制作過程ノート
イベント当日に限定で公開していたノートです。
展示風景も追加しました(12.2)
①車両と仕様
HONDA S660
ゴールデンカムイ 第七師団
②痛車のコンセプト
全て手切りで仕上げている痛車です。
モノクロをメインとしたステッカーを数種類使い、一枚づつカッティングしながら重ねて仕上げ、奥行きや立体感を出しながら原作の世界観を壊さないカッコイイ痛車を目指しています。
③KPF2024に向けてアップデート
○両サイドのデザイン変更○
1番好きなシーンやキャラにとってのターニングポイントをピックアップし、刺青人皮を区切りに使いそれぞれ配置。
○ボンネット○
ダークグレーのステッカーを背景に追加し、黒ステでで刺青人皮をカッティングし、エアブラシで金に塗装。ランダムに塗布、あえてムラを作りました。
前仕様からボンネットには金色を差し色として入れたかったのですが、単色金ステッカーでやるとめちゃくちゃ浮く、金色に着色したレジンをたらしたが違和感。それなら金箔を張りつけようと試みるも金が強すぎて鶴見中尉が負けてしまう。
そこで今回は3色の金色顔料をブレンドしエアブラシで塗装してみました。グラデーションをイメージして塗布したのでメインキャラを霞ませることなく仕上がりました。
このアイディアはいつもお世話になっているネイルサロンでネイル用エアブラシの技法をみて思いつきました!
④ディスプレイ
ゴールデンカムイといえば雪のイメージが強いので、去年のKPFでも使ったのですが今年も一面の雪景色をイメージして作りました。
「今!雪道を走ってきました!」感を出したかったので、フェイクスノーや、スノースプレー、車両についたつららなどリアリティを追求。
「ここだけ季節違うけど?!」を目指しました。
フェイクスノーはだいたい60リットルくらいばら蒔いてます。
雪に隠れている刺青人皮もソファーに使われる合皮で制作しディスプレイは全てハンドメイドです。
⑤こだわった点
つららは一本づつ手作り。
UVレジン液を一滴づつ垂らしては硬化の繰り返しで40分くらいで一本完成します。
手間は掛かりますがより本物っぽく見せたいのでとにかく有休を使いまくりひたすらつらら制作をしました。
形や色、ラメなど調合をそれぞれ変えながら作ってるので見てみてください。
⑥手切りカッティング
夫が担当。
手切りカッティング歴18年、手切りでどこまで表現出来るか日々鍛錬をしています(?)
今回、運転席側のサイド後ろ側に0.5cmの文字をカッティングしたステッカーがあります。細かすぎて見えにくいですが、じっくり見てみてください。
⑦イベントを終えて
去年もKPFの舞台に展示させてきただきましたが満足のいくディスプレイではなく悔いが残ったイベントとなりました。
一年越しのリベンジだと私は思っており、今持てる技術の全てを使い今回展示させていただきました。
少しでも痛車を通じて作品の世界を感じたり、ゴールデンカムイという作品に興味を持っていただけたら幸いです。
足を運んでいただいた皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。
老若男女幅広い世代の声を聞けるイベントKPF、今年も勉強させていただきました!
またどこかでお会い出来る日を楽しみにしてます。
一般投票1位ありがとうございました!!🥇😭
Special Thanks🙏
あやじろーさん
きくおぢ
りゅうたくん
せいくん
ハルさん
クマさん
ゆきちゃん
たにやん
(敬称略、順不同)
2024.12.2🦭 かみお あすか