【開放! ヘッドホン編】我が愛機 audio-technica ATH-AD1000X
もういいか、と思ったのですが、何事も中途半端はよくない、と昔おばあちゃんが言ってたようなそんなこともなかったような気がします。
というわけで、前回(https://note.com/kamille_66/n/ne073d07f21c6)の続きです。誰も待ってないんじゃないかなぁ。
元々持っていたヘッドホンはこれです。
audio-technica ATH-PRO5MK2 BK
https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-PRO5MK2
既に生産終了しており、後継機としてATH-PRO5MK3(これも生産終了)があり、今はATH-PRO5Xだそうです。
モビルスーツの型番みたい。マークトゥーですよ、マークトゥー!
激しいDJプレイやパフォーマンスを邪魔しない伸縮性のあるカールコードを採用。片出しコードで、最大約3mまで伸ばすことができます。
なんだか丈夫そうだな。実際とても丈夫です。
DJヘッドホンということですが、私はDJではありません。確か知り合いに勧められたのです。
価格の割にとてもいい音で、オールマイティに鳴らしてくれます。
ただ、もう7年以上使っており、イヤーパッドもひびが入ってきた。耳を包むふんわり感がもうない。
イヤーパッドを替えようかとも思いましたが、そろそろ新調してもいいのでは、と思い、次なる相棒を探すことにしました。
まず、条件として、持ち運ぶことはないこと。
外ではイヤホンを使います。
私は眼鏡をかけていることもあり、ヘッドホンをつけていると耳が痛くなっちゃう。
なるべく装着感がいいものを選ぼう。
家電量販店や、イヤホン・ヘッドホン専門店を巡り、とりあえずこれにしよう、と買ってみたのが、
audio-technica ATH-AD500X
https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-AD500X
これは開放型ヘッドホンで、よく家電量販店でも置いてあるのを見ます。
密閉型と異なり、文字通り開放感がいい。
音漏れはしまくりますが、室内で使うのでオールオッケー。
通気性がいいし、長時間装着できる。
3Dウイングサポートで軽快な装着感を追求。圧迫感を抑えたトータルイヤフィット設計。
まさしく、この通りかと。
高耐久性と適度な柔軟性のある起毛素材のイヤパットでフィット感を向上。
立体縫製を施した起毛素材のイヤパッドを採用。立体的に耳をホールドすることで、低域のヌケを防ぐとともに快適な装着感を実現します。
開放型なので、密閉型と比べて低音はどうしても弱いのですが、比較的この機種は高音に偏りすぎず鳴らしているように思います。
このヘッドホンをノートPCのプラグに挿し、映画を再生したり、音楽を聴いたりと楽しんでいたのですが。
少し経ってから、この機種はハイレゾ対応ではないし、もっと解像度がほしい、と思うように。
高音が刺さりがちなのも、少々気になってしまって……。
というわけで、更にいいものを、と沼に引きずり込まれていったのです。
私は悩みました。次も開放型にするとして、そろそろaudio-technicaから離れてもいいんじゃないかと。
目をつけたのはAKG。高音の評価の高いメーカのようです。オーストリア、行ってみたいなぁ。
AKG K701
https://proaudiosales.hibino.co.jp/akg/4482.html
けいおん!に出てきたアレ。確かにシャレオツなデザインですよ。流石ウィーン。
リケーブルできるK702というのもあり、確かにありかなと思ったのですが、高音は素晴らしそうだが、ちょっと低音が弱いのか?
クラシックなどを聴くには間違いなさそうだとは思うのですが、映画鑑賞にも使いたい私としては、ちょっとピーキーすぎる、でしょうか。
AKG K712
https://proaudiosales.hibino.co.jp/akg/4635.html
こちらは低音も出る、よりバランスが良さそう、これにしようか、と思ったのですが。
AKGのヘッドホンはインピーダンスが高く、初心者には、鳴らすのが難しいのではないか、という不安。
そして、ひとつの家電として考えたとき、つけ心地はもちろん、壊れにくさは大丈夫なんだろうか、という思いがありました。繊細そうだもの。
結局のところ、汎用性と、製品としての堅牢さを考えたとき、audio-technicaってやっぱり私に合ってるのでは、と思ってしまったのです。
それでこれが候補に。
audio-technica ATH-AD2000X
https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-AD2000X
今ふたたび、オープンエアーの頂(ピーク)をきわめる。広大な音場を実体感できる至高のサウンド。
文字盤は金ラベル。まさしく王者の風格。
というわけで大きめの家電量販店まで足を延ばし、試聴してみたのですが、持っている再生機器では太刀打ちできませんでした。パワーが足りません。しかもお店のBGMがうるさく、ぶっちゃけよくわからん。
つけ心地はAD500Xとそんなには変わりません。音としては、少し重く聞こえたように思います。個人的には高音がもう少し欲しいかも。
うーんどうしよう、とおうちで悩んだあと、何となく近所の家電量販店をとぼとぼ歩いてたら、私は出会ってしまいました。
audio-technica ATH-AD1000X
https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-AD1000X
追い続けるのは、どこまでも曇りのない音空間。目の前に広がる音場と透明感あふれるサウンド。
いちいちかっこいい文章。考える人も大変だな。
文字盤は銀。そういえば、私、金よりも銀のほうが大変好みなのです。子供の頃から、金閣より銀閣のほうが好き。あれは銀じゃないけど。
大きな家電量販店にはなかったぞ、と思ったら、それもそのはず。この機種はもう生産終了していました。
じゃあ何故ここに。それは、ここが田舎だからです!
店員さんに訊くと、在庫処分品で、残りひとつしかありませんとのこと。要は売れ残りですね。
試聴機もあったのでつけてみた。いい。AD2000Xと比べて、高音がはっきりしていて、軽快さがある。明瞭で、華やかです。
低音をとるならAD2000Xかもしれません。あちらは王者たる重厚感がある。
付け心地に関しては、AD500Xに比べると、ドライバの位置が耳に近いのが気になりますが、悪くない。
よっし、価格交渉だ、と店員さんに訊ねると、この時点でネットより安いし(検索したら確かにそう)、そもそも在庫処分品だから交渉に応じられないとのこと。
なんてこったい。まあいいか。というわけで現物を持ってきてもらうと、古いからでしょうね、箱が凹んでいました。流石売れ残りだぜ!
これでも安くしないのかい? とまで言ったのですが、じゃあ袋はおまけしますよ、と言われました。そういや有料になりましたね。
店員さん「AD2000X、AD3000Xも検討してみては」 AD3000Xはねえよ。
何はともあれ、旅は終わった。
早速ノートPCのプラグに挿し、音楽を聴いてみることにしました。いい音だ。
だがしかし、またまた気になることが出てきました。
ブラウザで配信サイトの動画を再生した際、音が小さい。
音楽ファイルはいいのです。再生ソフト側で、排他モードにしたり、音を無理やり大きくすれば聞こえないこともないけど、せっかくいいヘッドホンを買ったのに、もったいないんじゃなかろうか。
ヘッドホンとして、インピーダンス40Ωはそこまで高くはないし、出力音圧レベル102dB/mWだから、いけるんじゃないかと思っていたのですが、思いの外私のノートPCは非力だったようです。
オンボードだと厳しいかぁ。
そうだ、先日買ったテレビ(REGZA 43Z730X)を通して出力すれば、音量を確保できるのでは、と思い、テレビのヘッドホン端子に接続してみたのですが。
確かに音量は大きくなったが、ノイズも大きくなったぞおい。
いいヘッドホンを買った弊害ですね。今までのヘッドホンだと、そこまでノイズは聞こえなかった(というよりそこまでの解像度がなかった)のですが、AD1000Xでは目立つのなんのって。
ああもうまたかよ。この世とは終わらないワルツのようなもの……。
そうだ、ヘッドホンアンプ、探そう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?