「HiGH&LOW THE WORST」にパンチを食らった話。
突然ですが「HiGH&LOW THE WORST」を観ました。
みなさん、知っていましたか。「HiGH&LOW THE WORST」――通称ハイロー、こちらは音楽バンド、THE HIGH-LOWSのドキュメント映画じゃないんですよ。
最近よく「ザワが」「ザワの」とか見かけましたが、あれは「ザワさん」のことじゃなかったんですね。
(ちなみに全然関係ないですがこっちの「ザワさん」も面白いんでぜひ読んでみてください)
(っていうか、ザワーストをザワって……)
というくらいなにも知らなかったところへ、同じくらい(いや、さすがにTHE HIGH-LOWSだとは思ってなかったはずですが)知らなかったはずの人が転がるようにハイローにはまり、猛プッシュされて見に行ってきたわけです。
その日ご飯を食べ忘れていたわたしは、映画館で焼きおにぎりを買ってからハイローに臨みました。
あれ? 現代の高校生ものでは?
スクリーンに映し出されたのは、どう見ても現代文明が廃れた世界。
どう見ても清掃会社がさじを投げたとしか思えない、治安の悪い地下鉄駅。
そこに停車した地下鉄からどかどか降りてくる、どう見てもかたぎじゃないスキンヘッド高校生の群れ。
スキンヘッドの群れに続いて登場する、髪がある人たち。
がんがん響く音楽。
スローモーションの大行進。
うん。映画始まってまだ一分も経ってないんですが、ここでわかった。
あ、好きです。こういうの。
冒頭まだ油断しているこっちの頭を金属バッドで殴ってくるような。
一瞬でこっちのアドレナリンを耳の穴から垂れ流しにさせて、頭悪くさせるような映像。すごいと思いました。
ハイローがどういう映画かって言うと、男たちの熱すぎる友情と闘いの物語ですね。男子たるもの、学校入ったらとりあえずてっぺん目指さずなんとする、という精神が当然のごとく生きている世界です。
冒頭シーンは物語中盤の見せ場を先取り……という形で見せてくる演出なんですが、冒頭で出てくるキャラクター多すぎて、
いやこれ絶対全員覚えられないや、無理無理、
とか思ってたのに、なんやかやあって件のシーンがいよいよ流れるころには、なぜかもう全員覚えてるんですね。
それだけ各キャラクターたちがみんなそれぞれ、輝いているわけです。
(ちょっとだけ、佐智雄くんと桐原くんがまざり……この友人の優等生が裏でべつの高校のトップなんだ。闇だな。闇が深い。と勘違いしましたが、桐原くんはいい子でした)
喧嘩のお約束も見事で。
・自分たちは武器は使わない。
・死なない。
・各々ライフは100個くらいある。
もうこれでいくから、これで俺たちの世界は回すから!
という思い切りが潔く、気持ちよかったです。
相手がナイフ出してきても、素手でどうにか闘うのだ。という熱いメッセージ。それでいいのだという圧倒的な世界観。
わたしにハイローをすすめたひとは村山くんにどハマりしたわけですが、
え、この映画観て村山くん好きにならないひといる? ってくらい、おいしいポジションだった。なんですか、あれ。ずるくない?
全編通して村山くんの卒業式じゃん。花道じゃん。
あとわたしは開始一分で小田島くんに惚れました。
え、この映画観て小田島くん好きにならないひといる?
あ~、音楽もかっこよかった。
終盤のめっちゃいい見せ場シーンでOP音楽流れるアニメあるじゃん?
あれ、好きなひとはハイロー観たらいいと思います。(でも嫌いなひといないよな)
欲しいとき、欲しい音楽が流れる映画。
それはハイロー。
もうあんまり上映館ないですが、行けるひとは映画館で観るといいと思います。(と書いてから三週間くらい経ってしまいました。上映館ないかもしれない)
大丈夫、開始一分でアドレナリン出るから!
大丈夫、細かいこと気になんなくなるから!
大丈夫、気になっても、その想いに応える器がハイローにはあるって、先達たちが言ってるから!
わたしはとりあえず、窪田正孝氏が出ているドラマシリーズが気になっているので、そこへ突撃しにいこうかなと思っています。
では。