【インタビュー】キーワードは「移住」 かみかわKICHATTA -鈴東あや乃さん-
北海道上川町からの依頼で上川町に短期移住し、副業として町のPR業務を行いながら、ワーケーションでご自身の普段のお仕事も行っている「KICHATTA」メンバーの鈴東あや乃さん。
どのようなキッカケで上川町に来たのか、短期移住に向けて普段のお仕事への影響がなかったのかなど、短期移住を計画している人たちが気になるポイントを聞いてみました。
ーー普段のお仕事内容を教えてください
正社員で、フラワーボックスのブランドマネージャーとして、ECサイトの運用、販売戦略の立案、広報PR、カスタマーサポートをやりつつ、副業ではライターとして、Webメディアの記事作成や、編集のアシスタントを行ったりしています。
ーー幅が広い!本業だけでも様々な業務を行われているのに、副業も幅が広そうですね。多くのお仕事をされていますが、正社員のお仕事は定時がある働き方ですか?
正社員のお仕事では、勤務場所はリモートで時々出社するといった働き方をさせてもらっています。時間拘束がある訳ではないので、自分の中で調整し副業もあわせて「複業」の状態で働いています。
ーー複業として、色々なお仕事をされている理由を教えてください
お花のブランディングもやりがいがあるのですが、今、地域のことに興味が向いていて、ライターとして地域のブランディングや地域の魅力を発信してみたいという思いがあり、副業を始めました。
ーー地域のお仕事に魅力を感じている部分を教えてください
私のやりたいことの軸があって「日本と世界をつなぎたい」という思いがあります。
そう思ったきっかけなんですが、高校生の頃に、コスタリカに1年間留学をしていたのですが、留学先の人たちに日本のことがあまり知られていなかったんです。
日本の有名なメーカーのブランド名は知られているんですが、日本がどこにあるのか、何を食べているのか、何語をしゃべるのかなどが知られていなくて、カルチャーショックを受けました。
日本は島国だし、割とわかりやすいし、知られているんだろうと思っていたんです。
ですので、この経験から、こんなに知られていないのであれば、私が日本の魅力を発信できたり、日本と世界をつなぐような仕事をしたいと思うようになりました。
ーー日本と世界をつなぐ!ご自身の体験を元にした、とても魅力的な軸をお持ちなのですね。「日本の地域の魅力発信」に関してはどのように思われていますか?
新卒では物流の会社に入り輸出の業務に携わっていましたが、私の考えている「日本と世界をつなぐ」という軸とは少し違和感がありました。
私は日本酒が好きなのですが、歴史ある酒蔵がつぶれてしまうのを目の当たりにしてきました。その原因は、代々引き継がれてきた技術によって手間をかけてつくられた日本酒が安価で売られている現状があり、消費者に日本酒の価値がしっかりと届いていない現実を感じていました。
そのような経験から、まずはライターとしてできること、日本の価値や魅力の発信を始めました。日本酒が本当に好きなので、日本酒のメディアなどで記事を書いたりもしています。
そして、ライターのお仕事を続ける中で、「プロデュース」というものに出会い、日本の価値を世界に届けるプロデュースをしたい!と考え始めています。
どうやったら魅力を発信できるのかを考えた際に「インバウンド」が私の中でキーワードとなっていて、「インバウンド」の受け皿である日本の地域には、今は、日本の地域の魅力を発信していくことが、私の「地域」への思いです。
ーー順を追って軸が広がっているんですね。思いと行動が連動していて、鈴東さんのまわりで次、何が起こっていくのかが楽しみです。
魅力あるたくさんの地域の中で、今回、上川町に短期移住を決めたきっかけはありますか?
一緒にお仕事をしている方が地域創生のお仕事をされており、上川町で短期滞在をしながら、お仕事ができる今回のプログラムがあることを教えてもらいました。
地域の魅力を発信したいと思いつつ、いわゆる都心に近いところに住んでいたことが多かったこともあり、上川町に住みながら仕事ができる短期移住に魅力を感じ応募しました。
ーー行こう!と思った行動力がさすがですね。上川町に来るにあたり、本業のお仕事の調整などはされましたか?
お花のお仕事なので、クリスマスシーズンはとても忙しくなります。ですので、繁忙期前に帰れる予定の短期移住なので大丈夫。ライターのお仕事も場所を選ばず対応できるので、大丈夫。よし、行ける!となりました。
通常の本業の業務も時間を見て、短期移住中の今も対応をしています。
ーー普段のお仕事が、どこでもできるお仕事だからこそ、思いきれた判断でしたね。短期とはいえ、移住をしてみる際に悩まれたことはありますか?
東京で賃貸で借りている家はありますが、1ヵ月位ならいいか、とそのままにしてきました。
ーー短期移住をしにきて、やってみたかったことはありますか?
自治体の仕事をしてみたかったです。募集を見た際に、広報のお仕事ができるということだったので魅力に感じていました。
ライターとして、インタビューの経験も増やしたかったので、色々な人にインタビューをしてみたいと思っています。
地域の人や場所やモノなどの魅力を、いかに魅力的に見せるかを考えるのが好きなので、ライター業務の中ではインタビューが一番向いている、楽しんでできることかなと思っています。
ーー上川町のどんな魅力をインタビューしていきたいですか?
なぜ移住してきたのか、など人の深堀をしていきたいですね。上川町はカフェや、お店の方々は「移住」をしてきてやられている人が多い印象なので。
その一方で、「移住者」を受け入れてきた、町の人たちの声も聞いてみたいです。
キーワードは「移住」ですね。色々なお話を聞いてみるのが楽しみです。
ーー上川町にワーケーション目的でも訪れる人たちに向けたメッセージを残す、「かみかわKICHATTA」のメンバーとして、次の方たちへのメッセージはありますか?
数日くるだけなのと、実際にそこで生活してみるのだと見えることが違っていて、出会える人も違うと感じています。
迎えてくださる町の方々からも、短期とはいえ移住してくるからこそ、紹介してくださる場所や人もいて、より楽しんでいって欲しいというメッセージを感じます。
旅行ではなく、1ヵ月きてみる意味はあると感じています。おもしろそうだな!と思った方は、ぜひ「きちゃって」みてください!
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