見出し画像

自殺失敗

たぶん、40代半ばだったと思う
気がついたら病院に入院になってた
身体は拘束されて自由に動かせなかったのを覚えている
何が起きたのか分からず叫び声あげてた

とにかく看護師の冷たい視線がつらかった
訳わからず拘束されて、冷たい視線なんてビビる人ばほとんどだろう
とにかく説明すらされず、鎮静剤?を打たれて眠らされたと思う

30代から精神疾患でずっと診療内科を受診してた
仕事も続けられなく、嫁さんと一緒に開いた美容室も13年目に畳んだ
後は坂道コロコロと転落して、嫁さんのヒモ状態

そんな自分が嫌で知り合いに声をかけてアルバイトに出始めた温泉地のホテルのナイトクラブのボーイ
ほとんど客との会話もなくなんとかこなしていた気がする

ある日
カウンターの中に1人、ホール1人
お客満席状態
相手は酔っているので言い訳など通用しない
コンパニオンのお姉さんがフォローしてくれても手が足りない状態

4〜5時間早足で動きっぱなしだったと思う
とにかく疲れ切った感覚は今でも思い出せる
この日の記憶があまり残ってなく、出勤して、疲れ切って車の中で脱力してた事しか思い出せない

自宅に帰りついたのは定かではないが夜中2時頃だったと思う

トイレに入った後の記憶が無く病院の記憶に繋がる

トイレで首を吊ってたと言われたが記憶にない
パソコンのLANケーブルを取っ手に引っかけて座り込んでぶら下がってたと聞いた

気づいたのは嫁さんだった
いつもなら玄関を入ってベッドに来るはずが、なかなか来ないのを心配して見に来たらしい
息子を叩き起こして救出作業して、呼吸が止まってたので人工呼吸したと聞いた

救急隊が来て人工呼吸器を使って蘇生⁇したらしい
入院先の救急病院では脳死もあり得るので覚悟しておけと言われたらしい

その後めでたく目覚めたが自分にはその記憶が無い
身体機能の検査して県立の精神科病院に送致され1〜2カ月入院

個室で監視付きの生活、タバコも看護師に頼んで出してもらう
トイレも見られたまま用をたし、水を頼んで流してもらう
刑務所より厳しい監視だったと思う

いつ死に向かうかわからないから看護師も気が休まらないのだと思う
だから、患者に冷たくなってしまう
命を無駄にしようとした人間に対して当たり前だと思う

奇跡的に後遺症も無く、普通の生活に戻った
それ以来、死を意識して生きてきた
意識というか、命の大切さに敏感になったと思う

ゲーム仲間の方て癌の患者さんがいた
時折LINEのTimelineに計画報告したりゲームの事を書き込みしていた
いいね👍押したりコメント書いたりしていたが、ある日息子さんからの書き込みて亡くなったと報告を頂いた。
顔合わせた事のない方だったがショックだった

自分の病気がわかって最初にその方LINEに報告した
返信はなく既読もつかない
でもね、満足出来た
そっち行ったらよろしくって、、、

まだまだ死への心構え出来てないけど、
最後は笑顔で逝きたいと思う
やっぱり笑顔がいい

いいなと思ったら応援しよう!