おいしい本「がっつりごはん」 day1
「急に食べたくなった」と夫が近所でミックスフライ弁当をふたつ買ってきた。最近食べすぎなので私は昼夜に分けて食べる。白身魚のフライに酸っぱめのタルタルソースがおいしい。重たいお米にのったちいさい海苔のしなしながポイント。でも、こういうのはがっつり食べないと美味しさが半減してしまうかも。
Instagramで7デイズブックカバーチャレンジというのに誘われたので、本を載せるのはいつもと変わらないけれど7日間やります。Instagramには写真のみ、こちらに詳しくを。読書普及が目的らしいので、みんなだいすき「おいしい本」をテーマに選んでみることに。
1日目のきょうは「がっつりごはん」。
・『キッチン』のカツ丼
・『趣味で腹いっぱい』のカレーライス
・『千の扉』のラーメン
・『君がいない夜のごはん』のあれこれ
おいしいごはん小説代表は、やっぱりよしもとばななさんの『キッチン』。夜中においしいカツ丼を食べたらあの子にも届けたくなってタクシーに乗ってしまう……わかるわかる。その行動が味のすべてを物語っている名場面。ばななさんは『ジュージュー』という焼肉の話もすき。
山崎ナオコーラさんの『趣味で腹いっぱい』は、晩ご飯に肉じゃがを用意していた妻のもとに、いい知らせを持った夫が帰ってくる場面がすき。お祝いに少しでもご馳走を用意したくなった妻が言う「肉じゃがにカレールーを落として、せめてカレーにしようか」という台詞に家族の風景が浮かぶ。
団地暮らしを描いた柴崎友香さんの『千の扉』には、団地のなかで営まれるラーメン屋さんが出てくる。塩バターコーンラーメン、おいしそう。そんなに安くもない店らしくて、その強気もそそる理由のひとつ。商店が入ってるような大きな団地は佇まいが宇宙船ぽくて見るたび惹かれる。
最後は穂村弘さんのエッセイ『君がいない夜のごはん』。穂村さんがとにかく食べながら考える。あんまりグルメじゃないのがおもしろい。もうたくさん食べちゃえ〜、という気分になる。ひさしぶりにページを開いたらチョコレートの包み紙が挟まってた。そうなんだよ、こちらのエッセイはつまみ食いしたくなる。
2日目はなににしようかな。