聞き耳を立てる
昨日の機内で隣の席にいたカップルのことを思い出してしまう。
LCC初体験の高齢男性と、三週連続その男性に資金出してもらって各地へ観光旅行や観劇に出掛けていた中年女性のふたり。
聞き耳立てていて申し訳ないけど、どうしたって狭い感覚のシートピッチじゃ聞こえてしまう2人の会話。
女性側があの土地へ行ったことがないから行きたいのと言ったら、それは連れて行ってということなのかなと男は言う。声がニヤけていた。
ふたりの顔は極力見ないようにしていた。
右隣の2人の顔をきちんと確認するには体を捻って顔を覗き込まないとならないし、話してる内容から私の頭の中に記憶されないようにしたかったから。
がしかし、男性の声が野球の掛◯さんにそっくりでどうしても耳に入ってきてしまう。最初はご本人か、物真似してる松村邦彦さんかと疑うくらいだった。
2人は別々の家へ帰宅することが話を聞いていてわかった。
着陸前の別れ際、「いや〜楽しかった〜」と男が言ってて、なんだかそんな関係もいいなと思った。
経済力と体力、面倒見の良さ。これらを持ち合わせる人ならこんな人間関係も形成出来るんだろう。