【連載小説】『平凡な少女のありふれた死に方』第7話
「住野さんが病院に運ばれたらしい」
あの日以来、久しぶりに和希から来た連絡はそんな予想だにしないものだった。
「部室で倒れていたところを通りすがりの生徒が見つけたみたい。とりあえず命に別状はないけど、しばらくは入院することになるって」
まだ時間は十八時過ぎだったので、おそらく事が起きてから一、二時間しか経っていないはずだが、すでに彼はおおよその事情を把握し切っているようだった。人脈の広い彼のことだから、噂を聞いてすぐに事実確認を行ったのだろう。
「でも、部室ってまさか……