為休むことにしました。
言葉にできないくらい悔しかったです。
しばらく休みましたが、なかなか体調が戻らず、私は辞めることを決意しました。
もちろん、続けたい気持ちが大きかったのですが、いつ良くなるかが分からなかったからです。
新曲を出すにもなにをするにもメンバーを待たせてしまうと思い、決意しました。
うちのメンバーは「4人でYORUYU.だから」と解散を選ぶほどいい子達です。
直接は言わないけど、一生かけてもごめんねとありがとうを伝えきれません。
大変なこと、辛いこと、たくさんあったはずなのに、文句を言わずひたすらステージに立ち続けてくれたこと、YORUYU.の音楽を伝え続けてくれたこと、カミヤを快く迎え入れてくれたメンバーを誇りに思います。
YORUYU.をつくって本当に良かったです。
4人でYORUYU.が出来て幸せでした。
YORUYU.は私にとって特別な宝物です!
YORUYU.として活動できたことを誇りに思ってこれからの人生を生きていきます!
YORUYU.と出会ってくれてありがとう
伝えたいことがたくさんありすぎて拙い文章だけど、まだまだ伝えてたいことがあるので、note更新させてください!
ここまで読んでくれてありがとう!
じゃあまたね
門井玲奈