人はなぜ治るのか?(1)はじめてエーテル体に触れた日。

私はカイロプラクターです。
この仕事を始めてから15年ほどになります。
「人は何故治るのか?」
ひっくり返すと「なぜ治らないのか?」
この問いの答えを探し続ける15年だった気もします。
日々の臨床の中で、思うように治っていかない患者さんに対峙し、
治らない原因を突き詰めて、やっとここまできたという思いです。
この道のりの初期は、よくなっていかない患者さんをどうしたらいいか?
を治せない自分に対して自責の念を感じながらの苦悩の毎日でした。
しかし「アプライド・キネシオロジー」という体系を知ってからは、
その苦悩の日々に一筋の光明が差しました。
次に何をすればいいのか?
このクライアントさんには何を提供するのが役に立つのか?
そうした答えの出しにくい悩ましい問いにクライアントの筋肉が、
正確に答えをだしてくれるのが、アプライドキネシオロジー(AK)です。
キネシオロジーの技術のひとつにセラピーローカライゼーション(TL)というものがあります。
これを使ってクライアントのどの部位に問題の原因があるかを知ることができます。
ごく簡単に方法を説明すると、片手を特定の部位に触って筋肉の強さを調べ、もし弱くなっていたらその部位が調子の悪いところだとわかるわけです。
まずはじめに問題の箇所がわからないことには、何をすればいいかはわからず、わからないまま闇雲に手技を行うだけでは改善は見込めないのはい今でもありません。
そういう意味で、TLが治療家の大きな武器になります。
このTLを初めて教わった時に実に不思議なことを習いました。
手をクライアントの皮膚からいくらか浮かせていて、接触させてはいないのにクライアントの筋肉が反応して弱くなるところがあるのです。
始めてみたときにはとても驚きました。
「なんだこれは!なにが起こっているんだ??」と。
そのうち、手で触れずに視線で触れることでもTLは成り立つことを覚えると、実は身体からはかなり離れた位置の空間にもクライアントの筋肉を弱くする箇所があることに気づきます。
人間の身体とは、いったいどこからどこまでが「自分」なんだろう。。。
そんな疑問がしばらく頭から離れませんでした。 (つづく)

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