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#上市町を想う〜本間隼人さん

今回は、東京から富山へ移住し、先日熊野町にゲストハウス「metate」をオープンされた本間隼人さんにお話を伺いました。

宿&マルチスペース「metate」オーナー 本間隼人さん

1984年生まれ。東京都出身。
大学卒業後、新聞社や広告代理店に勤務
地域づくりなどに関わる
2019年に独立、株式会社ハテナブックを設立
水産業のPRや離島の行政支援・PRを行う
2023年に家族4人で富山県へ移住
2024年10月熊野町にゲストハウス&マルチスペース「metate」をOPEN

Instagramアカウント:@metate_guesthouse


なぜ上市町だったのか

移住先を検討していた際、いくつかの候補地の中で富山県が自分の条件に合い、最終的な候補の一つとなりました。上市町との出会いは、オンラインでの暮らし体感ツアーでした。特に印象に残ったのは、担当者の情熱と町への強い想いです。他にもいくつかの市町村の移住セミナーに参加しましたが、上市町は特別な印象を受けました。実際に何度も町を訪れるうちに、豊かな自然や町全体に流れる「空気感」、そして地元の「人」に魅力を感じ移住を決意しました。

2024年10月開業イベントの様子

上市町で宿を開業する

何度も上市町を訪れる中で、「長く滞在することで、この町の本当の魅力が伝わる」と感じ、宿を開くことを決めました。私が提案するのは「ちいきやど」という形で、宿泊客にも地域の方々にも使いやすく、価値のある場所や時間を提供することです。宿泊客には、地元のお風呂や食事処を利用してもらい、町全体を体験してもらうことで、単なる宿泊以上の価値を感じていただきたいと考えています。
特に、忙しい日常から離れ、五感を研ぎ澄ますことで新しい発見ができる“ハッとする体験”を、この上市で味わってもらいたいと思っています。さらに、この建物がもともとノコギリの目を研ぐ「目立て屋」であったという歴史にも惹かれ、宿泊客の感覚を研ぎ澄ましてもらいたいという思いを込めて、『metate』という名前をつけました。
この場所は、観光客のための宿としてだけでなく、地域の方々が集い、人と人が自然に交流できるマルチスペースとしても活用したいと考えています。地元の方々が気軽に集まれる場所として、また観光客と地域の人々が繋がる場として、少しでも地域の活性化に貢献できたらと思っています。
一方で、外から人が訪れることで、近隣の皆さまには不安を感じさせてしまうかもしれません。それでも、オープンイベントの際には、皆さまが温かく声をかけてくださり、交流できたことに心から感謝しています。今後、新たな課題や問題が出てくることもあるかもしれませんが、長い目で見て「この宿ができてよかった」と思っていただけるよう、誠実に取り組んでいきたいと思います。

定期的にワークショップも開催

外から見た上市町の魅力

上市町に初めて来たときは、正直「何もない」と感じていました。しかし、滞在を重ねるうちに、「この風景、この音、この空気」を「何もない」と表現した自分を恥じることになりました。本当は自分が何も気づけていなかったのです。剱岳の美しさや、その表情の豊かさに触れることで、自分の視野がいかに限られていたかを感じました。
もちろん、この町で宿を営むというのは簡単なことではないと理解していますが、上市の「まちなか」にはまだまだ魅力があると感じています。特に、熊野町商店街から白竜橋にかけてのエリアが賑わうことを願っています。地域の方々にもぜひ気軽に遊びに来ていただき、一緒に町の未来を考え、共に取り組んでいければと思っています。

(文:辻愛美)



「かみのわ」って?

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「出身者と出身者をつなぐ、出身者と上市町をつなぐ」をスローガンに2019年に活動を開始した上市町出身者コミュニティです。参加条件は、上市町出身者、つながりがある方ということのみ。

出身者間の交流イベントや上市町の今がわかる場づくりを出身者の有志で企画運営を行っており、住む場所や年齢を問わず多くの出身者の方にご参加いただいています。

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