ヨンは優男にぼうっと見とれる医仙の袖を引っ張った。
「患者はいないようだな、帰りましょう」
「あなたの先生はどうするの」
「どうとでもなります」
「遠く都こらお越しになったとか。曾祖父の書庫をご覧になられては」

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