【その発想はなかったわ】思ってもみないエンターテイメント ダイアログインザダーク
皆さんは、真なる闇をご存じでしょうか?
人間はたとえ暗闇の中であっても、わずかな光があれば目が慣れて、なんとなく周りの状況がわかってきます。
ただそれが、『完全に光を閉ざした“純度100%の暗闇”』の中だったら?
目が慣れるということもなく、視覚が無くなります。言わばそこは真なる闇です。
しかしそんな真なる闇だからこそ、視覚が無くなったからこそ、他の感覚がフルに稼働します。
落ち葉を踏む感覚を感じ、
水が流れる音に耳を澄まし、
木々の香りを嗅ぎながら、
ゆっくりとお茶を味わう。
『ダイアログインザダーク』は、真なる闇にあえて身を置くことによって、視覚以外の聴覚、触覚、味覚、嗅覚を楽しむエンターテイメントとなります。
別に回し者ではないのですが、それっぽく書いてみました(笑)
ただ他に類がない、変わったエンターテイメントだと思いませんか?
ドイツが発祥らしく、私は10年くらい前に、一度だけ体験したのですが、なかなか面白かったです。
色々と書いてしまうと、ネタバレになってしまうので、あまり詳しくは書きませんが、一つだけ感想を書いてみようと思います。
真なる闇に放り出され、何もできない我々を補助してくれるアテンドの方が、1グループについて、1名から2名ほどついてくれます。
その方がいると、本当に心強かったことを覚えています。
だって、何も見えない経験なんて初めてだったので。
道中色々とイベント満載なのですが、イベントごとにその人は確実に我々をサポートしてくれました。
アテンドさんのおかげで、無事に行程が終わって、光がある世界に戻ります。そこで初めて、世話を焼いてくれたアテンドさんと対面するのですが、アテンドの方が視覚障害者の方だと、そこでわかります。
アテンドさんは光の中でも、ゆっくりと、一つ一つを確かめながら動いています。
悪気はまったくないのですが、光がある世界では、行動がとてもゆっくりとしており、さっきまであんなに頼りになった人と同一人物には見えません。
人間は状況によって、赤ん坊のような無力な存在になってしまう。しかしそれを導いてあげられる存在にもなることが出来る。
自分は若造で、総合的にはお客様に遠く及ばないが、せめて自分の仕事分野に関しては、自分もこうやってお客様を導いてあげることが出来たらいいなぁ、と、まだ若いみのやま青年は思ったものでございました(遠い目)。
話が逸れました……。
結論としては、ダイアログインザダーク、他に類を見ない、とっても楽しいエンターテイメントですので、興味がある方は是非どうぞ。
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