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SES企業あるある 所属意識とキャリアパスへの対応

 私自身も、昔はSES企業で会社員として働いていました。

目の前の仕事をこなしていれば、とりあえずは(労使とも)良いという罠。

 当時からあった問題として、SES企業の場合経営側の立場では、稼働者の売り上げから給与などを引いた額が粗利となるので、とりあえず案件なんでもいいから稼動していれば良いとなりがちです。

 一方、働く側も頑張ってもあまり給料伸びないならほどほどにしていれば良いや・・・と意識低くなりがちです。また、自社への所属意識というよりは、現場への所属意識を持つようにもなりがちです。

 それでも多くの場合、現場の仕事はこなされSES企業自体は薄利でも経営が成り立ちます。

 そのため、自社への所属意識も薄くなり、キャリアパスもあまり重視されなくなりがちになります。

新SESとか高還元SESという解もありますが・・・

 そんな中、エンジニアが参画する案件を選べる、単価(個々人の売り上げ)に連動して給料が変わるというタイプのSES企業も出てきました。

 これらは、SES企業で働くエンジニアのモチベーションを高くするメリットがある面があります。
 反面、良くも悪くもフリーランスっぽくなりがちになると思います。

 反面、個々人の要望を重視していると案件が決まらなくなる。
 単価面にしても、エンジニア本人のスキルも重要ですが商流や営業時のタイミングによる影響も大きいです。

 そして、チームで案件に入る時に、個々人の単価と実際の職責、成果が釣り合わないことも多いです。

 自社への所属意識やキャリアパスという意味では、個々の企業にもよりますが従来型のSESよりも薄くなりがちです。

株式会社コウシコ堂の場合

 当社の場合?

 古い考え方かもしれませんが、従業員には自社に対する所属意識、メンバーシップが必要と考えています。これは滅私奉公的なものではなく、利害が一致する共同体的な意識です。

 会社側は仕事を安定的に受注し、従業員の生活が安定するように努める。従業員側は確実に職務を遂行し、共同体の安定に努める。

 給与については、エンジニア職は基本的には単価に連動する形を取りますが、最終的に会社の利益に貢献した人を優遇します。

  キャリアパスの面では、本採用時には最低限 ITSS2相当の決められた手順に沿った業務を遂行できることを求めます。

 その上でITSS3(独力で一連の業務ができる≒一人称で業務ができるレベル)、4(リーダーや意思決定ができる)といったレベルを目指すことになります。

 


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