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Gとの遭遇

マンションの廊下に出たらGが居た。
彼らは通常、人間に発見されたと同時にすごいスピードで走るよね?
お互いに『ハッ』としたら彼らが先に逃げ出す!みたいな。

でも今夜のGは違った。

スローモーションで過ぎ去るイメージ!

そこでふと、思ったワケ、
『野球選手(バッター)の調子がいい時は、ピッチャーの球が止まって見える』って言うじゃない?
あれじゃない?

アタシ、めっちゃ調子上がってんのか?
こんなスローなら仕留められるんじゃなかろうか?
って。

でもさ、廊下じゃん?
共有スペースだよ。
こんなとこでスプレー撒いていいのだろうか…
ウチの中じゃないもんな…

なんて考えてたら、ゆーっくり隣の家に向かって行くじゃん。

『あ、お隣のGか…飼ってはいないだろうけど、ここは見送るべきだろうか…
そもそもドアから帰るとも思えないし、見なかったことにするか…
っていうか、ノロノロしすぎってことは寒いのか?
もう全盛期の元気さは無いのか?』

…と、ここまでGに想いを馳せられる自分に若干引きつつも、彼だか彼女だか知らんけど、そして子孫繁栄を願う気にもなれないのだけど、なんとなく見送った。

夏の終わりを味わうようにゆっくり散歩してる感じだったんだよ…。

野球はやったことないけども、きっとアタシは球が止まって見えても打てないんだろうなと思ったわ。
『え、なんで止まってんだ?』
って思ってるうちにストライーク!って言われるヤツ。

いや、なんの話し?

では、またね!

暗がりの『ビイ』♂

この子は虫を獲るのが上手なので
ウチに来たらイチコロだからな、来るなよ?

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ノラ
応援ありがとうございます!(^-^)ノ