忘れられない誕生日はありますか?
今回は、「忘れられない誕生日」について書く。
私の生涯、忘れることのできない誕生日の話。
オチまで時系列で書くので、長い。
ごゆっくりどうぞ。
ではいこう。
始まりの[東海オンエア]
この話をするにはまず、東海オンエアが登場する。
今や登録者数も上から数えたほうが早いくらいの、有名YouTuberだ。
私は高校生のチャンネル開設時からのファンだった。
なんて夢見ていた。京都府住みだったため
大学が滋賀県彦根市だったので、岡崎市までぐっと近づいた。
免許もある、レンタカーで行ける範囲に迫っていたので、行くしかない。
だが、1人で行くのはなんか違う。
友達を連れて一緒に行きたい。
が、東海オンエアファンじゃなければ、ただの街。失礼
そこで、私は時間をかけて友達を洗脳した。
まず初めに、自分の面白いと思う動画を10個ほど、グループlineで送りつけた。
見てねじゃない、見ろと。
そうして、いかついことに次の日には、見たか?と問い詰める。
見たなら、感想まで聞いた。
テキトーに誤魔化してないかの確認だ。
次第に、本当に面白いと思ってくれた友達は自らチャンネル登録し、
新しい動画を自分で見始めてくれた。洗脳が無事成功
無事に数人の友達を洗脳した私は、遂に作戦を決行する。
これに3人の勇者が名乗りをあげてくれた。
私のテクニックが光った。
最初に送り付けた動画には、印象的な建物や公園が多く含まれる動画を選んだ。
そして、作成していた旅のしおりには、見たことがある場所が記されている。
これは興味をそそるだろう。
ここまでが全て計画通り。まさに策士
3人の友達はみな、
なんて言ってくれた。洗脳しすぎた
いざ、聖地巡礼へ参らんとす
日程を決めてレンタカーを借りた我々は、早朝に出発した。
近いといえど、2.3時間はかかる。
大丈夫、4人とも免許持ちだ。交代で運転すればいい。
車内では、旅のしおりに載ってある
自作の東海オンエアクロスワードを解いてもらった。
答えは「東海オンエア」になるように作った。
もうこの時点で、車内は東海オンエア6色だった。
(オレンジ・青・緑・茶色・ピンク・黄色)
有名なかき氷屋さんへ~事件の匂い~
我々は、3時のおやつとして動画内にも登場したかき氷屋さんへ向かっていた。
少し街からは外れた山道にある。
私が運転をしていた。
到着した時には行列で、駐車場も狭い場所に数台しかない。
たまたま1台だけ空いており、前向き駐車をした。
※余談ですが、
ここのかき氷屋さんがマジで美味しかった。
かき氷を堪能した我々は、レンタカーの返却もあるので帰ることにした。
私が運転をしようとした時、1人の友達が
ありがたく、甘えた。
駐車場から出ようとエンジンをかける。
前向き駐車をしたので、バックをする。
その友達が、ハンドルを左に切り始めた。
おいおいおいおいおいおい。
後部座席にいた私ともう1人の友達が止める。
(大体皆さん想像できますよね)
とりあえず、ハンドルを真っ直ぐにしろと2人で言う。
言われている意味が理解できない運転手はそのままブレーキを離してバックした。
その叫びも虚しく、右隣の車にバンパーがぶつかった。
運転手の友達はパニック状態。すぐに警察に電話し、もう1人の友達は店内に車の持ち主を探しに行く。
お客さんだったら、なおさら最悪だ。
結果、店員さんの車だったが、警察が到着したら出てきてくれることになった。
私たちは、警察を待った。運転手の友達を慰めながら
電話してから15分。こない。
電話してから30分。まだこない。
けっこう山のほうやから遠いもんな~なんて言う。
本人の気が紛れることはないとわかっている。
1時間後、ようやく到着し事故処理を終える。
レンタカー会社にも連絡し、返却時間も過ぎることを伝えた。
この時点で、夕方6時頃だった。7時には帰ってる予定だった。
その帰りの車内は、お通夜状態の運転手と、必死に盛り上げる3人のカオスな状態だった。
レンタカー屋に戻ったのは9時頃、そこから事故処理の手続きをして
10時頃に解放された。
その頃には、みんな疲れ切っていた。
一度、私の下宿先に集まることになり、晩ご飯を食べようとなった。
近くのコンビニで買い物を済ませ、下宿先に戻る。
ここは明るい話題をと、みんなが事故のことを避けた。
本人は全然紛れてなかっただろう。
突然の訪問者
時刻は23時を回った頃、突然チャイムが鳴る
こんな時間に誰や?と思い玄関を開けると
そこには、バイト終わりの別の友達がケーキを持って立っていた。
後ろからクラッカーの音。
お気づきだろうか。
そう。
この日は私の誕生日だったのだ。
別に自分で仕組んだわけではなく、たまたま被っただけ。
それを友達たちが内緒でサプライズを考えていてくれたのだ。
その時の感想ですか?
ケーキを持った友達も家に上がり、ケーキを切り分ける。
その友達が、事故った友達に一言
その友達には、じわじわと効いていたボディに加えて顔面ストレートを喰らって、KOだった。
ケーキを切り分けてくれている友達が、
と言う。
誕生日の私は、2個もらえた。
残りの2個はケーキを買ってくれた友達と切り分けた友達が食べた。
事故った友達は1個だけだった。
別にいいのだろうけど、事故ったしな、というレッテルが虚しさを増した。
ケーキとハンドルの切りすぎにはご注意を。
一生、忘れられない誕生日になった。ありがとう。
ではまた。
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