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刺繍のこと バスのバーティー編

  刺繍は得意だけど、いつもたのしいとは思わない。よく、趣味の延長のような仕事をしてると言われるけど、ちょっと違うなと思ったりしている。

  なので仕事以外で刺繍はめったにしないのだけれど、レッドカーペットにできそうなほど大きな赤いフェルトが出てきたので、こどもがすきな『きかんしゃトーマス』の登場人物(人じゃないけど)のバスのバーティーをつくることに。こういう閃きというか、爆発的に湧き起こる創作意欲は貴重だ。

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  トーマスたち、わりと迫力のある顔をしてるので顔が難しかった。バーティーはちょっと胃腸が弱そうな感じの表情がより難しい。

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  窓はくり抜いて白いフェルトを合体。車輪は円柱につくったタイヤを、テディベアなどの関節につかうパーツで接着してぐるぐる回るようにした。手縫いはガタガタの縫い目の方が可愛いなぁと思う。ミシェル・ゴンドリーの『恋愛睡眠のすすめ』の影響かもしれない。

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  窓のなかは悩んだすえ、数字の1〜9を刺繍。いつもは文字を崩して刺繍するのがすきだけど、数字の学習のために読みやすい図案で。こういう細かな部分は丁寧にメリハリ。色は3.4色つかうと可愛い。

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  夜に仕上がったのでしめしめとこどもの枕元に置いておくと、翌朝、目には入っているけど微妙な距離を取られていた。そのうちあそんでくれるとうれしいけど、可愛くできたからいいや。たまに自分が満足するためにつくるのはたのしいし、こういう、仕事ではアウトな著作物のフェイクをつくるのってわくわくするから大すき。

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