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ガラケーの思ひで
自分が学生のころ、携帯電話が流行り出しました。
中学生で携帯を持っている人は、注目される。友達はエッヂというちょっとグレードの落ちる携帯電話を持ってました。
PHSという種類の携帯電話があって、それの進化版がエッヂだった気がします。PHSをピッチと呼んでいました。
高校生になると、大体一人一台携帯電話を持っていました。私は中二病を発揮させて持っていませんでしたが、一人一台持っているのがわりかし普通でしたね。
学校に持ち込んで、取り上げられるのもよくあったことです。
スマートフォンが出始めたのは、社会人になってからでしたね。
社会人になっても、しばらくの間はガラケーを使っており、パカパカさせていました。
スマートフォンの今では信じられませんが、ガラケーは液晶画面と入力の場所が別々にあり、折りたたむことによりコンパクトにして持ち歩くような形態。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70924718/picture_pc_e6a017556da0a97e9bdff57a43462109.png)
↑ こんな感じです。
でも当時としては、これが当たり前で、むしろカッコいいモノとされていました。
だって、仮面ライダーが変身するための小道具にだって、なっていたんですよ?
変身する流れとしては、
携帯電話に番号を打ち込んで、その携帯電話をベルトに差し込む。
すると
『standing by!』
と、ネイティブな感じで、ベルトから声がします。
フィー、フィー、フィー!(なんか鳴る)
そして
『変身!』
とイケメン俳優が叫んで、携帯電話を完璧に差し込む。
『complete!』
やっぱりベルトからネイティブっぽい声が。
そして仮面ライダー555に、変身できるのです。
つまり子供が変身の道具にするくらいの、憧れのアイテムなのです!
しかもこの便利な機械は、ある家庭の親密度のバロメーター機能にもなっていたことは意外と知られておりません。
カッコいいだけではないのです。
私が社会人になったころの話です。
上司と一緒に事務仕事をしていました。
するとピロピロピロと音が。
着メロ、着ボイス等色々あったのですが、ここでその話をしていると終わらないので、そこは割愛します。
「もしもし」
と、自分の携帯電話に出る上司。
私は事務仕事を止め、ふと上司を見ました。
(あれ?)
自分の目を疑いました。間違い探しがそこにあったのです。
サイゼリヤの間違い探しでも、一発目にわかる、かなり優しい部類のヤツ。
上司が耳に当てているのは、ガラケーの上の部分。
それは普通。
ただ、下の部分がなんかプラプラしているのです。
(ん?)
よく見ると、折りたたむ接合部の部分が、真っ二つに折れております。
結合部、完全破壊。
画面とボタンの部分が、なんか部品感丸出しのコードだけでつながっている。
だからプラプラしていたのです。
唖然としながら、それを見る自分。
電話が終わった上司。
「ど、どうしたんですか? それ」
そりゃ聞きますよ。
すると上司は恥ずかしそうに。
「いやー、嫁さんに膝で真っ二つに割られちゃってさー」
とのこと。
「そ、そうですか……」
どうやら奥さんに、上司の浮気が疑われて、
「んんんんゥゥゥーーーー!」
と、奥様が黄金の膝を繰り出したそうです。
後日その話を上司にもう一度すると、
その言葉にならない唸り声は例えるなら、
「ピコ太郎がここで生涯が終わっても悔いはないくらいの勢いで、PPAPを繰り出した感じだったなー」
とのことでした。
※「んゥゥぅぅぅウんぅぅぅう!! アッポォォオーペーン!!!」
みたいなイメージ。©ピコ太郎
ガラケーにはそんな風に、家庭の状態がわかる機能もあるんですねー。
いやぁ、知らなかったなー。
……思い出したので、書きたくなりました。お許しください。
それではまたよろしくお願いいたします。